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和田行男の「婆さんとともに」

貼やすみ

 なに! 和田さん! 児童虐待!!!
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 騒がないで!
 これはニャンコがわんこーの家でくつろいでいるところにちびっこが押し込んで入ったときのワンショットだ。
 つまり、家の中に置いてある犬小屋に猫が入り、猫を追いかけてちびっこも入ったということだ。
 この写真を見て思い出すのは、数年前にマスコミで取り上げられたある施設の虐待問題に答えていた施設責任者の答弁。
 「家の中に犬小屋のような囲いがありそこにお年寄りを入れていたでしょ」
 「確かにペットを囲う柵は置いてありますが、入れたのではなく自分から入ったのです」
 これには呆れた。
 呆れるといえば、原子力発電所の事故解説。
 「通常の3000倍の値ですが問題ありません」
 どう考えても「通常の3000倍」は異常と思ってしまうでしょ。恐怖心や不安感を解消するためにも、通常値の説明を考え直さないと「3000倍で問題ない」という言い方に素直に「わかった」とはうなずけない。

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 井戸・炭・ローソク・手動機器。
 電気を使わない物が日常生活の中から消えて久しい。昭和30年生まれの僕らにとっては、車のエンジンをかけるのでさえ手動装置が残っていた。
 こうした物は生活の中に当たり前に存在していたが、この災害を機に改めて見直していいのではないか。やはり一色ではなく多色生活がここぞという時に力を発揮するのだ。

 色といえば、ある町の駅前タクシー駐車場。37台中24台が黄色のタクシー。
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 この町の大手タクシーなのか、黄色が好きなタクシー業者が多いのか…どうでもいいことだが、気になるのだ。

 岩手県の友人からメールが届いた。了解をもらったのでご紹介する
 こんばんは。携帯電話の充電ができるようになってきたのでメールします。
 勤めていた施設に入所していた人のほとんどが行方不明・亡くなってしまいました。また助かっても、泥や油や海水を飲んでいる高齢者は、その後に亡くなられてしまいます。
 自宅にいる認知症の高齢者は、少し緊張があるからか、逆にはっきりしてしまっている方や、やっぱり混乱しているからか、一気に進行を見せている方等さまざまです。
 今私たちは、再建に向けて取り組もうとスタートしたばかりです。
 グループホーム、小規模多機能ホーム、特養、デイサービスとすべての建物が流され、破壊されました。地域の使わなくなった会社の建物を借りる許可が下りるのを待っています。
 家族が亡くなった方や家が流されてしまった方など、環境はこの三週間で大きく変わり、歩けなくなった方や、これをきっかけに認知症にみられる症状が出現した方も多くいます。
 避難所にいた時は、たくさんの人たちがうなされていました。背中をさすることしかできない自分がいました。
 今、少しずつ自分にも全体を見る時間と気持ちが出てきました。できることから一つひとつしっかりやっていこうと思っています。
 地域に根差した支援が今まさに必要で、今までのつながりはもちろん、被災の経験がさらに密なものにしてくれていることを実感しています。明日も地域を訪問し、実りのある話をしてきます。この経験は、私には大きな実りです。

 背中をさすることしかできなかった…僕なら背中をさすることすらできないのではないか。
 この経験は大きな実りです…僕はそんなふうに受け止めることができるだろうか。
 この友人は幸いにも、家族は無事だったが、身の回りの物はすべて失った。
 にもかかわらずだ。
 和田行男 まだまだである。


コメント


先日ある場所で。

名前はおろか、どこのどの人かも思い出せないのだけど知っている人。しかも、懐かしいと感じる顔をみかけました。
さすがに誰だかわからないことがバレたら恥ずかしいので、声もかけずに通り過ごしたんです。
話はこれでおしまいなのですが、後日。

グループホームのばあちゃんに、昔の知人が訪ねてきました。「わあ」「きゃ~久しぶり~」「元気ー」と手をとりあいきゃっきゃと喜んでいる。
ひとしきり感動の再会シーンを終えるとニコニコしながらばあちゃんがひとこと。

「あれ、あんた誰だっけー!」

これには一同たおれそうになりましたが!力ですよね。名前くらい忘れても私も今度は声かけてみようかな。
日々一瞬一瞬教わっています。支えているように見えるこの手は、支えられている手でもあるんだなあと時々実感しています。

癒しの写真に癒しのひとこまが思い浮かんだので書きました。


投稿者: すみこ | 2011年04月16日 22:44

夜間の巡視、入居者さんを起こさないようにと、そ~っと入室してみる。
「生きてるよ」巡視の度に暗闇から声が聞こえる。
いつもは豆電球を点けて就寝するこの人が、今日は豆球も消している。眠れないから消しているのか、消しているから眠れないのかとかおもいながら聞いてみると「節電だよ」と言われました。認知症のある人です。
世の中で何か大変な事が起きたよう。自分にできることはと巡らした結果の行動だったようです。
とかく・・・不安・混乱・ストレスを無くそうと情報、会話、人間関係などまでコントロールしがちな私達。ストレスと一緒にいろんな力まで取り除いてはいないかと考えさせられました。
豆電球とこの人。普段は気付かなかったありがたみと、社会の一員として生きている人の力を感じた夜勤でした。


投稿者: ばーばら | 2011年04月20日 14:26

 先日。体調不良で病院に駆け込みました。院内では要介護状態となり関係者の方にお世話になって大感謝。
 そして感謝がもうひとつ。検査結果を伝えてくれる先生から「この検査結果からすると、その痛み方はちょっと大袈裟?」的なニュアンスのお言葉が。(被害妄想でしたらごめんなさい)それを言うなら「痛むだろうけど原因はこれだから安心して大丈夫」でしょ~!
 確かに結果を聞いたとたんに、痛みは激減しました。不安も含めた痛みをわかってもらえたらきっと、感動もので帰ってこれただろうなあ。介護と教え(!)・・・ほんとに、ありがとうございました。


投稿者: 桃まんじゅう | 2011年04月30日 23:12

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プロフィール
和田 行男
(わだ ゆきお)
高知県生まれ。1987年、国鉄の電車修理工から福祉の世界へ大転身。特別養護老人ホームなどを経験したのち99年、東京都で初めてとなる「グループホームこもれび」の施設長に。現在は大起エンゼルヘルプでグループホーム・デイサービス・小規模多機能ホームなどを統括。2003年に書き下ろした『大逆転の痴呆ケア』(中央法規)が大ブレイクした。

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