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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

生まれ育った「地元・京北」で研修

 今週の火・水は、私が生まれ育った地元で研修会がありました。
 今年で4回目の恒例の研修となります。

 私が生まれ育ったのは、京都市から車で約1時間走ったところの京北町というところです。当時は合併する前ですから、北桑田郡京北町という名前でした。

 周囲を杉(北山杉)に囲まれた山村といえば、ぴったりとくるでしょうか。この地に0歳から18歳までを過ごしました。
 いわゆる、私のそもそもを育ててくれた「ふるさと」ですね。私は全国の市町村を研修で訪れますが、どこの田舎に行ってもなつかしくなるのは、この地に生まれ育ったからでしょう。

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 この京北町で研修を行ったきっかけは、7年前の京都府の主任介護支援専門員研修会でした。研修の休憩時間に、ある3人の方が私のところにやってきました。

「先生は京北町の出身ですよね?」
「ええ、そうですけど・・・」
「私たち、豊和園で働いているんです」

 「豊和園」といえば、私が通った北桑田高校の近くにできた特別養護老人ホームです。
 いや、驚きましたね(ちょっと考えると驚く話ではないのですが…)。自分の地元の施設の職員の人たちが受講しているとわかると、途端にうれしいやら恥ずかしいやら。
 それから数年後、地元の(社福)北桑会の主催で、職員研修会に呼んでいただけることが始まりました。


 わが故郷で行う研修会は、他の研修会とは一風異なります。

 何が…というと、まずは話す言葉とリズムです。何しろ、地元ですから、京都弁バリバリです(^_^;)。どちらかというと品のあるほうではなく、京北弁といってもいいような「ちょっとベタな京都弁」ですね。

 また研修では、エピソードも地元の話題を盛り込みます。民生委員の方を対象にした研修では、地元の写真もフルに使って、「地域の支え合い」の大切さをお話ししました。

 そして、そして、一番の違いは、聴き手の皆さんの中に、小中高からの知り合いがいるということです。
 つまり、私の小中高時代を知っている人がいる…これは結構焦ります。あまりによくできた(?)小中高校生だったものですから、さすがに恥ずかしいんですね。

 しかも今回は、偶然にも、姪っ子がいましたからね(笑)。そして、その隣に座っていた20代の介護職員の女性も、ぴょこりと頭を下げ、私に挨拶してくれました。
 「私、水口〇〇と言います。私が母に、『今度、高室先生という人の話を聞くんや。その人は京北の人なんやて』と言ったら、母が、『その人とは親戚やで!山国・塔の高室さんの次男さんや』と言われビックリしました」

 さすがに私も、これには驚きました。あのいとこ(男性)に、こんな大きな娘さんがいたとは…
 うれしいやら、びっくりするやら。それに、その家は母の実家でもあるのです。
 「そ、そうなんか…お父さんとお母さんによろしく言うといてや」
 そう伝えるのが精一杯でした(もちろん、うれしさで…)。


 過去、京北町での研修では、数多くの小中高の友人や恩師と、そして専門職として働くお子さんたちに出会いました。
 民生委員の研修では、恩師や知人、友人の皆さんがいました。そこでは、昔ながらに「たかむろくん」「しげゆきくん」「しげゆきちゃん」と呼ばれる妙…(^_^;)
 私の地元で、福祉・介護の仕事で地域を支える皆さんに出会える機会は、何物にも変えがたいものがあります。

 ちなみに一昨年は、母に私の講義をしている様子を見てもらいました。「お母さんへの何よりの親孝行ですよ。絶対やったら喜びますよ」というある恩人のひと言で、誘ってみました。
 50歳を過ぎて、私の仕事ぶりを母に見せる機会が持てるなど、想像もしていませんでした。まさに50歳の保護者参観ですね(^_^;)

 この機会を作ってくれた酒田智さん(豊和園施設長)には心から感謝です。その彼も、私が中学時代に学んだ酒田太先生の長男です。そしてさらに、日本福祉大学の後輩でもあるという偶然…。

「人と人がどこかでつながっている」

 それを実感できるのが、毎年恒例となった11月の地元研修会です。


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【研修会場・写メ日記
石川県野々市市研修会「地域包括ケアシステムと地域ケア会議」
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京都市右京区(社福)北桑会主催「コミュニケーションのレッスン」
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京都市右京区(社福)北桑会主催「伝える力~話し方・まとめ方~」
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※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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発行:中央法規出版
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