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叱り方、怒り方が変われば、保育が変わる!


 本書は、子どもや同僚、保護者など、人と接することを仕事とする保育者が、自分の感情(特に怒り)をどのようにコントロールすればよいのか、その考え方と方法を提案するものです。

 保育の現場を訪ねると、保育者や保護者が子どもを叱っている場面に遭遇します。しかし怒られている本人はといえば、なぜ怒られているのか理解しておらず、5分後にはまた同じことを繰り返しているのです。これは、怒られている理由を説明していない、自身の怒りに任せて勢いで怒っている保育者、保護者が変わらなければなりません。

 アンガーマネジメントでは、怒りを必ずしも悪いものととらえず、怒りの伝え方(つまり、怒り方や叱り方)を変えることを大切にしています。伝え方が変われば、子どもとの信頼関係も深まり、保育の質の向上につながります。

元保育士ならではの工夫が満載

 著者の野村恵里さんは、岡山県内の公立保育園に20年務めた保育士。現在は保育士養成校の講師を務めつつ、県内・西日本を中心に、保育者に向けたアンガーマネジメント講座を開催しています。

 インターネットで野村さんの活動を知り、書籍の提案をさせていただいたのが1年前。比較的早いペースで書籍化することができました。今後は本書をきっかけに、西日本のみならず全国にはばたくことを願っています。

第1編集部 平林敦史