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山口晃弘の超幸齢社会の最幸介護術

山口 晃弘(やまぐち あきひろ)

超高齢社会を実り多き「幸齢社会」にするために、
介護職がすべきこととは?
元気がとりえの介護職・山口晃弘が紡ぐ最幸介護術。

プロフィール山口 晃弘 (やまぐち あきひろ)

介護福祉士、介護支援専門員。1971年、東京都生まれ。高校卒業後、設計士、身体障害者施設職員を経て、特別養護老人ホームに入職し、介護職・生活相談員を務め、その後グループホームの管理者となる。
現在、社会福祉法人敬心福祉会 千歳敬心苑の施設長。著書に『最強の介護職、最幸の介護術』(ワニブックス、2014年)がある。

著書

『最強の介護職、最幸の介護術』
『最強の介護職、最幸の介護術』

CAREよりKAIGOを

 他の施設を見学させていただくと、介護職に外国の方が増えたことを実感します。
 話を伺うと、外国の方はとても熱心に仕事をする方が多く、言葉や文化の壁はありながらも、笑顔を絶やさず優しい方が多いと聞きます。素晴らしいですね。

 私も外国の方が日本で介護を職業としてくれることに違和感はありません。高齢者の方たちが国籍を問わず、優しい方に介護をしてもらえることを嬉しく思います。
 私の勤務する施設にも、ベトナムから日本に留学に来た青年が実習生として学びに来ました。単純に比較することはできませんが、印象としては、日本人の実習生よりも礼儀正しく、言葉遣いも字もきれい。熱心に実習に取り組む姿勢は、日本人が学ぶべきだと思うほどです。職員たちも彼に学校卒業後は就職してもらいたいとアプローチしているようです。
 嬉しいことですが、彼が母国から日本に学びに来たニーズに、私たちが応えられているか不安を感じます。
 「CARE」の技術は母国でも習ってきたはず。彼が日本に学びに来たのは、「KAIGO」ではないでしょうか。
 「KAIGO」の真ん中にはI(愛)があります。  真ん中…、中心に愛があるということは、KAIGOに最も大切なのは、「愛」ということ(あくまでも自論です、笑)。
 外国から学びに来てくれる留学生の方たちには、「ケア」ではなく「介護」を持ち帰っていただきたい。
 その中心にある「愛」を感じる介護を学ばせてあげたいです。

 私には夢があります。それもいっぱい。
 そのひとつが、特養に「人材育成担当」のポストを必須配置にすること。必須配置がむずかしければ、まずはそのポストを置くことによって加算が付くようになってほしい。

 人材育成はそれぞれの現場で行っているのがほとんどですが、人手不足の現場で、自分も一コマを担いながら指導をするのはむずかしい。人材育成は片手間にできることではないのです。
 いつか「人材育成担当」の指針になるようなマニュアルが作れたら嬉しいです。
 そこには、愛が詰まった日本が世界に誇れる「KAIGO」を書き残したいです。


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