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93のチェックポイントからケアのヒントが見つかる


 高齢者介護では、「質」の向上が叫ばれて久しいですが、そもそもその尺度がないことが問題といえます。さらに、一口に「質」といっても、利用者からみた「質」、職員からみた「質」など、ぞれぞれの視点によって変わっていきます。

 そこで、本書では、高齢者施設の職員が自施設の現状を把握し、「質」を向上させていくための視点とそのチェックポイントを提示しています。例えば、「職員が入居者を知るために、それぞれの24Hシートを把握していますか」「入浴はマンツーマンによる介助が行われていますか」「施設の理念に基づいたユニットごとの目標を定めていますか」などがあり、その一つひとつの考え方を丁寧に示しています。

 本書の特徴としては、「質」の向上のための尺度を「20の視点と93のチェックポイント」に分類し、改善のためのヒントを事例を交えて解説しているところです。また、各チェックポイントは見開き構成になっており、その考え方からヒントまで一目瞭然となっています。

 執筆に協力いただいた日本ユニットケア推進センターでは毎年、高齢者施設に勤務するユニットリーダー対象の研修会を開催しています。本書はその研修が基となっていますが、施設内の研修や日頃のサービスの点検などにも応用できるところにニーズを感じ、企画・発行の運びとなりました。

 なお、本書は、3月15日にパシフィコ横浜で開催される、日本ユニットケア推進センターの全国フォーラムで先行発売されます。

(中央法規出版 第1編集部 中島圭祥)

→本書のご注文はe-booksから