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私はこうして合格しました!

国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。

第101回 N・Sさん

第101回 N・Sさん
施設ケアマネ

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N・Sさんが使った参考書

社会福祉士国家試験過去問解説集
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版
見て覚える!社会福祉士国試ナビ
いとう総研資格取得支援センター=編集
中央法規出版
2021社会福祉士国家試験過去問 一問一答+α 専門科目編
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=監修
中央法規出版
2021社会福祉士・精神保健福祉士国家試験過去問 一問一答+α 共通科目編
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟=編集
中央法規出版

N・Sさんの合格までの道のり

日程勉強内容等
2019年9月
~10月
過去問の問題・解説を細かに熟読
10月
~2020年1月
過去問を中心に勉強
並行して平日1時間~2時間 国試ナビを熟読
1月総仕上げとして一問一答を中心に勉強
2月試験本番
3月合格

N・Sさんが考える必勝3か条
  • 1 家族のために絶対合格するっ!!という強い信念
  • 2 休むときは休む判断
  • 3 勉強をとことん楽しむ

社会福祉士を目指すまで

 私は、幼児保育から福祉の世界にかかわりを持ちはじめました。高校三年の時、介護の道に進むか保育の道に進むか悩みぬいて保育の道に進みましたが、2000年代初頭は、就職氷河期で男性保育士の就職率は非常に低く、また正規雇用も少なく、自分も非正規雇用の一人として働き出しました。その後、正規雇用を目指して就職活動を続けても「男性は…」の一言で断られることも多くあり、思い切って介護の道にスライドしました。
 無資格で介護の世界入り、そこからヘルパー資格、介護福祉士資格、介護支援専門員の資格を取得しました。現在は特別養護老人ホームに施設ケアマネとして従事しています。
 介護支援専門員の資格を取得してから、「より深い専門的知識を学びたい」「福祉の勉強をしたい」「何か資格が欲しい」といった気持ちが芽生え、だんだんと強くなり、数年前に、社会福祉士の国家資格取得を目指して養成校に通い出しました。

参考書の選び方~自己覚知~

 まずは、読んで覚えるか、書いて覚えるか、見て覚えるか等、自分にどの勉強方法が合っているのか、どう勉強すれば自分が理解しやすいのかを確認しました。
 私自身、読解力が乏しく、文章を一回読んでも理解できないところがあり、きちんと理解しようと何度も読んでしまいます。これだと、理解して覚えることはできますが、時間が膨大にかかります。介護福祉士の受験の時から、ワークブック中心の勉強方法では身につかないと思っていました。もし購入しても読み切れないと思っています。
 ですので、本屋で一通り参考書を眺めたうえで、過去問解説集のほかに、自分に合うと思った国試ナビを購入しました。
 短文化されている国試ナビや一問一答は使いやすく、過去問解説集と組み合わせて活用しました。文字より図や表のほうがより視覚や知識に入ったので、私の中で国試ナビは必須でした。

参考書の使い方

 最初にとりかかった過去問は、問題を解くことからではなく、問題と解説を読むことから始めました。その後も、過去問では、誤答がなぜ誤答なのかを中心に理解するようにしていきました。
 国試ナビを購入してからは、過去問の熟読と並行して、隙間時間や夜寝る前に国試ナビを読んできました。統計関係が苦手でしたが、国試ナビは図や表で統計の重要な部分が整理されて載っていたので、すごく頭に入りやすかったです。
 当時、デイケアの生活相談員をしていたこともあり、介護保険分野、医療分野の知識は自ずと身についていました。居宅支援事業所も併設されていたので、これらの分野は、参考書を読みながら覚えるというより、「聴いて覚える」に近い勉強方法でした。
 12月から試験直前までは、一問一答中心に勉強しました。自分の知識の再確認、再学習として活用しました。

計画を立てる

 仕事しながらの勉強でしたので、計画を立てないと、ダラダラする、もしくは諦めてしまう恐れがあったので、仕事の状況や子どもの行事等を考慮しながら、どの期間、どの時間試験勉強できるか、月間スケジュール表を作成していきました。
 集中して勉強に取り組めるように、ONとOFFの使い分け、気分転換は絶対必要です。
 性格上、どうしても焦ってしまう時期もありましたが、「焦りながら勉強しても身にならない」と自覚するようにしました。「この日は勉強○○時間」「この日は一日オフ」とスケジュールを組み、取り組んでいました。
 勉強を開始した9月は、平日1~2時間・休日2~3時間で、10月は、平日2~3時間・休日3~4時間と少しずつ勉強時間を増やしていきました。

模擬試験の活用

 試験は一発勝負なので、自分の現在地を確認する意味で、模擬試験もできる限り受けました。私は、中央法規出版の全国模試、ソ教連主催の模試、社会福祉士会主催の模試の3つを受けました。
 勉強を進めていけば、得意分野、苦手分野が絶対出てきます。模擬試験でそれがより明確になりました。苦手分野に関しては、12月中頃~1月前半に集中して取り組みました。
 私の場合、社会保障と社会調査の基礎は、模擬試験でどうしても点数が取れませんでした。出題範囲を全部覚えることは無理と判断し、最低でも2点取れるように、過去問中心で勉強に取り組みました。

SNSでヤル気を掻き立てる

 11月頃に、集中が切れかける時期がありました。その時期は、社会福祉士を目指す仲間でもあり、同志でもあり、ライバルでもある人たちのSNSを観覧することで「自分だけが辛いんじゃない!!頑張ろうっ!!」とヤル気を掻き立てられました。その時その時の自分の感情(ヤル気、前向き、開き直り、悲観的)に似たことを書いているインスタやTwitterを見ていました。

直前の過ごし方

 試験時期が時期なので、これまで以上に体調管理には注意してきました。勉強しすぎて体調を崩される方もいるので、1月後半は無理に勉強時間を増やさずに過ごしました。
 また、普段はあまりしませんが、初詣に行き、おみくじ、お守りを購入しました。「さぁここまでしたから、もう合格したな」とマインドセットすることで、気負わずに試験に臨めました。
 試験前日は、参考書を眺める程度にして、残りはテレビを観たり、子どもと遊んだりと普段通りの休日の過ごし方をし、早めに就寝しました。

振り返って

 僕は、俗に言う「隙間時間」で勉強してきました。諦めそうなときもありましたが、自分には家族がいたので、「家族のために合格する」といった強い信念のもと頑張れたと思います。僕の勉強時間を作るために、家族が一丸となってサポートしてくれました。
 今回、社会福祉士国家試験の勉強を通して「福祉」を改めて勉強でき知ることができました。そのことに感謝です。

働きながら受験される方々へ

 仕事と試験勉強の両立は大変かと思いますが、合格したあとの自分像を想像してください。イメージを明確にし、努力すれば合格できるといったマインドセットが大事です。努力すれば必ず結果はついてきます。

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