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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「変化するもの、しないもの」

 2000年6月1日、私は東京の世田谷区にある特別養護老人ホームさつき荘に、介護職として入職しました。
 6月1日。毎年この日を迎えると、「もう〇〇年も経ったんだなぁ」と感慨深いものがあります。今年で21年が経ちました。

 特養で介護職を5年、生活相談員を7年半、グループホームへ異動し管理者を3年半、現在の千歳敬心苑に転職し、人材育成担当を3年、施設長になって2年。
 振り返ってみると、21年間、本当に駆け抜けるように生きてきたな…と思います。
 「なにも変わらないよ」と言ったほうがカッコイイかもしれませんが、21年も経って変わらないわけがない。だって当時はギリギリとはいえ20歳代。現在は50歳ですから。少し大人になりました(笑)

 29歳、無資格未経験で介護の世界へ入り、右も左もわからないなか、当時は介護の仕事が楽しくて、一生続けていこうと思っていました。
 入職したばかりの頃、ある女性ご利用者から、「あなたもいつか辞めちゃう? ここはいい人がどんどん辞めちゃうの」と言われました。確かに当時は、介護の質に問題がありました。「施設に入居して、職員の世話にならなきゃならないのに、こんなこと思いながら生活するなんて悲劇だな」。当時の私はそう思いました。
 「俺はいい人じゃないけど、辞めないよ」
 そう答えたのをいまでも覚えています。

 介護の質を上げていくためには、現場の改革が必要でした。ただ、無資格未経験の私の言うことに、耳を傾けてくれる職員は少なかった。
「力が欲しい!」そう切に願いました。
 それから必死に勉強し、とにかく経験を積みたくて、いろんなことに首を突っ込みました。知識と技術と経験を積み上げ、人脈をつくりました。それと並行するかのように、職位も上がっていきました。
 29歳で介護の世界に入ったとき、まさか将来自分が施設長になるなんて夢にも思いませんでした。人生なんてわからないものです。

 ただ、今も昔も変わらないのは、私が福祉の仕事を頑張る理由。
 「ウルトラマン、仮面ライダーになりたいから」
 つまり、正義の味方になりたいからです。

 私は力や立場の弱い人(社会的弱者といわれる人)が、泣き寝入りするのが大嫌いです。
 みなさんがこれまで頑張ってきた人生が報われるような社会を創りたい。
 「長生きした甲斐があった」
 そう思える社会を創りたい。
 今も昔も変わらない。それが私の頑張る理由です。

新刊のお知らせ(編集部より)

このたび、山口晃弘氏の著書が発行されました!
テーマは、介護現場の「リーダーシップ」と「人材育成」です。

現場の職員から「一緒に働きたい!」と思われる人気者リーダーになるために、役立つ知識、使えるツール、心揺さぶられるエピソードが満載の一冊です。ぜひ、ご一読ください!

介護リーダー必読!
元気な職場をつくる、みんなを笑顔にする リーダーシップの極意
定価 本体2,000円(税別)
A5判、218ページ
ISBN978-4-8058-8278-8