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ほじょ犬って、なあに?

橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

身体障がい者の生活を支える、「盲導犬」「介助犬」「聴導犬」。そんな補助犬たちにまつわる話を紹介するコーナーです。

プロフィール橋爪 智子 (はしづめ ともこ)

NPO法人日本補助犬情報センター専務理事 兼 事務局長。
OL時代にAAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)に関心を持ち、ボランティアをしながら国内外で勉強を始める。1998年、米国DELTA協会(現・米国Pet Partners協会)の「Pet Partners® program」修了。2002年より現職。身体障害者補助犬法には、法律の準備段階からかかわっている。

著書

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著(中央法規出版)

『よくわかる 補助犬同伴受け入れマニュアル』共著
(中央法規出版)

第301【2020年みんな頑張りました! 2021年はさらにつながる年に♪ 】

 2020年は未曾有の年になりましたね。皆さんお一人お一人、それぞれに大変な思いをされたと思います。本当によく頑張りました! 互いに拍手し合いましょう♪ 引き続き、見通しが立たない不安は続きますが、何より「人と人とのつながり」が大切です! 社会はみんなつながっています。今回のCovid-19は世界がつながっていることを、ウイルスの脅威でもって教えてくれました。人は人とのつながりがなくては、生きてはいけません。「分断」ではなく、「つながり」を生み出せるコミュニティを作れるのは、皆さんお一人お一人です!

 医療機関からの逼迫したメッセージを耳にすると、自分たちに「STAYHOME」以外にできることはないだろうか?と考えてしまいます。日本赤十字社では、「#最前線にエールを何度でも~全国の医療従事者への応援プロジェクト~」http://campaign.jrc.or.jp/nandodemo/を展開しています。今こそ、皆さんの応援メッセージをSNSで上げて医療従事者へエールを送りましょう! まさに、誰にでもできる言葉の支援です!

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 クリスマスに間に合うように、STAFFが手作業で準備したニュースレターが、会員の皆様には届いたころかと思います。今回の特集は、補助犬ユーザーさん参加型の避難訓練の様子を紹介。企画のところからお手伝いをさせていただき、我々も非常に勉強になりました。今回は、都会のホテルでの避難訓練。我々も知らないことがたくさん。当事者の方々が、このような情報を知っているだけでも、安心感が違うな~と感じることが多々ありました。こういう企画をどんどん広げ展開することで、誰もが安心できる社会づくりにつながると確信できました! 今回、ホテル側から当事者参加型のご提案をいただきました。このような発想こそが、まさにSDGs的だと感じます。誰も取り残さない!という意識を、1人1人がイメージしながら社会を作っていければ、すべての人が安心できる社会になりますね。

ニュースレターは4回/年発行しております。ご入会希望の方は、こちらからとうぞ↓
https://syncable.biz/associate/ganba0hojoken/#

 コロナ禍で、引き続き障害がある方々の困りごとは続きます。周囲の我々が少しの想像力をもつことで、なくせる困りごとも多々あります。ぜひ、1人の困りごとを、「自分ごと」「自分たちごと」として解消していける、そんな社会にしていきましょう!

 視覚障害者:ソーシャルディスタンスを視覚で確認することができないので、周囲から声で教えてあげることで、双方が安心できるディスタンスを保てます。触ることでしか、確認できない場所があります。周囲の声かけで、情報が入手できれば、触る回数も減るのでうれしいです♪ コロナの影響で、サポートをお願いしにくくなっている人が増えています。ぜひ、周囲からの声かけでサポート依頼しやすい雰囲気を!

 肢体不自由者:視覚障害者同様に、サポート要請をためらう場面が増えています。ぜひ、周囲からの声かけで、サポート依頼しやすい雰囲気づくりを! また、内部疾患があって、マスク装着がむつかしい方もいらっしゃいます。勝手な決めつけで差別的な視線を向けるのは止めましょう。特に内部疾患は外見上わかりませんので、職場の仲間などでいらっしゃったら、コロナ禍だからこその困りごとや必要な配慮、あったうれしいサポートなど、周囲から聞いてみましょう。

 聴覚障害者:手話だけで話しているわけではありません。相手の口の動きを読み取ることで十分会話ができる方もたくさんいらっしゃいます。しかし、現状はほぼすべての人がマスクをつけています。口の動きと表情を見て会話する聴覚障害者にとって、マスクだらけで表情がわからない社会は恐怖でしかありません。コロナの影響もあり、気軽に「マスクをはずしていただけますか?」と言いにくい雰囲気です。マスクを外して「声を出してほしい」のではなく、声は出さず「口の形を見せてほしい」のです。接客時などサービスとして、またマナーとして伝えたい言葉は、必要に応じてマスクを外して口の動きを見せる配慮をしていただけると、とっても安心です♪

 ぜひ、このポイントを知っておいてください♪ そしてたくさんの方に伝えてください♪

 私自身、今年はなかなか例年のように飛び回って、様々な方々に直接お会いしてお話しする機会が作れませんでした。「補助犬の普及啓発なんて無理やわ・・・」と、本当に落ち込んだ時期もありました。当会の在り方について、改めて考えていました。しかし、少しずつ少しずつ、それでも歩みを止めない方々とオンライン上でつながり、新しいコミュニケーションの在り方に気づかされた1年でした。オンラインの画面上で、聴覚に障害のある人との会話や会議は難しいのではないか?と思いましたが、UDトークというアプリを使うことで、問題なくコミュニケーションが取れました。視覚に障害のある方だって、オンライン会議に入ることはパソコンやスマホ操作ができれば、可能でした。肢体不自由の方々は、遠方からかけつけていただく必要がなくなり、オンラインの方が負担少なくたくさんの方に参加いただけることがわかりました。考えようによって、前向きになれる材料は、たくさんありました。

 また、新たな学びの年でもありました。東京大学バリアフリー教育開発研究所監修の「心のバリアフリー認定講師」資格と、SDGs2030ファシリテーター(イマココラボ)資格を、オンライン研修で合格することができました。2021年はさらに、これらの資格で学んだことを盛り込みながら、補助犬理解・障害理解が進むよう、インクルーシブ社会を作るお手伝いを引き続き取り組んでいきたいと思っております。
 ブログを読んでくださっている方々に、心より感謝申し上げます。引き続き、皆さんに喜んでいただけるようなブログを書いて行きたいと思っています。なにかリクエストあれば、info@jsdrc.jpまでお寄せください♪

ご寄付に関しまして

 寄付サイトをご覧下さい。

<TOKYO応援宣言 人も犬もハッピー!補助犬を知ってほしい!>
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=QWBC_9jWAi4&feature=emb_title

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【障害者支援】全国の補助犬ユーザーと補助犬たちが安心して活躍できる社会を目指して!
(こちらの、Syncableの特設サイトからクレジットカードでの寄付が行えます♪)



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#補助犬 #ほじょ犬 #盲導犬 #介助犬 #聴導犬 #がんばれ補助犬 #当たり前 #補助犬同伴拒否0

 是非、皆さんの様々なお声を、お寄せください。当会では、一緒に社会を更に更にステキに変えて行って下さるサポーターの皆さんを募集しております。お気軽にご連絡ください♪

ご寄付のお願い「日本補助犬情報センター」より

 当会のビジョンは、全国民が正しく補助犬法を理解することで、すべての人が安心して活躍できる社会を実現することです。補助犬ユーザーの社会参加推進活動、普及活動、最新情報収集、資料等作成配布、講演会・イベント等、当会の活動はすべて無償で行われております。
 皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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