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和田行男の婆さんとともに

和田 行男 (和田 行男)

「大逆転の痴呆ケア」でお馴染みの和田行男(大起エンゼルヘルプ)がけあサポに登場!
全国の人々と接する中で感じたこと、和田さんならではの語り口でお伝えします。

プロフィール和田 行男 (わだ ゆきお)

高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。
特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は株式会社大起エンゼルヘルプ地域密着・地域包括事業部 入居・通所事業部部長。介護福祉士。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

111-110は100


 小学1年生のみよちゃん(仮名)と算数ごっこをしました。
 みよちゃんに「いちひくぜろは?」「じゅうひくきゅうは?」と、違う数字から違う数字を引いても同じ答えの1になるという意地悪をしたのですが、最後に思い切って「ひゃくじゅういちひくひゃくじゅうは?」って聞いてみました。

 小学1年生の授業がスタートしたばかりのみよちゃんに、三桁の問題を出すのは意地が悪いとしか言いようがありませんが、みよちゃんはくじけない子どもなので、ペーパーを持ち出し「111-110」と横並びに書いて一生懸命考えはじめました。

 いくら考えても???ですが、これは無理もない話です。
 ですから僕が縦に「111-110」と書き直して、右から縦に引いていくことを話し、「1-0は?」と聞くと「いち」と答えられたので0の下に1の数字を書いてもらいました。

 次に「真ん中の1-1は?」と聞くと「ぜろですか」って聞き返せたので「合ってるよ」と言って1の下に0を書いてもらいました。
 では「最後の1-1は?」って聞くと学習ができましたから「ぜろ」と即答でき、同じように1の下に0を書いてもらいました。

 「じゃあみよちゃん、ひゃくじゅういちひくひゃくじゅうはいくつになった?」って改めて聞くと、何とみよちゃんの答えは「ひゃく!」でした。
 これには「なるほど!」と思いました。001と並んだ数字を見て「ひゃく」っていうのは「ありだな」と。
 しかも反対側に座っている僕の方から見れば「100でひゃく」ですからね。

 そもそも小学生が0を習うのかどうかわかりませんが、001を「いち」とは読めないでしょう。でも「ひゃく」には恐れ入りました。 子どもって最強ですね。

 僕も「固定概念に捉われないものの見方・考え方」を失わないようにしなくっちゃです。

写真

 愛媛県の仲間の子どもたちが、松山沖合の興居島でミカンをつくっています。また松山城に続くロープウェイ街という商店街に「みかんや」というショップを開いています。
 去年と今年、ミカンの収穫ボランティアで行かせてもらいましたが、おいしいミカンが採れるんですよ。
 ネットで「きいのみかん」と検索していただくと興居島のこと、ミカンのこと、みかんやの様子が見れますので、是非のぞいて見てください。食べてみてください。


 ひと口にミカンと言っても日本だけで80種類以上栽培されているようで、それぞれに特徴があるようです。確かに種類が違えば味も食感も全然違いますもんね。
 僕の仲間は愛媛県で介護事業をやっているのですが、随分前に「島に家を建てた」というので訪れたら「みかん山付きの土地」で、いずれはミカンをつくりたいとは聞いていましたが、それもこれも子を思う親心だったようです。
 聞くと島に島以外のよそ者が土地を買うのは難しいことのようで、何度も通っては島の方と知り合い、やっとの思いで譲っていただいたとか。ミカン農家になった子は、すっかり島の人でしたがね。
 若者が継承ではなくイチからミカン農家になることそのものがニュースになってもおかしくない驚きのことになった時代にあって、こうした若者は日本の未来を担う国民の宝ですからね。
 ぜひ、応援してあげてください。

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