高室成幸のケアマネさん、あっちこっちどっち?
全国津々浦々、研修・執筆・アドバイザー活動を神出鬼没(?)・縦横無尽に展開する高室成幸さん(ケアタウン総合研究所)。
研修での専門職との出会いや、そのなかでの懇親的な現場を届けます。
- プロフィール高室 成幸 (たかむろ しげゆき)
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ケアタウン総合研究所所長。
日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』『新・ケアマネジメントの仕事術』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。
連載:ピグマリオン効果
今回の「高室流モチベーションアップ講座」はピグマリオン効果を取り上げました。このネーミングにどのようなイメージをもたれますか?まるでディズニーアニメに登場しそうなかわいらしいキャラ名のようでしょ?いやいや、なかなか立派な心理学の用語なのです。
でもあえてここでは「ピグ効果」と言っちゃいましょう。そのほうがより身近に思えちゃいますもんね。
さて、このピグ効果ですが、なかなかに使い勝手がいいです。利用者(家族)とのやりとりでも十分に使えます。
なぜなら・・・「ピグ効果=役割期待」のことなんです。
みなさんは「期待」されることを嫌ですか?もちろんできるわけがないこと(例:来週、月面の石を持って帰ってきてね)を期待されると、ただのいじめだし、過大なストレスですからね・・・(^^;)。
期待には「相手からの肯定」がこめられています。
「あなたならできる!」という肯定感は「認められている=承認」を意味するからです。別の言い方をすると「見込まれている」という実感は私たちのモチベーションをアップさせてくれる、からです。
ポイントはいろんな面での役割期待を自覚すること・・・
仕事ならば、利用者(家族)、事業所の仲間でしょうか。
それ以外に家族(夫、子ども、義父母、甥姪、ペット)とか地域団体とか趣味サークルとか。
自分が期待されていることを自己覚知することは自己肯定感につながります。それで「一歩前」に歩み出せることはあるからです。
と、と、ところが・・・そうそう、いつもピグ効果な言葉を周囲からもらえるわけではありません。またこちらがかけてもらいたいピグ的フレーズを言ってもらえるわけではないので・・・
そこはセルフピグな言葉を自分にかけてみようという話です。
そして自分にまずできる役割を少しやってみる。できれば掃除や整理整頓なんかいいでしょうね。
事業所中がきれいになり雰囲気も変わります。トイレがきれいになっていると気分がいいですしね。
「わぁ~~~きれいですねぇ!〇〇さんがやってくれたんですか?ありがとうございます!」
と感謝の言葉の一つももらえれば心はウキウキでしょう。
もちろんもらえなくても「心でガッツポーズ」で十分だと思います。
どうせ?もらえないなら事業所の歩道や近くの公園の草引きでもいいと思います。空き缶拾いなんかもいいと思います。だってあなたがやらないとそのまま草ボーボーだし空き缶だらけなわけですから。
でもちょっとやっかいなのは・・・
やりすぎちゃうことです。
今回もこの3つを挙げてみました。
ぜひちょっとチャレンジしてみてください!(^^)!
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