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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」 2010年11月

介護保険制度見直しと両論併記

 平成24年度の介護保険制度の改正のことです。これは、だれがその「素案」をつくるのか、みなさんも興味あるところだと思います。
 素案そのものは、厚生労働省の老健局が中心となって作成され、国会に提出され、さらに議論がなされるという段取りとなります。その前に「広く国民の意見」(パブリックコメント)をくみ取り、「関係各団体」や「識者」の議論を経るための場として「審議会」を設け、その部会でさらに突っ込んだ論議をするという流れで進んでいます。



意欲を引き出す質問力

 先週の土日はケアタウン総合研究所主催のセミナーでした。今回のテーマは「人の意欲を10倍引き出す」ための質問力。
 参加した受講者は「利用者の方の意欲をどうやれば引き出せるか学びに来ました」「職員でやる気のない人がいます。その人にあと一歩意欲をもってもらうために来ました」と、対象は利用者(家族)だったり、職員だったり。
 いずれも「意欲」を引き出すためにどうしたらよいか、を一生懸命に考えている皆さんです。
 さて、どうして意欲と質問力とが、うまくコラボできるのか。



人間の幅

 今年の私の変化は、NHKの大河ドラマを見続けていることです。これは珍しいんですね、私にとっては。
 いつもの年なら数回適当にしか見ないのに、今年は「龍馬伝」なので、ちょっとおもしろそうかなと思って見始めたら、病みつきになりました。
 研修で長崎や高知に行く機会も多く、それに出身が京都ですからね。35歳でようやく『龍馬がゆく』(司馬遼太郎著)を読んで、あの感動が忘れられず。今回の龍馬はちょっと女性のモテ過ぎともいわれながら、全体が映画的な手法で見ごたえがあり、録画にとって見るまでになりました(^_^;)。



会議のルール、話し合いのコツ

 今月号の『月刊ケアマネジャー』は「サービス担当者会議」がテーマです。
 ところで「会議が苦手」と悩むケアマネさんは多いですよね。参加するのも苦手なら、進行になるともっと大変。消え入りたい気持ちを必死にふるい起こしながらがんばっているという話も聞きます。
 ケアマネジメントといえど、やることは「マネジメント」です。マネジメントでは、会議はとても大切な「場」です。
 みなさんならば、さしずめサービス担当者会議でしょう。ケアチームが集まり、モニタリング情報を共有し、意向と課題を明確に定めて、これから1年間のケア方針と支援内容を話し合い・方向性を出す「会議の現場」はとても重要です。



無料と有料を考える

  次期介護保険改正をめぐって介護保険部会で、かなり踏み込んだ内容の議論がされています。参加した某氏は「あれは議論というより、各委員の発言しっぱなし状態で、お互いで深めあうような進行になっていないですよ」と嘆きます。主張だけでかみ合わないとすれば、その落とし所はだれがつけるのか、気になるところです。



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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
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