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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

「空と海があるように」

「いまどきの若い者は……」

 かつては、こんな言い方をされてすごく嫌だったことを思い出します。
 しかし、ご年配の方に話を聞くと、このフレーズはいつの時代にもあったようです。

 もしも、この説が本当だとしたら、人間は段々と退化していることになるのでしょうか。もちろん、そんなことあるはずがないし、「いまどきの若者」なんて一括りにすること自体ナンセンスだとも思います。
 ただ、個人的な意見ですが、大人といわれる私たち世代が、昔に比べると大人になりきれていない感じもします。
 たとえば、感情を抑えられず、態度や行動に出てしまう「キレやすい大人」です。自分の思い通りにならないことに極端に弱い大人を見るにつけ、大人というのは、子供が大人になっただけなのだと感じます。子供が大人を演じているだけなのだと。

 先日、施設に20歳の実習生2名がきました。
 まだ幼さも残る可愛い2人でしたが、挨拶、言葉遣い、行動、積極性、どれをとっても、優秀でした。私が彼らを見て感じたことは、「親がしっかりした家庭なのだろう」ということです。学校教育もさることながら、やはり家庭環境や親の教育はそれ以上に大事です。

 「子は親を見て育つ」

 これは自然界の法則です。野生の動物が親を見て狩りを覚え、生きる術を覚えるのと同じように、人間の子供たちも、親の姿を見て社会という環境の中でどう生きるべきかを知っていくのだと思います。
 「いまどきの若い者は」と嘆くよりも、「いまどきの親は」と嘆く方がしっくりくるし、いまどきの大人である自分自身も反省しなければなりません。

 大人…大きな人
 先生…先を生きる人

 人を指導する立場である私たち世代が、空や海のように大きな心で、次の世代を育てていかなければ、介護業界も世の中もよくなりませんよね。



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