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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「驕る平家は久しからず」

 毎年8月になると、テレビ局が思い出したかのように、戦争のドラマ、映画、特集を放送していましたが、今年はコロナの影響で、それすらあまり見かけない気がします。

 原爆投下から75年を迎えた広島原爆の日。
 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相がビデオメッセージで核兵器根絶を訴えました。感動的でしたね。
 「1945年8月、世界は核兵器が何をもたらすのかをはじめて目にしました」
 「数百万人の命を一瞬にして奪い、環境に取り返しのつかないダメージを与えます。専門家は、いかなる国家や国家の集団、国際的な組織も、核戦争の影響に備えたり、対処したりすることはできないと警告しています。備えることができないのなら、食い止めるしかないのです」
 アーダーン首相は、「核兵器ゼロ」が広島と長崎の犠牲者への償いになる唯一のことと、訴えていました。

 日本は唯一の被爆国として、なぜ核兵器根絶をもっと明確に訴えないのでしょうか。
 高齢者介護を仕事にする私たちは、75年前を知っている人たちとかかわっています。生きてきた歴史、時代背景にふれることも少なくありません。
 核兵器や戦争は、罪のない人たちの命を、家族を、愛する人を奪うだけのものです。何一つ価値などありません。
 戦争を忘れないように、命の大切さを考えましょう。

 命の大切さ、一人ひとりが尊い存在であることを忘れなければ、平和な世界がやってくるはずです。

 コロナの感染拡大についても、国や組織を率いるリーダーは、もっと大切なことを訴えるべきです。心に強く…。
 リーダーは、皆が何を求めているのか、もっと真摯に耳を傾けるべきです。
 リーダーは決断し、指示を出します。そうであれば、人が何を望んでいるのか、何を待っているのかを知る必要があります。それを無視したリーダーなど、何の価値もありません。

 力のある者が間違った決断をし、指示を出してきました。その結果が戦争です。
 驕る平家は久しからず。
 一人ひとりが尊い存在です。国を動かすリーダーも、組織を率いるリーダーも、そのことを思い出し、肝に銘じる8月にしてほしい。
 無益な争いのない平和な国にするには、リーダーである者が襟を正すことが大事です。


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「初志貫徹」