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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

おつきあいくださりありがとうございました

 暦の関係で、早くも2022年ブログは、この記事で終了です。一年間、乱れに乱れたブログ記事の提出・公開で皆様にご迷惑をおかけしましたが、根気よくお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。

 昨年、敬愛する認知症の権威といわれた“じいさん”(僕はご本人の承諾を得て、そのように呼んでいましたので、そのまま書かせていただきます)の死去後、「僕はどうするんだろう」と自分を見てきましたが、2003年初めてじいさんと話をしたときに宣言した「〇〇さん(後のじいさんのこと)が指し示してきたこと、これから僕も一緒に切り開き、さらに発展させていきますから」の口約束が僕の中で脈々と生きていることを再確認でき、じいさんの死にうちひしがれたのは66年間の人生単位からみれば瞬間で、すぐに歩き出せました。

 自分にとってバカでかい存在になってしまっていたじいさんの死を通過し、それが再確認できたからなのか、親愛なる仲間たちが業界を去ることになっても、僕の歩むべき道は、自分が捨てない限り・死なない限り明確なので一切揺るぐことはなく、「僕も、もうダメかも」と思う瞬間がなくはないですが、次の瞬間には僕の中の何人もの僕がその思いを打ち消しにやってきて、すぐに消え失せてしまいますから「迷いはない」ってことです。かね。

 僕の中に今も在るじいさんですが、現実の世に居ないのは寂しく、ふと思い出しては涙することもあります。でも、逆に思い出してはニヤニヤすることもあります。

 2022年世界的にも日本的にもいろんなことがありましたが、僕にとっては「これ」に尽きます。
 よいお年をお迎えください。

写真
 全体像はこのような感じですね。自然の彫刻美、めっちゃステキでした。

 広島に行こうとすれば広島が大雪。帰るころには天気回復し、続いて松山に行こうとすれば出発地名古屋が大雪で、いつもなら30分程度で移動できるところが180分もかかってしまいました。自分でも「流石、嵐男!」と感心しきり。
嵐男★和田行男は、まだまだ健在のようです。