メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

今月のケアマネジャー

ケアマネジャー

介護専門職の総合情報誌『ケアマネジャー』最新号の内容をご紹介します。

対人援助の第一人者、渡部律子氏による待望の特集!

 渡部律子が語る 成長し続けるプロに必要な“省察的実践”のエッセンス [特集記事から]

 『ケアマネジャー』2022年5月号から、特集(渡部律子が語る 成長し続けるプロに必要な“省察的実践”のエッセンス)の内容を一部ご紹介いたします。

 対人援助のプロを目指す皆様に向けて渡部律子氏が提案する“省察的実践”。
今、ケアマネジャーに求められるのは自身の業務を振り返り、考え、学び、その結果を成長につなげることなのです。

“省察的実践”とは何かを学ぼう

 省察的実践は、ケアマネジャーのスキルアップと利用者のQOLを高めることに極めて有効です。ケアマネジャーが「省察的実践家」であるための条件を考えます。

省察的実践とは“考えながら仕事をする”こと

 「省察」とは、自分自身を振り返り、その行動の成果と課題を考えることです。仕事の質を高めるには、この省察を実務で繰り返し“実践”し、習慣化していくことが大切です。このことをふまえると「省察的実践」は次のように定義できます。

省察的実践の定義

 常に考えながら仕事をし、実践での気づきを言葉にして、次の実践に活かす。
このプロセスを循環・継続していく。

あるべきケアマネジャー像

 「省察的実践家」は、リフレクティブ・プラクティショナー(Reflective Practitioner)と呼ばれます。これはアメリカの哲学者ドナルド・ショーンがつくった言葉で、「あるべき実践家像」を示す概念です。私たちの世界に置き換えると、「あるべきケアマネジャー像」と言えるでしょう。

常に考える“省察的実践”は
ケアマネジメントの質向上に役立つ

 なぜケアマネジャーに省察的実践が必要なのでしょうか? それは、ケアマネジメントの質向上に省察的実践がとても役立つからです(図1)。
 ケアマネジャーが担当するケースは、固有の事情を抱え、「複雑さ」が伴います。将来起こることを予測したとしても、その複雑さゆえに「不確実性・不安定性」がつきまといます。当然ながら支援の方法はケースごとに異なるため、「独自性」も要求されます。また、実践現場ではケアマネジャーと異なる考え方をする支援者もいて「価値の葛藤」もたびたび経験します(Schon,1983・2001:78)。
 このように、さまざまな困難と向き合い、その解決法や折り合いをつけることが求められるのがケアマネジャーの業務。そのため、常に考え、振り返る省察的実践は、ケマネジメントの質の向上に有意義であるといえるでしょう。

省察的実践家であるための3つの条件

 それでは、皆さんが省察的実践家を目指すうえでの基礎となる条件を3つ紹介します。

省察的実践家の条件▶01
実践の振り返りを習慣化し、学びを言語化する

 省察的実践家であるケアマネジャーは、実践を振り返る習慣があります。もちろん、「良かった」「悪かった」などと大まかに振り返るのではなく、実践から学んだことをしっかりと「言語化」して次に役立てることができます。

省察的実践家の条件▶02
行為中の省察習慣

 過ぎ去った実践を振り返るだけではありません。省察的実践家は、目の前の進行中のケースを的確にとらえ、「困難性」を判断し、将来を予測し、最良の結果につながる計画を立てる「行為中の省察」を行います。このプロセスを大切にします。

省察的実践家の条件▶03
成果と課題を見極め、知識とスキルを高め

 実践を振り返ることで、2つの結果が導かれます。実践が適切であった場合と、修正が必要になる場合です。前者の場合は「実践の概念化」と呼ばれる作業をします。どのようなケースでどう支援をしたことで利用者に役立ったかを明確に自分のなかで言葉にするのです。後者の場合は、自分に足りなかった知識やスキルは何かを考え、再度文献や経験者の手技から学び、実践で再度試します。こうした見極めを繰り返し循環させていくことが、省察的実践家として重要なポイントです。

執筆 渡部律子 日本女子大学名誉教授
編集協力 佐賀由彦

 以上は、『ケアマネジャー』2022年5月号の特集の内容です。このほかにも下記のような内容を解説しております。ぜひお手に取ってご覧ください。

特集

渡部律子が語る 成長し続けるプロに必要な“省察的実践”のエッセンス

  • Chapter1 “省察的実践”とは何かを学ぼう
  • Chapter2 省察的実践に必要な7つの知識とスキル
  • Chapter3 渡部律子氏からのメッセージ
  • ※動画視聴期間は7月末日までを予定していますが、予告なく終了することがあります。あらかじめご了承ください。
『ケアマネジャー 2022年5月号』
  • 本書のお買い求めは、中央法規オンラインショップが便利です。
    さらに、年間契約で6,104円お得!
    動画配信サイトに毎月アップされる動画(5,500円相当)も無料!
  • 電子版も好評発売中!
    販売サイトはAmazon富士山マガジンサービスから順次拡大予定!
  • けあサポでは今後、中央法規出版発行の月刊誌『おはよう21』『ケアマネジャー』について、最新号のお知らせや、介護現場の皆様に役立つ記事の公開をしてまいります。