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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「恥をかかない会議術」の始まり始まり!

 『月刊ケアマネジャー』にてこれまで連載してきた「高室流10のマネジメント術」が終わり、新装開店?として「高室流会議術」の連載がはじまりました。


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コーナーの記事の写メ

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 当初このテーマをいただいたとき、「会議かぁ…どういう切り口だと読者のケアマネジャーのみなさんにフィットするかな」と、数日間考え込みました。
 カタカナ風にいうなら「ファシリテーション技術」になるのですが、そういうとちょっと広くなりがちです。「なりたい自分をめざす」ためには、コーチングという手法があります。まさに個人の能力を高めるための自発力を訓練する手法です。
 かたやファシリテーションは「チームの力を効率よく引き出す手法」であり、そのわかりやすい形がミーティング(会議)なわけです。だから会議の技術=ファシリテーションではないわけで…。

 会議には、みなさんにおなじみのサービス担当者会議もありますが、居宅介護支援事業所の事業所内会議(カンファレンス含む)もあれば、母体法人の会議、部門別会議、担当部署会議、リーダー会議とじつにさまざまな会議だらけ。

 実際、マネジメントをする立場になると、いっきに会議の機会が増えます。年度替わりなんて一日中会議をしているような…。それも進行する側だったり参加する側だったり。ところが、どの人に聞いても会議が嫌いな人が多いのにびっくりです。

 嫌いだ、苦手だ、つまらないと思っていて「充実した会議」をつくることはどだい無理です。多くの人は会議の魅力を知ることもなく、わかることもなくやっている…これをなんとかしたいとつねづね思っていました。

 みなさん、よく参加した会議の時間(2時間など)が無駄だったといいますね。組織マネジメントの視点からは、「時間数×参加人数=損失した時間」と計算します。つまり、10人いたら20時間の損失です。加えて、その時間があったら他の業務ができていたわけですから、それを加味すると「40~60時間の損失」と試算してもいいくらいです。

 会議は進行役が作ると勝手に理解している人がいます。これは誤りです。いくら進行役が優秀でも、参加者にやる気がない・準備がない・参画意識がないのなら、目的とする会議などできるわけがありません。

 むしろ会議は「参加者がつくる」意識こそ必要だと思います。多少、進行役が不慣れでも、あがりっぱなしでも、参加者が協力的で示唆に富む発言をする人が1~2人いるだけで、会議のデストロイヤー(壊し屋:話し出したら止まらない、常に否定的発言をする、話を蒸し返す)は十分に防げます。

会議をまかせっぱなしにしない。
会議を振り返りと気づきと発見の場とする。
会議を組織の効率的なコミュニケーションの場とする。

 そのために「会議が好きになる」ためのノウハウをお伝えする連載にしようとコンセプトが決まりました。
 そうなるとタイトルです…編集部の担当T氏と打ち合わせていた時に不意に洩れたひと言が「恥をかきたくない」というフレーズ。だれしも発言の時、進行仕切りの時、スゴイとはいわれなくても、恥だけはかきたくないというのが本音です。

 ならばこれをタイトルにしようと速攻で決まりました。

 これから1年間にわたって、会議の進行歴?40年の珠玉のエッセンス(なんせ小学校の児童会からやっていますからね(^_^;))をお伝えします。

 乞うご期待ください!(^^)!

ムロさんの写メ日記

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平塚市の施設相談員&在宅相談員合同研修会の様子です

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施設と在宅の連携の問題点と課題を書き出し、壁に貼って発表です

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その後20分間、みなさんの発表へのコメントと質問への回答。具体的で鋭い質問が多かったですね

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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発行:中央法規出版
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