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宗澤忠雄の「福祉の世界に夢うつつ」

佐賀はよかとこ-佐賀県地域共生ステーション

 9月末から今月のはじめにかけて、佐賀と長崎における地域支援の実情視察に出向きました。これからしばらくの間、まずは佐賀県の独自事業である「地域共生ステーション」(宅老所・ぬくもいホーム)を取り上げます。佐賀県地域福祉課の松瀬弘副課長をはじめ、この視察にご協力を戴いた大勢の皆様方に、ここに改めて深くお礼申し上げます。
 障害の有無に拘らず、子どもからお年寄りまでを対象に「通う」「泊る」そして場合によっては「住まう」のサービスを切れ目なく提供する地域共生ステーション。この夢のようなサービスは「言うは易し、行いは難し」で、考え方に異論はなくとも、その実現には様々な困難があるように思えます。支援の実際、対象別の法制度とのバッティング、事業所の運営のいずれをとっても難しさを感じる上、仮にこれらの多くがクリアされたとしても、このようなサービスが佐賀で実現するに至った経緯はどのようなものであったのか?
 幾多の疑問と期待に胸を膨らませて、私は羽田空港第2ターミナルから佐賀へと向かいました。

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写真1 出発直前の羽田空港第2ターミナル

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写真2 無料開放の佐賀県庁新行政棟展望ホールから佐賀平野を一望する-左が県立図書館、手前が県庁、中央奥が市村記念体育館、県庁全体が佐賀城のお堀に囲まれている

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 今回は、この事業の概略と経緯を報告します。
 現在、NPO法人「たすけあい佐賀」の代表をされている西田京子さんの取り組みがことの始まりです。西田さんは、以前、夫の仕事の関係で神奈川から佐賀に転居されたときに、地域に知人が全くいない中で子育てをされ、孤立と苦労を経験されました。そこで、ご自身の子育てに一段落がついた頃、これまで自分が強いられたような困難に直面する人たちを地域社会の中で支援できるようにと願って、障害のある子どもを含む一時託児所を駅の近くに開設されたのです。既存の法制度の枠組からこぼれ落ちた地域のニーズに応えていこうとする取り組みは、若い夫婦にとても好評でした。

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写真3 地域共生ステーションのはじまりをつくった2人 左からNPO法人たすけあい佐賀代表西田京子さん、佐賀県統括本部副本部長坂本洋介さん

 私の子育ては東京の三鷹市で始まりましたが、1990年当時の保育所は、就労証明が出てこない自営業はむろん、第3次産業に従事する親の就業時間帯(たとえば12:00~21:00)と保育所の開所時間帯(たとえば8:00~18:00)の折り合いがつかない人たちは、保育所の子育て支援を利用できず、困り果てた大勢の親御さんたちが地域にいました。当時の保育所はむしろ、公務員や教師、大企業のホワイトカラー等の就業時間が日中に定まっているような、相対的に労働条件の恵まれた階層を中心とした制度になっていたのです。

 西田さんはこの一時託児所の経験を土台に、要介護状態や困った事情のあるお年寄りを、24時間地域で受け止めることのできる「宅老所」を開設されます。長年、通常の民家に暮してきたお年寄りが、要介護状態になったからといって鉄筋コンクリートの施設へと住まいを変えることには抵抗感の強い方も大勢居られます。そこで、この宅老所は民家改修による建物からはじまりました。

 このような宅老所は、福岡の「宅老所よりあい」に始まったものですが、西田さんたちは法制度から排除されるニーズにできるだけ応えていくことを目標に据えて、高齢者だけでなく、障害のある子ども・成人のデイサービスやショートステイ、そして病児託児も含めた、利用者をわけへだてなく受けとめるサービスを展開したのです。
 地域の中の、見慣れた民家で、子どもたちから障害のある人・お年よりまでが、同じ地域住民である支援スタッフと日中はデイサービスの楽しくもゆったりとした時を過ごし、必要に応じて「泊まる」こと(その日に申し出てもOKのショートステイ)ができ、お身内の不幸などの事情から単身生活を余儀なくされるような場合には、グループホームのように住まうこともできる形にしていきました。
 これはすなわち、地域における「顔見知りの関係」を土台にして、暮らしに必要な支援を切れ目なく、柔軟に提供するという地域福祉の原点ということができるでしょう。

 そして、西田さんたちがこのような地域に密着した事業を自主的に展開してきたころ、古川康氏が「宅老所の県単独事業化」をマニフェストに掲げて佐賀県知事に当選したことから、県行政施策による事業へと発展していく運びになります。
 宅老所を県の施策に昇らせていく出発点で、西田さんたちの事業のかけがえなさと向き合い、制度設計と庁内体制を整える役割を担ったバイタリティー溢れる行政マンが坂本洋介氏(当時は介護保険の担当課に在籍、現佐賀県統括本部副本部長)でした。

 西田さんたちのこれまでの苦労を受けた坂本さんの奮闘ぶりの一端は次のようです。
 対象を限定せず、さまざまなサービスを切れ目なく柔軟に提供する事業ですから、庁内協議の合意形成のためにはさまざまな担当課との交渉(ときには「喧嘩」に近い)は不可避です。また、運営主体は非営利法人(NPO法人・社会福祉法人等)であっても、市町が事業主体であるからには、県内の市町に事業実施への理解と意欲を持ってもらわなければなりませんから、全県の市町から西田さんの宅老所の取り組みを見学する「マイクロバスツアー」(大型バスでは、人数の多い見学者が利用者を圧迫するため)を組織しています。こうして、平成15年度からまずは「佐賀県宅老所開設支援事業」として出発することにこぎつけたのです。
 庁舎の中の実務のみに埋没することなく、地域の人たちの関係を築き、地域社会の現実と向き合い、住民の願いに耳を傾けて理解を寄せながら、それぞれの自治体にふさわしい施策を創り上げていく自治体行政職員としての原点を、坂本さんに見ることができました。

 「宅老所開設支援事業」としてはじまった取り組みは、平成17年度から「佐賀県地域共生ステーション(宅老所・ぬくもいホーム)推進事業」に発展し、平成22年度までに小学校区に1ヶ所の設置を目指しているそうです。「ぬくもい」とは佐賀弁で「ぬくもり」という意味で、この事業の特徴は以下のとおりです。

(1)利用対象者を限定せずに、次のようなサービスを提供できる場であること
  ・通う(デイサービス・一時預かり)
  ・訪ねる(ホームヘルプ・家事援助・配食サービス)
  ・泊まる(ショートステイ)
  ・送る(送迎サービス)
  ・集う(サロン)
(2)誰もが気軽に利用できる地域交流の場であること
(3)様々な情報提供や相談の窓口であること

 このようにして、地域の自主的な取り組みからはじまり、行政が施策に取り入れて、日常生活圏における地域福祉の拠点として発展しつつある社会資源が佐賀県地域共生ステーションです。この実際の取り組みはいかなるものか、次回ブログに乞うご期待!!

 最後に、佐賀特産の逸品をご紹介しましょう。それにしても、佐賀はイカす人たちが、肉い(憎い)取り組みをしてくれます。(笑)

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写真4 呼子のイカ-刺身は透明感にあふれまったりとした風味が舌に絡みます、天ぷらは身が柔らかくホクホクの絶品

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写真5 佐賀牛5等級のローストビーフ-頬張った瞬間に舌の上でとろけ、上品なビーフの風味が口一杯に広がります


コメント


 佐賀県の地域共生ステーションはすごく良いところですね。国の法律として、社会福祉法人やNPO法人は様々な条件をクリアしなければいけないので作る時には様々な困難があったかと思います。しかしその条件も乗り越えて、このNPO法人を作り上げたお二人はすごいと思います。
 また、利用者を限定せずに5つのサービスを提供できるところが利用者の方にはとても助かるサービスなのではないでしょうか。特にサロンは地域住民の方にとって良い場ですね。入居されている方のお知り合いでも、気軽に会いに来ることができます。
 また、入居することがためらわれる方もいらっしゃるかと思います。そういう方には、訪ねることや通うこと、送迎サービスもあり対応出来るようになっています。
 この地域創生ステーションの更なるご発展をお祈りしています。


投稿者: ふう | 2009年12月20日 22:02

 私の父(現在60歳)が子どもの頃、学校帰りなど親の目の届きそうも無いところで悪さをしても、後でそれが必ずばれて叱られたと言います。それは地域の方がどこかで見ていたからでした。
 このように、自分の子どもでなくとも注意ができる、そしてそのことを子どもの親に伝えられるほど、昔はご近所付き合いが密にあったのです。このブログを読ませて頂き、「ぬくいもホーム」は、そんな昔のご近所付き合いを自然と感じる場所だなと思いました。
 さて、私が住んでいる地域は、過疎化がもうどうしようもないところまで進みつつあります。私の家の隣には俗に独居老人とよばれる方が住んでいます。町の町長選挙で「高齢者に優しい町作りを」などと言っても、実際に作られるのは道路ばかりです。町に住まう人の生活より優先されることって、一体何でしょうか。


投稿者: konohana | 2009年12月28日 21:36

 私は出身が佐賀なのですが、自分の住んでいたところでこのような取り組みが行われていたということは正直知りませんでした。
 私の祖母はデイサービスを週3日ほど利用しており、以前その話を聞かせてもらったことがあります。祖母は自分たちが楽しめるようにしてくれるので嬉しいと言っていましたが、一方で同世代の人だけでなく子どもたちともたまには接したいと言っていたのを覚えています。
 祖母の話とこのブログから、この地域共生ステーションはすばらしいものであり、実際に必要とされているのだということがわかりました。いろいろな世代の人や普段接する機会が少ないような人とふれあうのは、世代を問わず誰にとっても大事なことであり、かけがえのないものであると思います。ですが、昔はこのような場所や機会を提供しなくても、様々な人がふれあうご近所付き合いが行われていたということを考えると少し寂しい気もします。


投稿者: ひじり | 2009年12月31日 01:31

 こんにちは。私は、北九州市立大学の学生です。先日は講義をして頂き、ありがとうございました。
 私の母はケアマネジャーとして働いているのですが、以前高齢者向けの小規模多機能施設を開設するための取り組みをしていた時期がありました。その際、母から施設を開設するにあたって生じる困難や、施設を開設することの意義などの話をよく聞かされました。
 母の話とこの記事を読んで、一つの施設を開設するには並々ならぬ努力と多くの人の協力が必要であることを実感し、同時にそこまで地域の人々のことを考え、行動する方々に感動し、尊敬しました。
 宗澤さんの話を聞いて以来、地域に対して私のような大学生でもできることは何だろう、と考えるようになりました。いきなり大きなことを成すのは難しいので、まずは地域の人々と少しでも多く触れ合おうと思います。


投稿者: シマ | 2010年01月03日 22:45

 北九州市立大学での講義でも紹介されていた佐賀県の「ぬくもいホーム」のことを知って、とてもあたたかい気持ちになりました。
 施設のサービスがよく、どんなに急でも受け入れることというのは、ほかでは取り組めていないことだと思います。
 そして、西田さんという一人の女性の行動で、こんなにすばらしい宅老所ができたことには感動しました。ここまでくるのには、大変苦労されたと思います。自分の経験を生かし、社会の役に立てるというのはなかなかできないことです。
 高齢化社会が進行するなかで、まだまだ介護が必要な高齢者は増えていくと思います。
 これを社会全体の問題ととらえて、解決していかなければならないと感じます。


投稿者: あっきー | 2010年01月05日 10:11

 こんにちは。北九州市立大での講義を受講した者です。先日は貴重な時間を有り難うございました。
 講義を受けてから改めて意識してみると、自分の住んでいる地域にも身体障害者や高齢者向けの施設が思っていた以上にたくさんあったことを知り、いかにそれまで何も考えていなかったかがわかりました。しかし私の祖母も老人ホーム(のような施設)に居た事を考えると他人事のようには思えません。
 佐賀県の場合は平屋が多く入口が広いため、高齢者たちにより易しく、施設をつくるのに適しているということを知り驚きました。そういった身体障害者や高齢者のための施設をつくる際には特に、地形や環境にも気を配り適した地域を選ぶ必要があるのだなと感じました。施設の非常口には布団を置き、普段は非常口だと分からないようにしつつも、緊急時にはできるだけ安全性を持つようにしているのには興味がわきました。
 ほんの少しのアイデアや施策であっても、そういった施設内では人間を守るための大切な手段となるのだなと思います。
 地域社会における新たな発展も期待して、私たち一人ひとりが少しでも施設に貢献できるようになればなと思います。


投稿者: Liv | 2010年01月05日 19:20

 記事を拝見させていただきました。良い取り組みだと思います。私自身これを読むまではこのような取り組みを詳しくは知らなかったので、勉強になりました。誰かが担わなければならない役割だと思います。それに率先して動いた西田さん、坂本さんは素晴らしいことをされたと感じています。
 私の住んでいる地域にはいわゆる老人ホームはありますが、ぬくもいホームのような施設はありません。私の知っている限りですが。また老人ホームの数が足りていないのが現状で、高齢者の方の憩いの場は主に町眼科の待合室等になっているようです。しかしながら、住宅地からの距離は近くないので、独り住まいの高齢者の方はどうしても孤独になってしまいます。こういった問題の改善を含めて、私の町のより良い発展を期待しています。また期待だけでなく私自身が何か動ければ良いと思っています。
 全国的にこういった施設が展開、充実されるのは非常に困難であると思います。しかし人は平等に年をとり、また予期せぬことで障害を負うかもしれない。他人事ではないと思います。施設の発展に必要なことがあれば地域住民は手助けをしていくべきだと感じました。


投稿者: shindirecty | 2010年01月06日 15:57

 こんにちは。北九州市立大学の学生です。先日は、ご講義ありがとうございました。
 佐賀県の地域共生ステーションというものは、私の周りになく良いサービスだなと思いました。家族のだれかがお世話になったら、地域とのつながりが強くなるというところがいいなと思いました。
 また、当事者・市民の参画によるエンパワメントで、例としておっしゃっていた、”交通機関が使いにくい”というのは、当事者からしたら、仕方ないこととなっているけれど、それは、権利を無視している(人権侵害)ということだという意見に、納得しました。
 このように、私たちは権利を無視されているのに、気づいていないことがあるのではないかと考えました。このようなことが起きないように、佐賀のような、地域で地域のことを考えられるような施設が必要だと思います。


投稿者: 1/6 | 2010年01月07日 14:49

 このブログの記事の、西田さんたちの取り組みはとても素晴らしいと思いました。
 現在は、昔のような近所付き合いが少なくなり、人のつながりが薄いと思います。私は、地域全体がつながっていて、自分の子どもじゃなくても叱ってくれる人がいた時代がちょっとうらやましいです。親だけでなく、近所の人も一緒に子育てをしている感じで、親も助かるだろうと思います。今は夫婦共働きがほとんどなので、尚更、西田さんたちの取り組みは必要だと感じました。
 また、障害の有無にかかわらず、高齢者から子どもまで利用できる点がとてもいいと思います。高齢者は子どもたちを孫のようにかわいがることができるし、子どもたちは高齢者の方々を、おじいちゃん、おばあちゃんのように慕うことができると思います。このような施設が、もっと全国に広がってほしいです。


投稿者: ひぃ。 | 2010年01月07日 18:29

 北九州市立大学の学生です。先日は、貴重なお時間を本当にありがとうございました。
 佐賀県で展開されているこの素晴らしい取り組みは、我々がまさに見習うべきものだなと思います。「ぬくもい」という佐賀県独特の言葉が使われていることにも、暖かみを感じました。
 現在は地域の間でも人と人の関わりが少なく、同じアパートでも同じ階の人さえあまりよくわからないといった状況です。その中で、「ぬくもいホーム」は利用者をわけへだてなく24時間受け入れており、また利用の目的も様々です。少し寂しくなったときでも気軽に通い、同じ地域の人々と触れ合うことができます。「ぬくもいホーム」によって人々は生きる元気をもらうことができます。
 また、このような取り組みを積極的に施策に取り入れている素晴らしい行政の方もいらっしゃるようです。
 日本の福祉の現状の中でこのような場が存在していることに、安堵を感じました。


投稿者: はな | 2010年01月11日 10:31

 顔見知りの関係を土台にした施設はとても温かいものだなと思いました。
 私の祖父はパーキンソン病を患い、自由に動くことができなくなり、家族で話し合い施設に入ることになったのですが、祖父は仕方ないとは思いつつもとても嫌がっていました。施設に入ると、今までのように人と触れ合う機会がなくなるので寂しい、追いやられるようで悲しいと言っていました。
 祖父のように感じている人は多いと思います。体が自由でないのならば、生活の満足度が多少欠けても仕方ないと思うことが当たり前のようになっている社会ですが、この共生ステーションのように、支援者も地域社会の一員として扱うことが大切なのだと改めて思いました。
 「障害のある人を締め出す社会は弱くもろい社会である(国際障害者世界行動計画)」とはまさに今の日本の福祉であり、逆にマイノリティに優しい社会はたくましい社会だと述べた先生の考えをもっと多くの人に知ってもらいたいです。


投稿者: 豚足 | 2010年01月11日 20:43

 こんばんは。Blogを拝見させていただきました、北九州市立大の学生です。
 記事のなかに、「顔見知りの関係」を土台にした地域福祉の原点、といったお話がありましたが、こういった考え方に基づいた支援というのは本当に大切なことであると思います。たとえば、ご高齢の方が介護を要する状態になったからといって、突然よく知らない土地で見知らぬ人々のなかに置かれるということは、大変なストレスであると思うし、不安を与えることにもつながるのではないかと考えられます。住み慣れた土地でのあたたかい介護こそが、多くの人に望まれる支援のかたちであると思います。
 地域に根付いた柔軟な支援・福祉が、早く社会全体に広まっていけばいいと思います。


投稿者: 年末ジャンボ | 2010年01月12日 23:55

こんにちは。以前、北九州市立大学で講義をしていただいた時に受講した者です。お忙しいなか講義をしていただきありがとうございました。
 私の兄夫婦が以前長女の妊娠期間に長男を保育所に預けていたことがあったのですが、それまでの審査と手続きがとても大変だったと聞き、困っていても簡単に福祉サービスを受けられないことに関して憤りを覚えたことがあります。それに比べて、佐賀県地域共生ステーションのような対象を限定しないサービスを行っていることはすごいと思いました。このサービスの始まりを作った西田さんはすばらしい方だと思います。
 宗澤先生の講義とこのブログで、地域での関わりがこのようなサービスに続いていくことに対して大切だと学びました。対象の限定をしないサービスは、本来は当たり前であるべきなのに、実際に行っているところが少ないことに、とてもむなしく感じました。


投稿者: もつなべ | 2010年01月13日 10:56

 先日はお忙しい中、北九大で講義を行っていただき本当にありがとうございました。

 「地域共生ステーション」について学ぶことで、障がいのある人と障がいのない人とを分けて考えている多くの現状が間違っているとこに気付かされました。
 佐賀県や富山県のようにすべての人々が利用できる施設を通じて互いに理解し合うことで、障がいのある人が不利になるような差別的な現代の社会を変えることができるのではないかと私は思います。
 また、このような施設は障がいの有無に関わらず他人とのコミュニケーションを図る場としても非常に役に立つと思います。


投稿者: zepeal | 2010年01月14日 00:07

 こんにちは。北九州市立大学で講義を受けたものです。貴重な時間をありがとうございました。

 佐賀地域共生ステーションの「顔見知りの関係を土台に」という考え方は福祉において一番大切にすべき考え方ではないかと思いました。
 私は、小学校時代は小さな町で過ごしたので、近所の人たちとも交流があり、安心して過ごすことができました。母親の帰りが遅い時などは近所の家で預かってもらったりしていました。しかし、最近はこのような交流というのはあまりないように思います。特に都市部では近所に知り合いなどがおらず、いざという時安心できる人と人との関係性が築けていない、または築くことができない状態にあると思います。
 安心できる人や場所があるということは大きな支えになります。佐賀地域共生ステーションのように安心できる場所をたくさんの人が持てるように全国に広がっていくといいです。


投稿者: りんご | 2010年01月14日 11:31

 地域の中で、支援者は普段着で働き、見慣れた民家を利用している佐賀県地域共生ステーションからは、活き活きとした、温かい家庭的な雰囲気や人のぬくもりが感じられます。
 利用者を限定せず、利用者の個別具体的なニーズと状況に応じた支援が大切にされていて、急にショートステイが必要になった場合でも、柔軟なサービスを提供ができるなど、とても魅力的な施設だと思います。
 ぬくもりホームのような、みんなが地域社会の中で安心して暮らせるような施設になったのも、住民が地域社会みんなのものだという認識を持ち、住民が地域の特性を活かし、利用者目線で人・地域の温かさを感じられる、場所創りを行ったからだと思います。
 利用する側も、支援者の側も地域社会の一員だという意識を持ち、地域社会で互いに支え合い、みんなで創り、守ることで、障害の有無、年齢に関わらず共生でき、安心して、自分らしく生きることができるのだとぬくもりホームから感じました。


投稿者: ジョア | 2010年01月14日 21:36

佐賀県地域共生ステーションの取り組みはすばらしいものだとおもいました。都市部では築くことが難しい地域とのつながりを都市部につくることで、地域のつながりを活性化させる。これは、同じマンションでも隣の人の顔も知らない現代社会の画期的な取り組みだと思いました。
「ぬくもい」という方言に人と人が触れ合うことのぬくもりを感じ、人の温かさを感じました。

『地域における「顔見知りの関係」を土台にして、暮らしに必要な支援を切れ目なく、柔軟に提供するという地域福祉の原点』があらゆる地域にできれば心穏やかな日々を過ごすことにつながるのではないかと思います。

近代社会開発が推し進められ、人と人とのつながりが希薄になりつつある昨今の都市環境に本来あった姿が取り戻され世代地域を問わず人のつながりのある社会の再築を目指すべきなのではないかと思いました。


投稿者: よう | 2010年01月15日 15:05

 ブログを拝見させていただき、佐賀県地域共生ステーションはとても素晴らしい活動をされているところだなと思いました。
 ハンデを持たれている方々を理解するには、その方々と時間をかけて触れ合うことが必要です。 私がこのように思うのは、介護士を目指す友人から聞いたことと実体験らです。
 私は以前、友人に、「知的障害を持たれている方とのコミュニケーションはどうするのか」と尋ねたことがあるのですが、友人はごく自然に「普通に話すよ」と返答してきました。その時の私は、知的障害を持たれている方の言葉はとても聞き取りにくいと感じていたので、そのような質問をしたのですが、友人は、「聞こうと思ってしっかり聞けば、わかる」とも言いました。 
 少したって、知的障害を持たれている方と関わる機会があったのですが、相手の伝えたいことをしっかり受け取ろうという気持ちでいると、不思議と伝えたいことがすんなり分かりました。そのとき、今までは聞くつもりが最初からなかったことを痛感しました。
 ハンデを持った方と長い時間触れ合うことのできる佐賀県地域共生ステーションは、そういった方との理解を深めあえるとてもいい環境だと思います。


投稿者: ポポス | 2010年01月15日 22:56

 パソコンや携帯電話が普及し、高齢者だけでなく若者にも「人との交流」が失われつつある今、佐賀県のような地域共生ステーションはなくてはならないものだと思います。
 老若男女を問わないこういった場所は、他世代の視点を理解する上でとても重要であり、様々なテーマについて話し合うことで地域の活性化につながるからです。

 子供の頃、私はよく近隣センターの行事に参加し、子供から高齢者までの幅広い世代の人々と友達になることができました。
 その中の数人とは今でも会いに行って話したりもします。
 しかし、今ではそのような地域の行事が少なくなってしまい残念に思います。

 これからの社会はこういった精神面でのバリアフリーについても考えるべきだと思います。私も地域のための社会福祉に少しでも貢献できるように努力していきたいと思います。


投稿者: じょー | 2010年05月03日 20:51

ブログを拝見させていただきました。講義内で佐賀県地域共生センターを紹介していただき、このようなすばらしい施設が整っていることに感動しました。
私の祖母は地域の老人ホームのデイサービスを受けています。足が不自由な祖母は週に2回のデイサービスで家を出る以外は外に出る機会がないので、その2回を心から楽しみにしています。季節の行事には私も一緒に参加したことがあって、同じ曜日にデイサービスを受けている近所の友達と楽しそうに話している祖母の笑顔が印象的でした。デイサービスの送迎や地域の方々の行事への参加などが容易なことから、このような環境は地域間の強い結びつきによって成り立っているものだと実感させられました。
祖母と一緒に参加した行事を思い出すと、当時の私は何も考えずにただ楽しんでいただけでした。これからは、地域との結びつきを考えながら行事に参加していきたいと思いました。


投稿者: なぁたん | 2010年07月21日 01:38

私の両親は共働きをしていて、私が幼少の時は保育所は7時~18時が開所時間で両親は9時~だいたい19時が就業時間でした。ですから、両親のうちのどちらかが早く仕事を切り上げる必要がありとても苦労したそうです。ときには保育所の閉所時間に間に合わないこともあり祖父母が迎えに来たこともあります。労働条件の恵まれた人を中心としたこの制度は今も変わらず続けられていることに私は疑念をもっています。この制度がなくなればもっと社会福祉は充実するのではないでしょうか。


投稿者: kentucky | 2010年07月21日 02:12

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プロフィール
宗澤忠雄
(むねさわ ただお)
大阪府生まれ。現在、埼玉大学教育学部にて教鞭をとる。さいたま市障害者施策推進協議会会長等を務め、埼玉県内の市町村障害者計画・障害福祉計画の策定・管理等に取り組む。著書に、『医療福祉相談ガイド』(中央法規)、『成人期障害者の虐待または不適切な行為に関する実態調査報告』(やどかり出版)等。青年時代にキリスト教会のオルガン演奏者をつとめたこともある音楽通。特技は、料理。趣味は、ピアノ、写真、登山、バードウォッチング。

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