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佐野卓志の「こころの病を生きるぼく」

さようなら原発part2

 日本人は我慢強いと言われている。しかしこのまま疎開指定区域を広げないで住み続ければ、福島県は「低線量被曝を長期にわたって受け続ける影響を調べる広大な実験場」となるだろう。福島県民は医学実験のモルモットと言う訳だ。今後の医学にとても役立つだろうと言う医師もいる。福島市内でも、民間の調査で通学路でも線量の異常に高いホットスポットがたくさんあることがわかっている。しかし国は調査にとても腰が重い。福島県だけではない。関東圏でも子どもを中心にすでに鼻血や咽の痛みや、体のだるさが出てきている、という予断を許さない状況だ。
 半減期が30年というセシウムは事故当初、半減期の短いヨウ素とちがって、甲状腺がんにはならないと言われていたが、甲状腺に集まることも最近知られてきた。飯館村での調査では調べた全員からセシウムが検出された。もちろん子どもたちの尿からもだ。100日で代謝され半減するようだが、もちろん住み続けたり、食べ続けたりして、新しく入るのを防がないといけない。さらに気になるストロンチウムは代謝(体内での半減期ですかね)に10年だそうだが、民間の調査チームによって、福島市内のホットスポットなど福島県内の多くの場所で検出されているが、懸念される海産物の調査は行われてはいない。福島のお母さんたちはどれほど不安だろう。

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 チェルノブイリでも5年後10年後に出た白血病、甲状腺がん、心臓病などの被曝者には「因果関係が証明されない」と補償されずに放置されている。日本も将来そうなる可能性が高い。歴史的に公害の被害認定はとても困難だ。
 政府もせっつかれて、内部被曝を計ることのできるホールボディカウンターの設置してある場所を公開した。全国に109台だ。これはテレビでもおなじみの手で持てる線量計やガイガーカウンターとは全く違う。線量計やガイガーカウンターでは外部被曝の目安しか分からない。でもホールボディカウンターで計れるのは、1日10人だそうだ。すでに福島原発にあるホールボディカウンターで被曝した原発作業員を検査して、基準値越えがぞくぞくと報告されている。政府はアメリカからホールボディカウンターを5台輸入する計画らしい。まずは鼻血や下痢が続いている子どもたちからだろう。甲状腺がんは女子に多いらしいから、優先するのが良いかもしれない。しかしこれだけの台数でいったい何十年をかけて計るつもりなのだろうか?
 あまり議論にならないけれど、いま脱原発しても何千年も放射線を出し続ける、今ある膨大な量の「核のゴミ」の最終処分はいったいどうするつもりなのだろう? 六ヶ所村でさえ最終処分地になることは嫌がっているのに。日本中どこにもない。モンゴルに押し付けるという案も浮上したが、また金の力で解決するつもりなのだろうか。
 
 3月の末に無農薬野菜を作っていた農家の人が自殺したが、こんどは毎日牛乳をしぼっては捨てていた、酪農家が自殺した。
 自民党の石原伸晃幹事長はイタリアの国民投票を受けて、「反原発の動きは集団ヒステリーだ」と断じた。野党の幹事長で良かった。民主党の幹部が言ったなら、国際問題になったかもしれない。
 しかし子どもの健康などにはまったく興味のないオヤジたちが原発を進めてきて、まだ全く止めない気でいる。菅さんが「自然エネルギーに邁進する」と国際的に言ったとたん、菅おろしが始まった。みんな原発を推進する電力会社と利害関係のある議員ばかりだ。歴代の自民党は電気、電力会社と推進してきたし、民主党はアジアに原発を売って儲けようとしている。唯一菅さんだけが、市民運動出身でひも付きではない。彼しか「脱原発」に向かえる人材はいないように見受けられる。ニュースでは菅さんの延命策扱いで、自身もふらふらとした印象はぬぐえないが、自然エネルギーの普及に欠かせない「自然エネルギー法案」を出してきた。次期首相候補と言われる前原前外相は「急激な脱原発はポピュリズム(人気取り政治)だ」と菅さんを批判しているから、やはり菅さんしか、いないかもしれない。実は、急に高まった「菅降ろし」も脱原発や送発電分離で既得権益を失う経産省と電力会社、そして広く安定電源を求める産業界の意を受けた議員たちの危機感の現れだったとも見て取れる。脱原発の菅さんと、原発維持派と菅さんの権力争いだ。菅さんには世論の支持しかない。朝日新聞が社をあげて、最近脱原発を言い出してはいるが。これを永田町内部の権力闘争で終わらせないために、原発推進か脱原発かの国民投票を求める署名集めが始まった。ぼくも賛同人に申し込んだ。著名集めにこれから地味な活動をするつもりだ。
 
 さて、仕事を求めて全国の原発を渡り歩く原発作業員を「独り寝の子守唄」の加藤登紀子さんが歌いました。題して「原発ジプシー」。発表された1997年には放送禁止だった歌だそうです。哀愁のあるメロディーを是非YouTubeで検索して聞いてみてください。
 前回の制服向上委員会の「ダッ!ダッ!脱原発の歌」のB面には「原発さえなければ」が決まったようです。みなさんも1日1回は聞いて、元気になりましょう。


コメント


初めてコメントに書き込みます。
正直私は、脱原発に興味が沸きません。
むしろ今回起きた福島原発の事故処理を
どうまとめるかの方が重要で、現実的だと
思うのです。
再発防止の究極が脱原発なのは自明ですが、
脱原発を訴える方々は、脱原発のデメリット
を正直に打ち明けてから訴えて頂くべき
だと思います。そうしなければ、事故リスク
を明確にしてこなかった原発推進者と同じに
思えます。

以上、私見ですので、ばびっちさんのご都合に
問題があれば、削除して頂いて構いません。
(^^;)


投稿者: PLANT | 2011年06月30日 17:15

菅さんは、原発を争点にした、解散総選挙もにらんでいると言われているが、肝心の民主党内部から、批判続出である。いかに民主党が原発推進にかけているかが分かる。地震国のトルコから原発導入に付いて、地震国日本にオファーが来ているらしい。日本は「地震と原発は相容れないから、止めた方がいい」とアドバイスする立場だと思うのだが、民主党は原発輸出という金儲けにまだこだわっているのだろうか。
国民投票に関心のある方に、リンクしておきます。
http://kokumintohyo.com/


投稿者: 佐野 | 2011年06月30日 18:36

こんにちは、PLANTさん。デメリット。電気代が高くなります。菅さんが出してきている、法案は「全量買い取り制」ですから。でもドイツでは原発で発電した電気は買わないと言う人もいます。将来的に自然エネルギーの開発が進んで、技術が上がってくれば、安くなる可能性が高いです。
多くの自主避難者を助けたり、国の計らない放射線量を手弁当で計ったり、お金より命の方が大切だと活動している人は、みんな脱原発の人たちです。


投稿者: 佐野 | 2011年07月01日 19:36

 それと、脱原発は電力会社が必死に宣伝しているように、電力不足になると言うのは、嘘です。
 いま休止している火力発電所を再開したら、節電しなくても電力は足ります。原発が発電している為に、電力は余っているのです。火力発電は決してエコじゃないですが、自然エネルギーの普及には時間がかかりますから、過渡的には必要です。
 今から脱原発を決めて、運転を止めても、廃炉には10年以上かかりますから、その間に出続ける核のゴミをどうするかも議論しないといけないと思います。


投稿者: 佐野 | 2011年07月02日 13:11

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
佐野 卓志
(さの たかし)
1954年生まれ。20歳(北里大学2回生)のとき、統合失調症を発症、中退。入院中、福岡工業大学入学・卒業。89年、小規模作業所ムゲンを設立。2004年、PSWとなる。現在、NPO法人ぴあ、ルーテル作業センタームゲン理事長。著書に『こころの病を生きる―統合失調症患者と精神科医師の往復書簡』(共著、中央法規)『統合失調症とわたしとクスリ』(共著、ぶどう社)。
ムゲン http://www7.ocn.ne.jp/~lutheran/
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