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和田行男の「婆さんとともに」 2010年11月

悪気もなく2

 悪気なくというのは無邪気でいいが、専門職が無邪気では怖い。
 技や術や業よりも、「人」をもっともっと見つめることがこの業界には必要だと思うし、学も学生の頃から「ヒトと人を知る」ことに力を入れないと、悪ぶることなく悪気なく人を人とも思わないようなことを平気でしかねないと先週締めくくったが、その少し前にこんな出来事に遭遇したことを思いだした。



悪気もなく1

 研修会に参加してくれた人が「和田さんは、どう思います?」って聞いてきた。

 その人が、自分の知人のグループホームのスタッフと飲んだときに、そこのグループホームの女性スタッフが周りの人に、トイレに行くことを拒む入居者に対して、「しょうがないから廊下でズボンを下ろし、パンツを破って交換しようとしたのよ。そしたら声を出すから、無理やり口をふさいで対応したんですよ」って笑いながら話をしていたのだが、和田さんはそのことに対して、どう思うかということだった。
 僕に話をしてくれた人は、「専門性の前に人間性を育てることが大切」で「まだまだこんな感覚がはびこっている業界だけど、障害をもっても人として生きられる社会を目指していきたい。」って熱く語ってくれたのだが、さてこれをどう考えるかである。



繰り返し・積み上げ

 全国にはいろいろな地名があるが、山口県周南市にある「夜市」と書いて「やじ」と読む地名に出会った。余談だが、僕の大先輩に「世一」と書いて「よいち」と読む人もいる。
 夜市…夜遊びムードいっぱいの地名であるが、そもそもは夜に市が開かれていたのかなぁ。今でも夜は賑やかな町なんやろか。何となく男心をそそられる地名だ。
 その町のグループホームで仕事をする若者が「僕らの仕事は繰り返しじゃなくて積み上げでしょって仲間には話すんですけどね」って語ってくれた。
 「繰り返し」と「積み上げ」…いいテーマである。



相手によって決まる「問題」

 よく「問題のある人」とか「問題行動を起こす人」といったように他人のことを言う人がいるが、「問題」は一方的なもので決まるのではなく、相対関係の中で「問題視」されることが多い。
 つまり「問題のある人」だと言われている和田さんの問題は、和田さんに対して「問題のある人」だと言っている人との関係性の中で問題となっているということで、そこを見落とすと、問題視された人だけが「問題のある人」にされてしまいかねない。



はずかしい

 もともと恥ずかしがりやの僕が、いつの頃からか「恥ずかしい」って思うことが少なくなってきました。
 ところが思わぬところに恥ずかしいって感じることがあったのです。聞いてください。



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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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