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佐野卓志の「こころの病を生きるぼく」 2009年11月

精神病とモザイク(part3)

 映画『精神』と『精神病とモザイク』(中央法規出版)の感想。今週で最後だ。



精神病とモザイク(part2)

 今回も、映画『精神』と『精神病とモザイク』(中央法規出版)の感想だ。



精神病とモザイク(part1)

 ドキュメンタリー映画『精神』を観た。第59回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式招待作品で、ほかにも方々の映画祭のドキュメンタリー賞を受賞している作品だ。
 一般の映画館にかかる作品ではなく、ぼくもインディーズ系の映画館で観た。それでもドキュメンタリーとしては観客が多く、異例のヒット作のようだ。
 ぼくが観た映画の感想は、「ムゲンの日常とそう変わりはない。同じようなものだ」というものだが、犯罪報道でしか精神病者を知らない一般の人にとっては、映画にみられる精神病者の日常には衝撃があったかもしれない。「精神病者って意外に普通じゃないか!」という衝撃だ。
 しかしぼくにとっても衝撃だったのは、顔を隠す「モザイク」を初めから終わりまで出演者全員に対して一切使っていないということだった。おかげで非常に風通しのいい、病者の日常を描いた映画に仕上がっている。そしてあくまで、必要最低限以外は説明も入らない映画である。効果的な音楽も一切使われていない。だから観た人は、病者自身の語りに没入でき、名前をもった個人の病者と対面することになる。



話があるの―「分かりあいたい女」と男

 『話があるの―「分かりあいたい女」と男』(清野初美著、創風社出版)という本を読み始めると、いきなり「あなたは自分自身で幸せになる責任がある」という言葉に一撃を受けた。「責任!」。そんな強制力のあるものなのか? 幸せっていうのは。責任とは「取らされるもの」だ。理性をもって生きている限り逃れられない…。



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プロフィール
佐野 卓志
(さの たかし)
1954年生まれ。20歳(北里大学2回生)のとき、統合失調症を発症、中退。入院中、福岡工業大学入学・卒業。89年、小規模作業所ムゲンを設立。2004年、PSWとなる。現在、NPO法人ぴあ、ルーテル作業センタームゲン理事長。著書に『こころの病を生きる―統合失調症患者と精神科医師の往復書簡』(共著、中央法規)『統合失調症とわたしとクスリ』(共著、ぶどう社)。
ムゲン http://www7.ocn.ne.jp/~lutheran/
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