ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
和田行男の「婆さんとともに」 2013年07月

来る者拒まず・最期まで

wada20130729.gif

 知人の医師と、住まいから100キロ離れた地域に出かけた。高速道路を使って1時間半はかかる場所である。
 目的は、その医師の子どもの晴れ舞台(球場でプロ野球の合間に子どもミュージカルを披露)を見に行くためである。



認知症と炎

 僕らにとって、目に入る情報はとても大事である。
 目に映らなければ「思い描く・察する」しかないのだが、知識や経験がないと描くことも察することもできず「思いもしなかった」となる。
 今の時代を生きる高齢者にとって、炎がなくても湯を沸かすことができるIHコンロはまさに「思いもしない道具」であり「?」の連続となってもおかしくないのだ。



魔の手

 婆さんの暮らしが脅かされている。
 認知症という状態にあっても地域社会で暮らしていけるようにと願って様々なことが考えられ実践されているが、その陰で確実に「認知症をターゲットにした魔の手」も伸びており、魔の手は「いわゆるプロの詐欺師」だけではなく「善意の仮面を被った普通よりいい人」だったりするから、厄介である。



モーリさんのコメントに寄せて

 「家やグループホームに帰り最期を迎えることも選択肢のひとつですよって言えなかった私は間違っていますか?」
 今朝読ませていただいたモーリさんからの重いコメント。
先に書きかけていた原稿をそでにして、このことについて書かせていただくことにする。

wada20130708.gif



国民に応えない職員にカツ!

 介護保険法には「サービス提供拒否の禁止」という条項があり、事業者の都合でサービスの提供を拒否することに歯止めをかけている。
 でも、実際には「この状態ではお受けできない」とか「こうなったので出てください」というように、いろいろな理屈をこねてはサービスの提供を拒む事業者が後を絶たないのではないか。
 そもそも困っている人がいるから飯が食えていることを忘れた話で、困っている人を無下にしても飯が食えるからこそのおごりに腹が立つし、介護業界のだらしなさを嘆くばかりであるが、逆に筋の通った人たちの話を聞くとものすごく嬉しくなり、励みになる。

wada_0702_1.jpg



ページトップへ
プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

【ブログ発!書籍のご案内】
new!
和田行男さんのブログ発第2弾『認知症開花支援』が刊行されました。前作『認知症になる僕たちへ』から2年半――。パワーアップした和田行男のメッセージにご期待ください。
定価:¥1,680円(税込)、10月20刊行
→電子ブックで内容見本をご覧いただくことができます
→ご注文はe-booksから
wadaprof3.jpg

和田行男さんのブログ「婆さんとともに」をまとめた書籍が刊行されました。
タイトル:『認知症になる僕たちへ』
著者:和田行男
定価:¥1,470(税込)
発行:中央法規
→ご注文はe-booksから
wadaprof2.jpg

メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books