ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」 2008年12月

居酒屋デートで介護

 今年もあと一週間となりました。みなさんの一年は吉でしたか? 「もちろん、大吉でした!」という声もあれば、「結構たいへんなこともあり、でもいいこともありで。差し引きで小吉にしておきます」なんて人もいらっしゃるのではないでしょうか。
 物事、受け取り方でずいぶんと印象も違えば、朝のおめざめや街を歩くテンポもちがってくるのではないでしょうか。良いように考えるのも才能かもしれませんね。



チャレンジシートが浮き彫りにする

 私の研修会では「チャレンジシート」なる感想文を記入してもらっています。「アンケート」としないのは、記入することも研修という意味合いがあるからです。ですから、無記名でなく記名式です。それは、無記名だから「言いたいことが書ける」という姿勢に疑問があるからです。あくまで仕事で参加されているみなさんですから、参加の姿勢も含めて「責任」が問われると考えます。
 研修の「学びと気づき」「今後の課題」「理解度と満足度」を記名で記入してもらうことで自覚も生まれ、それが第一歩の始まりになればなによりと考えます(無記名式は主催者のほうでとるようになっていますしね)。
 さて、そこで2日間にわたって開かれた島根県主任介護支援専門員フォローアップ研修会で興味深かったシートをご覧にいれましょう。何気ない感想や反省の言葉の向こうに、いまケアマネジャーのみなさんが置かれている現実や仕事ぶり、悩み、がんばりが浮き彫りになります。



自分を「評価」するということ

 世の中は「評価」ブームです。先ごろは資格ブームでしたしね。
 振り返れば1990年代のことでした。バブル経済が弾けた後に、学歴より能力が求められるようになりました。何を学んだではなく、何ができるか。企業も人を育てるだけの余裕がなくなり、自助努力でがんばって取得した「タイトル」としての資格が、その人の採用の目安となったわけです。たしかに、資格によっては相当に勉強しますからね。
 ところがここにきて、あの資格ブームはどこへ行ってしまったのでしょうか? 資格を持っているのは当たり前の時代になったのかもしれません。



図解の力

 「図解」がブームです。
 国会議員がTVに出演する際や代表質問のときに、通称「フリップ」なるものをTVにかざして話すのがおなじみの光景になりました。
 TVのニュース番組やワイドショーでも、図解が大活躍中です。多少聞き洩らしても、この図解があるから話題についていけます。「うまいなぁ」と思わせるものも多く、スタッフの苦労と技の上達ぶりを参考にしています(ちなみに、TVの画面下に出る文字のクレジットもありがたいですね。最初は少々違和感がありましたが、いまでは言葉を文字で確認できるのでより深く理解できたりしますね)。



ページトップへ
プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
3172.jpg


bn_caretown.jpg
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books