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和田行男の「婆さんとともに」

ズレ

 人は、自分と自分以外でしかなく、どんなにすり合わせてもズレが起こるもの。
 だとしたら自分にできることは、ズレを感じたら、自分からズレを修正すること。それなら自分でできる。
 そのズレを自分から修正することもなく、ズレだけを強調するのは、自律した大人のするべきことではないと思うが、言うは易しで、自ら自分以外の人とのズレを修正する行動をとるのは、なかなか勇気のいることである。

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※釣り竿の先に原子力空母。どう考えればいいのか、頭が痛いわ。

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 ズレは仕事の中だけではなく、身近でいえば親子にだって夫婦にだって起こる。
 しかも人と人のズレを感じない人は、そうはいないようで、少なくとも僕の生きてきた58年の歴史の中で知り合った記憶にある人たちは、みんなそのズレを感じて生きていたように思う。かく言う自分も、常にズレを感じてきたし感じているひとりだ。
 幸いなことに僕の場合は、僕にズレを修正する勇気がなくても相手のほうに勇気があることで、ずいぶんと助かっているように思うが、中にはズレの相手からの修正行動をうまく受け入れられず(僕が素直じゃないため)、関係を絶ち切ってしまう結果を招いたことも多々ある。
 そうなれば後の祭りで、そのズレを修正するのは並大抵のことではなく、悔むことも多々あった。
 それでも学習できれば次に生かせるのだが、そんなに賢くはなく、何度も同じような失敗を繰り返してきた。
 自分以外の「人と人のズレ」に対してはあれこれモノを申せても、いざ自分のこととなると、他人に言うほどにはうまくいかない。
 ただ、ズレは放置しておくとズレを生んでズレズレとなり、関係を悪化させるか、ズレに対して無関心となり「関係はあるのにない状況」となる。
 そうなれば「生み出せるものは何もない」に等しくなり、当然のように気は失せるばかりになる。まさに「気失障害」である。
 これをどうすれば防げるか。
 これは永遠の課題ではないかと思えるほど、「1+1は2」「2-1は1」のようにはいかない。
 ただ「ズレを修正して良い関係を続けていきたい」という思いが僕にあれば、僕の言葉や態度に表れ、それが相手に響くほど強ければ、相手もそう思ってさえいれば、どんなに大きなズレのように思えていても、いとも簡単に修正できたりするのではないかと思うし、どんなに小さなズレであったとしても、そう思えていなければ関係は離れるばかりのように思う。
 逆にズレを知らされた時も同じで、結局は関係の継続を望む強さで何もかもが決まるのではないか。
 ズレ。たった二文字であるが、とんでもない文字で、これが脳を発達させてきたヒトにとって両刃の剣になっていると僕は思っている。


コメント


ズレは接しているにもかかわらず、互いに離れる時に起こりますよね…
この、ズレを戻すには相反する事柄があれば戻るんでは無いか?と思っています。
ただ、相反する事柄は様々で難しい…
日々、考えています。
色々ズレがある事を!


投稿者: 中根 | 2013年08月28日 23:35

あまりに自分にとってタイムリーな内容で少し驚いています。
事業所内がもうズレズレです。新人ヘルパーなので様子を見つつズレを修正(というより状況把握に努めるしかない状態)しています。辞めていくヘルパーの引き継ぎスケジュールどころか、来月の予定すらたてられておらず、従うすべもありません。
経験を積むどころか、レベルアップを目指すどころか、仕事を入れてくれるよう再三願い出ても回ってこず、事務所内だけがアップアップ状態のようです。
まさに生み出せるものは何もないと感じています。継続を望む思いが尽きてしまいそうです。
純粋に仕事に打ち込みたい、こんなところでウロウロしている場合ではないのに。と、まだこの先悶々としそうです。


投稿者: ねむりねこ | 2013年08月29日 17:26

約二年介護職から離れてましたが、復活して今日でひと月。
まさに、そのズレで勤務終了後、とことん一歩手前位まで話し合い。難しいけど、ヒビが深くならないようにの思いからのことでした。
熱くなりすぎず!を、心得ての再出発でしたが、久しぶりに焚きあがる何かを感じました。
和田さん!いつか絶対、刺激を受けに講演などの機会が有りましたら、是非参加させて頂きたいと念じてます!!


投稿者: あの時救われた介護復活者 | 2013年08月30日 23:35

その節は、お世話になり心よりお礼申し上げます。何のことかサッパリでしょうが、素敵なアドバイスで数年前に救われた者です。
約二年介護職から離れてましたが、復活して今日でひと月。
まさに、そのズレで勤務終了後、とことんの一歩手前位まで話し合い。難しいけど、ヒビが深くならないようにの思いからのことでした。
熱くなりすぎず!を、心得ての再出発でしたが、久しぶりに焚きあがる何かを感じました。
和田さん!いつか絶対、刺激を受けに講演などの機会が有りましたら、是非参加させて頂きたいと念じてます!!


投稿者: あの時救われた介護復活者 | 2013年08月30日 23:40

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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