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過去問よりも先に模擬問題を解く!

過去問よりも先に模擬問題を解く!

菊池寛子(きくち ひろこ)さん

立教大学コミュニティ福祉学部2021年3月卒業
病院勤務

菊池寛子

受験の動機

 私はもともと福祉に興味があり、病院で福祉にかかわる仕事について調べたときに精神保健福祉士や社会福祉士という資格があることを知りました。福祉学部のある大学に進学し、大学での授業やゼミを通して、人の心に寄り添うことができる精神保健福祉士に魅力を感じて受験を決めました。

受験勉強の内容

開始時期とスケジュール

 大学4年生の6月頃に中央法規の精神保健福祉士養成講座を購入して、少しずつ勉強を始めました。卒業論文やアルバイトなどもあったので、夏まではなかなか勉強に集中することができませんでした。本格的に受験勉強を始めたのは9月頃です。

私の勉強方法

 まず、専門科目から勉強しました。専門科目の概要がまとまっている受験ワークブックを読みながら、わからない単語は養成講座を使って調べました。平日の勉強時間は1~2時間、休日は5~6時間ほどでした。
 覚えにくい部分はメモを書いて壁に貼り、暗記できるようにしました。また、厚みのある受験ワークブックは科目ごとにバラバラにして持ち運びやすくし、それをスキマ時間に読むようにしていました。病院でのアルバイトもギリギリまでしていたので、ソーシャルワーカーとして働いている職員の方にわからないことを質問したり、時間がある日は図書館で集中して勉強したりしていました。
 私が勉強の中で大事だと感じたのは、模擬問題を解くことです。私は、過去問を解く前に5回分の模擬問題に取り組みました。過去問よりも先に模擬問題を解くことで、実際の試験よりも難易度の高い問題に慣れることができました。過去問は試験の1か月前から解き始めたのですが、それまで解いてきた模擬問題に比べると解きやすく感じました。試験直前は、過去問と模試の解き直しで一日中机に向かっていました。

コロナ禍での勉強

 新型コロナの影響で友人と会える機会がなかったので、教室で誰かに聞いたり集まって一緒に勉強したりすることができず、自分で調べながら勉強することが多かったです。そのため、必要な情報がまとまっている養成講座シリーズはとても参考になりました。また、養成講座だけではわからないことはインターネットで検索したり、友人とWEB会議をして聞き合いをしたりもしました。私のゼミでは、先生も含めてWEB会議でお互いの進捗状況を確かめ合っていました。

受験勉強に使った教材

  • ・新・精神保健福祉士養成講座(中央法規)
  • ・新・社会福祉士養成講座(中央法規)
  • ・精神保健福祉士国家試験受験ワークブック専門科目編(中央法規)
  • ・精神保健福祉士国家試験過去問解説集(中央法規)
  • ・社会福祉士・精神保健福祉士国家試験過去問一問一答+α共通科目編(中央法規)
  • ・福祉教科書 精神保健福祉士 出る!出る!一問一答 専門科目(翔泳社)

試験直前に気をつけたことと試験の手応え

 試験直前は体調管理に気をつけていました。ちょうど新型コロナの感染拡大もあったので、試験1か月前からはできるだけ家を出ないようにして、試験前日は早めに寝ました。
 試験当日は何かあって電車が遅れてしまったら元も子もないと思い、早めに会場に行きました。模擬問題をたくさん解いていたおかげで、本番の試験は落ち着いて解くことができました。試験は初日の専門科目、2日目の共通科目とも手応えがあり、自己採点でも合格できそうな点数を取れていたので安心しました。

資格を取ってみて今思うこと

 私は病院に勤務しているのですが、これまで精神保健福祉士になるために学んできたことは、現在の仕事の基本となっています。ただ、実際に働いてみると試験で問われる内容だけではなく、制度の細かい内容など、さらに詳しい知識が必要だと実感するようになりました。今後は、こうした実践的な知識も学んでいきたいと思っています。
 精神保健福祉士の受験をする方には、模擬問題を解くことをおすすめします。私は10月末に受けた模試で、これは難しいと落ち込みましたが、いくつか模擬問題を解いてその難しさに慣れると過去問がやさしく感じられ、試験に向けて自信をもつことができました。皆さんも体調に気をつけながら、自信をもって試験に臨めるようにがんばってください。

合格3か条
  • 模擬問題をたくさん解き、試験問題に慣れておく
  • 覚えにくいことや問題で間違えたところは参考書にメモをする
  • わからないことは友人や先生に相談する