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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

道徳なき経済 経済なき道徳

 2018(平成30)年12月1日より、特別養護老人ホーム千歳敬心苑の施設長に就任しました。

 2000(平成12)年。介護保険施行の年にこの業界に入職し、約19年。筆舌に尽くしがたい悔しい思いをたくさんしてきました。その都度、思い知らされたのが「世の中は何を言うかではない。誰が言うかなのだ」ということです。正しいことをどんなに声高に叫んでも、力がなければ誰も耳を傾けてくれません。悔しくて悔しくて眠れない夜を何度も越えてきました。
 「力が欲しい!」心の底からそう思い、「いつの日か……」と拳を握りました。
 もちろん施設長という職がゴールではありません。むしろようやくスタートラインに立ったのだと思っています。
 福祉を仕事にするということは、困っている人を助けること、人権や人の尊厳を守ることだと理解しています。それを実現するためには、自分自身に力が必要です。

 かつて私が所属していた極真空手では、「正義なき力は無能なり、力なき正義も無能なり」と教わってきました。
 これと似たニュアンスで、二宮尊徳の言葉に「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」というのがあります。
 施設長になるということは、事業所の経営を任されたということです。福祉経営ですから、道徳を忘れてはいけません。しかし、福祉だから、よいことをしているのだからといって、赤字経営をしていたのでは、誰も真似る人はいないですし、まさしく寝言です。
 道徳のある健全な経営をしていきます。
 福祉を語るだけで現場を見ない者。現場を見ようともせず、高い給料を取る者。こういった輩を黙らせます。
 社会福祉法人として、あるべき姿を体現できるよう誠心誠意努力してまいります。

 ウルトラマンや仮面ライダーになりたくて、福祉の世界にやってきた私が、どこまで本当の正義の味方になれるか、これからも温かい目で見守ってくだされば幸いです。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

平成30年12月1日
特別養護老人ホーム千歳敬心苑
施設長 山口晃弘