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宗澤忠雄の「福祉の世界に夢うつつ」

植村牧場

 一年ほど前に訪れた、奈良の植村牧場。大仏殿にほど近い場所で、聖徳太子ゆかりの通称「コスモス寺」として知られる般若寺の傍らにあります。「天平の甍」に囲まれた1500坪の牧場は、のどかな佇まいをみせています。ここは、「株式会社」でありながら、従業員の大半を知的障害のある人たちが占めています。
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 乳牛たちは約30頭。合成飼料を使わず、ときおり日なたぼっこをさせながら育てられていますから、その牛乳はことのほかおいしいです。もちろん低温殺菌牛乳。乳脂肪分の高さだけを追い求めた市販の牛乳とはまったく別物で、観光牧場で提供される牛乳の「上質さ」とも違いがはっきりわかります。一口ふくむだけで、昔ながらの「乳臭い」フレーバーが実に懐かしい牛乳です。
 敷地内の直売所とレストランでは、この牛乳から作られたソフトクリームやカニクリームコロッケなども供され、誰が食べても舌鼓を打ってしまう出来栄えだと感じました。
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 従業員の人たちは、牛の世話や牛舎の清掃、搾乳、牛乳の殺菌、瓶詰め、牛乳の配達と、実にしっかりと働いています。周辺的な仕事から難しい仕事までさまざまあっても、そのどこかに誰もがしっかりと組み合わさった仕事運びからは、皆さんの優劣のない誇りが伝わってきます。月給は9~13万円で(見学当時)、社会保険完備です。
 牛糞は一日単位で近くの農家に運ばれ、それら農家の作物類を牛の飼料にするやり方を昔から守ってきました。今でいう「循環農業」ですね。生き物相手の仕事が柱となるため、牛にかかわる営みには休みが訪れませんが、人間が2倍の時間働いたからといって、生産量も2倍になるわけでもありません。自然との共同作業をベースに牛を育み、牛からの贈り物を生業の柱にすえた営みといっていいでしょう。

 牧場はオープンスペースとなっているので、学校帰りの子どもたちや地域の人たち、観光客も出入り自由です。訪れる人たちの中には、「知的障害のある」従業員であることにまったく気づかないまま、牛乳のおいしさを堪能するだけで通りすぎる人も多いことでしょう。
 牧場を見学している間、社長(黒瀬礼子さん)の「何やってんの!」と従業員を叱り飛ばす声が聞こえたかと思うと、ほどなく職場のあちらこちらから歓声が上がりました。
 ここは、現代の私たちが大切にできなくなっている何かを育み続けているように思えてなりません。食の安全、循環農業、喜怒哀楽の溢れる労働・職場・暮らし……。人間-社会-文化-自然という結わいの中で、障害のある人もない人も、ともに地域の暮らしを綴っていると感じます。
 牛乳という、地域の誰もが必要な食材を提供しながら、地域の人たちと暮しをともにしている姿に、地域生活のあり方の見本があります。
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コメント


 ブログ開設おめでとうございます。
 昨夜、京都で働いているゼミ仲間のO氏から電話があり、このブログの存在を知りました。
 私もあっと言う間に社会人2年目。重心の通園施設で何とかやってます。悩みや葛藤は尽きませんが、先生のブログで一息つきたいと思います。
 今後も楽しみにしています。お身体には気をつけて下さいね。


投稿者: kawai | 2008年04月16日 19:13

 はじめまして。コメントをさせていただきます。

 株式会社でありながら、従業員の大半が知的障害者であることに驚きました。現在、全ての企業に対して、一定の障害者を受け入れなければならない定めがあるようですが、罰則を払って、障害者の受け入れをしない企業があるのも現状みたいです。そのような中、一定ではなく大半なんて!!

 また、1ヶ月くらい前に、あるテレビ番組で障害者が半数以上占める企業の特集を見ました。その番組で、知的障害者の男性が「あらゆる仕事の面接を受けても、面接で落とされた」と言っていました。的確にインタビューに答えられるくらい障害の中では軽いほうだろうに…障害者の方の就職の難しさを感じました。
 そして、障害者の受け入れを積極的に行っている企業では、作業を絵にして、分かりやすい色を塗って、作業の流れを貼ってあったり、ちゃんと指導できる従業員がついていたり、ベテランの障害者従業員が新しい障害者従業員に指導していたりしていました。

 私達でさえ就職氷河期になり就職が厳しくなりそうですが、このような企業の取り組みが増えていってほしいものです。一緒に働きたいです。


投稿者: 裕 | 2008年11月19日 18:09

 初めて投稿させていただきます。よろしくお願いします。
 このプログを読んで、今年の短期バイトのことを思い出しました。その工場も3人の知的障害者を雇っていました。その中の一人がとても印象的でした。
 Aさんが一生懸命働いていたのに、同僚たちから大声で怒鳴れたり、いじめられたりしていました。それに、簡単な仕事しか与えられませんでした。植木牧場の職員たちのように生き生き仕事する風景が全く見えませんでした。かわいそうに思いました。
 このようになってしまった根本的な原因は、世の中の人たちが障害者を受け入れない考えであるのではないかなと思います。
 障害者は最初から仕事がうまくできるわけがないのに、仕事をもらっていません。何も同一視してもらっていません。この状況を変えようとするなら、私は世の中の人々が障害者への考えを変えなければならないと思います。
 そのためには、義務教育から障害者教育も実施し、国及び地方公共団体が積極的に、障害者たちと一緒に遊びようの活動も行い、障害者に関する法律(特に、就職に関するもの)ももっと健全した方がいいのではないかなと思います。
 これからの社会がすべての人間が平等になるように努めなければなりません。そうしたら、障害者を雇う企業も増え、すべての人も同じように楽しく生活し、仕事できるようになると思います。


投稿者: 青空 | 2008年11月23日 01:14

 こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。
 私の身近にも知的障害を持つ人がいるので、知的障害の人の就職難についての話をよく耳にします。
 知的障害を持つ人々は施設などに入ることが多いのですが、その施設を出たあと、受け入れてくれる企業がどこにもない、というのが現状のようです。企業には、一定の割合で障害者を雇用すべきという「法定雇用率」というものが定められていますが、多くの企業はこの法定雇用率を下回ります。大企業であればあるほど、この傾向は顕著であるように思います。
 言い方は悪くなりますが、障害者を雇用するために施設などを整えるより、罰金を払ったほうが安くつくと企業側が考えているとしか思えません。
 このような現状は、「知的障害といっても具体的にどのようなものか知らない」というような社会全体の実情に起因していると思います。雇用する企業側にも、障害について詳しく知る人が増えれば、この状況も少しは改善するのではないかと思います。
 このブログに書いてある植村牧場のような場所をもっと増やすためにも、一般の人々が障害について「知る」という必要性を感じました。


投稿者: TRG | 2008年11月24日 13:12

 はじめましてこんにちは。
 私の実家の近くにも、色々な障害をもった人たちが働いている店があります。
 エプロンやハンカチ、布やボタンが売っている店で、品揃えが良かったのでよく利用しています。接客も問題なく、障害を持っていても仕事には支障ないよう感じました。
 障害をもつ人たちも、健常者と同じように、大事な人的、社会的資源として意識されるようになれば、もっと働き手として利用されやすくなるのでは、と思います。


投稿者: まさ | 2008年11月25日 12:08

 はじめてブログ拝見させていただきました。
 このブログを読んで、現在こういった知的障害者を含めたあらゆる障害を持った人たちでも働ける場所があるんだということを改めて知りました。このことは、とてもよいことだと思います。実際、訪れる人の中には、知的障害者と気がつかない人も多くいると書かれていました。ということは、障害を持った人でも、健常者と同じくらい働くことができるということの証明にもなると思います。私ももし何も知らずにこの場所を訪れていたら、このことには気がつかないかもしれません。確かに、健常者に比べて、障害を持っている人たちには、劣っている面もあるでしょう。そしてこのことを理由にして、雇用しない会社もあります。しかし、こうした考え方では、障害がある人たちの社会参加は、一向に進まず、政府が提唱しているノーマライゼーションなどといった取り組みもあまり意味がないと思います。このブログを読んで、共生社会の大切さを再認識させられました。


投稿者: のぶ | 2008年11月28日 15:10

 ブログ拝見しました。
 私の親戚にも軽度の身体的・知的障害がある男性がいますが、就職については、親や親戚も随分心配していました。
 「この子を置いて死ねない」が親の口癖でしたが、障害者法定雇用によって、大手企業に就職することができました。就職によって本人にも変化があり、人生に対して前向きとなり、経済的な自立がネックになっていた結婚も夢ではなくなりました。
 法定雇用率を守るよりは罰金を払ったほうがいいと思う企業のほうが多いという現状は、とても残念なことだと思いますが、私は先日、地元の障害者地域活動センターに行き、企業から受注を受けて作っている商品を見て、仕事を依頼しているその企業のイメージが変わりました。地元のその企業の商品を意識して買うようにしました。
 障害者に理解のある企業が増えることが一番望ましいのですが、私達も、害者と触れ合うこのような機会を増やすことで、障害者だけでなく、企業のことも知ることも大事だなと思いました。社会貢献に参加している企業の評価が高まるような社会であることも、今後必要ではないかなと思います。
 また、障害者に理解があり、多くの障害者を雇用している企業で働いている友人に「理解のある会社でいい会社だね」と話すと友人が、さらにその会社では、働く障害者が会社の中で不利不当なことを受けないように、社員の中からアドバイザーを選出しているというのを聞いて驚きました。
 法定雇用率を表面的に守るというだけでなく、働きやすい環境を整える努力をも知り、このような企業が地元にあることを少し誇らしくさえ思いました。このような企業が増えることで、多くの障害者の夢も大きく拡がるように思います。


投稿者: REI REI | 2008年11月28日 18:45

 初めてコメントさせていただきます。
 実は2007年に、先生が私の大学で外部講師として特別に講義をされた時、この植村牧場の話をされました。
 その講義の後、ちょっとした旅行で奈良を訪れる機会があり、ふと先生の講義を思い出し、この植村牧場を訪れました。
 今まで何回か大仏殿には行った事があるのに、先生からこの植村牧場の話を聞くまでは、あることを知りませんでした。
 私が行った時は平日にも関わらず、多くのお客さんで賑わっていました。カニクリームコロッケは残念ながら食べれなかったのですが、ソフトクリームはしっかり食べてきました。とても濃厚で本当においしかったです。
 今ある日本での障害をもつ方々の雇用問題は、日本の社会環境の問題だと思います。現に北欧の国々では、そのような環境が整っています。(1番びっくりしたのは、その北欧の環境作り(障害に応じたレジ等の機械etc)のお手伝いをしているのが日本だということです。)障害を持ってる方だけでなく、日本はまだまだ全ての人々(特に女性)にとっても働きにくい社会なのではないかなぁと感じているのは、私だけでしょうか?


投稿者: よっこ | 2008年12月02日 09:45

 はじめまして。はじめて投稿させていただきます。

 私は、高校3年間、奈良駅の隣の新大宮駅周辺に住んでおり、高校が大仏殿に関わりのある学校で、よく大仏殿に足を運んでいたにもかかわらず、大学3年の今日まで植村牧場の存在を知りませんでした。

 こちらのブログは北九州の大学の障害者福祉の授業で知ったのですが、まさか自分の地元の奈良の話で、しかも自分の知らない施設のことを埼玉の大学の先生がお話されているとは夢にも思わず、驚いたのでコメントさせていただきました。
 灯台下暗しというか、世の中は狭いというか、そういった類の言葉を思い起こさせる出会いに、うれしい気持ちを勝手ながら抱かせていただきました。

 このブログを拝見させていただいて、働くということの大変さややりがいは、だれしも平等に得る権利があるということに改めて気づかされました。
 今日の社会福祉制度における障害者雇用施設は、学校の延長のような作業で、非常に低い賃金の施設がめだつように思いますが、一番大事なのは、実際働いている本人が、収入なり仕事の内容なりに満足してやりがいを感じて、毎日仕事に臨める環境があるかどうかだと思います。
 それは、本人がそういった仕事を探す努力をするということも必要ですが、地域にそういった施設がないことには話が始まりません。

 植村牧場のようなやりがいを持って仕事ができる環境を国中に整備していくと、もっと輝く人々がふえるのではないでしょうか。

 是非今度里帰りしたときには、植村牧場の方にお邪魔させてもらって、活気を肌で感じてきたいとおもいます。
 貴重なお話を拝見させていただき、ありがとうございました。


投稿者: NICO | 2009年01月27日 13:27

北九大で先生の講演を拝聴した者です。
 
先日知的障害者の働くという施設で作ったパンを買って食べました。
募金のつもりで買ったので味は期待していなかったのですが、その辺で売っているパンよりずっと美味しい。
良い材料を使ってシンプルに手を抜かず仕事をすると、美味しいものができるようです。
 
変な理屈をこねくり回して利益を生む仕事では知的障害はハンディになりそうですが、一次産業などの昔ながらの正しい手法で仕事をするべき業種ではむしろ長所になるのかもしれませんね。強さと言っても良いかもしれません。
 
その価値に気がついた頭の良い人達から商売の道具にされないことを祈りたいです。


投稿者: なかむら | 2010年01月15日 12:36

 初めまして。モカジャバと申します。
 現在埼玉大学で宗澤先生の講義を受講しています。
 全ての記事をざっと拝見しました。

 この植村牧場が取り上げられた講義の際に先生は、
「障害者施設でなんの変哲もないクッキーや果物チップスを作って売ることは、“これは障害者の方たちが一生懸命作ったものだから買ってくださいね”と暗に言っているのと同じことだ」
とおっしゃいましたよね。
 そのとき私は衝撃を受けました。
 目からうろこが落ちるような思いをしました。
 障害者施設で作られている食品を買うことで障害者の暮らしに貢献した気になっていたおごりたかぶった自分と、障害者はこのくらいの食品しか作れないのだと無意識のうちに決めつけていた自分の存在に気がついたからです。
 そのときまで私は障害者に対してなんの偏見も持っていないつもりでした。
 でも、上記したような「決めつけ」は、偏見以外の何ものでもありませんよね。

 植村牧場に足を運んで、ソフトクリームに私の決めつけをとかしてもらいたいと思います。


投稿者: モカジャバ | 2010年02月02日 12:13

 はじめまして、埼玉大学で先生の講義を受けている者です。
 私は、植村牧場が「できるだけ多くの知的障害者を働かせよう」としているのを知り感動しました。確かに、ある一定の割合で知的障害者を雇う企業もあります。しかし、その割合は少なく、雇う企業も多くないのが現状です。さらに、最近は一般の人でさえ職を見つけるのが難しい大不況で、知的障害者はより一層厳しい状況に立たされています。そういう中で、こういう職場あることは、知的障害者にとって嬉しいことであり、地域の人々にとって誇らしいことだと思います。
 また、都会とは違う職場の雰囲気に驚きました。都会企業では、経営者と労働者には格差があるためにギクシャクとした関係ですが、この牧場ではそんな差が感じられません。また部外者からの出入りが自由なため、地域の人々との触れ合いがあり楽しそうです。
 私は、植村牧場のような「平等」と「交流」を一人一人が意識すれば、生き生きとした地域作りにつながると思います。なぜなら、生き生きとした地域作りには、人との絆が不可欠だからです。現代ではこの2つが欠けていると思います。私は、虐待やいじめが増えている現代社会をこのような点から見直す必要があると思います。 


投稿者: じょー | 2010年04月29日 01:15

 私は以前、学校の総合の時間に知的障害のある人たちが働いている作業所を見学させて頂いたことがあります。仕事の内容は様々で、8つ程の部に分かれて作業をしていました。中には車いすで生活をしている方もおられましたが着々と作業をされていました。
 その中のお一人から聞いた話によると、最初は仕事を覚えるのが大変だったそうです。しかし、今ではそんなことを感じさせない仕事ぶりを見せて頂きました。
 「こういう人だからあれはできない」などとおかしな先入観を持っている人がいるけども、働くこと、自己表現することを制限する権利はだれにも無いと思いました。


投稿者: kuhn | 2010年07月05日 16:49

植村牧場についてのブログ、拝見させていただきました。
私は地元に「チチヤス」という牧場兼、乳業会社があったのでとても身近に感じました。
小学校の頃、そこに社会見学へ行ったのですが、設備は機械化され、多少の人の手による製品管理が行われる。というものでした。思い返してみると、チチヤスも給食への出荷等、ある程度の地産地消をしているとは思われましたがそれほどな地域とのつながりは感じられませんでした。
なので、植村牧場のような、知的障害者を多く雇用し、株式会社でありながら、利益を度外視した経営と地域とのつながりに強い驚きを感じました。今の資本主義時代、なんらかの障害を有していては非常に働きづらく、住みにくい時代になっていると思います。そんな人達にとって植村牧場のようなスタイルが拠り所になるのではないかと感じました。


投稿者: 達瑯 | 2010年07月20日 14:01

私は高校時代、JRC部として障害を持つ人々が入所している施設に定期的に訪問していました。そこではクッキーやパウンドケーキを作っていましたが、障害を持つ人々はクッキーの型抜きなどを「もっと早くできないの?」などと叱られながら行っていました。
それに比べるとこの牧場で働く人々はとても充実した生活を送っていられるのだなあと思いました。
障害のある方の人権を尊重し、本人の望む形で社会参加ができるようにしていかなければならないと感じました。
そのために、企業がもっと障碍者雇用に力を入れると良いのではないかと思います。


投稿者: ぴーこ | 2010年07月21日 10:55

一口に障害者といっても様々な方がいます。
ここに挙がっている植村牧場のように上手く障害者の方を雇用し、
また牧場を運営するノウハウを一般企業はまだ分かっていないから障害者雇用が進まないのかなと思いました。


投稿者: ゆずコーン | 2010年07月25日 23:18

はじめましてこんにちは。

牧場で働くということはとても大変なことだと思います。私たち健常者であっても仕事内容を覚え、肉体労働をすることは大変苦であると感じられます。しかし、牧場では社長さんの従業員を叱り飛ばす声が響いて活気がよいとブログに書いてあり、障害をもっていても懸命に働いている姿が想像され、少し自分が情けないような気がしました。
私たちそれぞれにその人にあった仕事があるように、障害者の方たちにも、この植村牧場で働いている人たちのようにその人自身にふさわしい仕事が与えられえるような、働きやすい環境が増えていってほしいと感じました。

夏に私は家族と京都・奈良を訪れる予定です。乳臭く、どこか懐かしい味がするという牛乳を正味できたらなと思います。


投稿者: RK | 2010年07月27日 00:32

植村牧場は、知的障害のある人たちを積極的に受け入れていて、とても良いことだと思いました。
地域の人々と暮らしをともにし、生き生きと働いている従業員の姿を読み取ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。

私の父の職場にも、知的障害をもった方が働いています。仕事を覚えてもらうまでは、大変なことも多かったけれど、今では毎日、一生懸命に働いてくれて、そんな姿に励まされると父は言っていました。

障害をもつ人も、もたない人も、共にやりがいをもって働くことのできる環境が求められていると感じました。


投稿者: ちび | 2010年07月27日 22:33

従業員の大半が障害と聞いて正直驚きました。障害者雇用に対してここまで積極的な会社は非常に少ないのではないかと思います。
植村牧場のように、障害がある人でも、障害がない人でも同じように働ける環境を一般企業でも整えていくことが大切だと強く感じさせられました。


投稿者: あひる | 2010年07月28日 00:11

 この植村牧場では、株式会社でありながら従業員の大半が障害を持っている方ということで驚きました。

 障害を持っていようと持ってなかろうと、最終的な問題は、やる気があるかどうかだと思います。
 植村牧場はおいしい牛乳を作るために従業員ができることを一生懸命する、とても良い職場環境です。

 このような職場がもっとありふれて存在できるような社会であることがこれから大切になっていくのだと感じました。


投稿者: はちのこ | 2010年08月01日 14:23

 従業員の大半が何かしらの障害をもっているということに驚いたとともに、植村牧場の企業精神を本当に素晴らしいと感じました。
 今、企業は障害者を雇わなければならないといった法律もあるようですが、こういった強制力で雇うというのも、企業側にとっても、はたまた雇用される側にとっても気分が悪いといった感じを受けます。そのなかで積極的に障害者を雇うという(経営するうえでの発想の転換みたいのがあったようですが)点で、経営者の人の温かみを感じました。植村牧場のような障害者の「場」は非常に重要なのかなと思いました。


投稿者: ptendc | 2010年08月03日 13:10

この記事を読んだ中で一番うれしく思ったのが、従業員の方の月給が高く、社会保険が完備されているということでした。近所にあった障害者の方が働いている喫茶店を知っていたので、障害者の方達がとても真面目に一生懸命働くことは知っていたのですが、やはり、健常者の方とと比べてしまうと仕事を覚えるのが押しと関してしまいました。しかし、このブログや興味で覗いたHP、大学の授業などを通して、障害者の方が覚えてものにするまでは時間がかかっても、それを反復し続けるという真面目さは健常者の方に勝るとも劣らない能力を発揮するということを知りました。なので、この牧場の経営者の方々が障害者の方の能力を高く評価していることがとても素晴らしいと感じました。


投稿者: sinba | 2010年08月03日 23:02

 牧場をオープンスペースにすることによって、知的障害があるなしに関わらず地域とのかかわりが増え、牧場が暖かい場所になっているのだろうなと思いました。こういった地域との交流や自然そのものの味、昔からの伝統を守ることもそうですが、今の時代にほとんど見られなくなってしまったような大切なものがあるように感じました。
 様々な仕事があり、リストラなどの問題もある世の中ですが、知的障害の方が誇りを持って働く姿からは労働のすばらしさを感じることができそうだなと思いました。


投稿者: みっきい | 2010年08月03日 23:28

 はじめまして!こんにちは。
 先生のブログを読んでいると、いきいき働いているスタッフの方たちが目に浮かんできますね!
 以前、知的障害を持っている方のご家族はそれを隠したがる傾向があると学びました。自分の目の届く範囲においておかないと心配とおっしゃる方が多いそうです。
 しかし、‘かわいい子には旅をさせよ’ではないですが、社会に出して色々なことを経験し、チャレンジする機会を利用するべきだと思います。
 私が働いているユニクロでは各店舗に1人ずつ(大きな店舗ではもっといるのかもしれません)障害者雇用を行っています。私は障害を持つ方と今まで接することがなかったのですが、一緒に働いてみると楽しいことや新しい発見が多くて勉強になりました。
 しかしながら現状はこういう機会が少ないとも感じます。牧場の方々が楽しく働ける環境が続き、障害者がいきいき働ける企業がもっと増える社会にしなくてはいけないと感じました。


投稿者: SF5 | 2011年01月21日 11:50

 初めまして。コメントさせていただきます。
 現在、埼玉大学で宗澤先生の講義を受けているものです。
 まず、このブログを読んで最初に驚いたのは上村牧場では半分以上の知的障害の人たちが働いているということです。他の大手企業では従業員の何パーセントの障害者を雇っているという規定がありますが、半分以上がそうであるという状況は聞いたことがありませでした。
 この牧場のように、障害のある方の人権を尊重し、社会全体でもっと障害者が社会参加できるよう、体制を整えなければならないと思いました。


投稿者: 学芸会 | 2011年07月12日 23:54

こんにちは、コメントさせていただきます。
私の母は社会福祉施設で働いています。私も小学生のころは、よく職場に行って仕事を手伝ったりしていました。そういった中で感じたことは障害を持っている人でも仕事ができるということです。そこでは軽度の障害の方はいなかったので、直接販売することはできなかったのですが、「いらっしゃい」「ありがとう」というおちゃくさんとの交流はできていたので確かにできないことは多いかもしれませんが、障がい者であってもしっかりと仕事を覚えれば就労者として会社などで働くことができると思います。


投稿者: K.K | 2013年01月24日 10:47

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
宗澤忠雄
(むねさわ ただお)
大阪府生まれ。現在、埼玉大学教育学部にて教鞭をとる。さいたま市障害者施策推進協議会会長等を務め、埼玉県内の市町村障害者計画・障害福祉計画の策定・管理等に取り組む。著書に、『医療福祉相談ガイド』(中央法規)、『成人期障害者の虐待または不適切な行為に関する実態調査報告』(やどかり出版)等。青年時代にキリスト教会のオルガン演奏者をつとめたこともある音楽通。特技は、料理。趣味は、ピアノ、写真、登山、バードウォッチング。

【宗澤忠雄さんご執筆の書籍が刊行されました】
タイトル:『障害者虐待 その理解と防止のために』
編著者:宗澤忠雄
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発行:中央法規
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