ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
佐野卓志の「こころの病を生きるぼく」 2007年11月

ムゲンが就労支援に積極的でない理由

 もともとムゲンは患者会から出発している。行政やワーカーや家族会など、健常者が音頭をとって作った作業所ではない。ずっと病者ペースということを言ってきたし、無理して健常者のペースに合わせる必要はないと言ってきた。



必要とされること

 福祉の仕事は、人から必要とされたい人にとって天職かもしれない。援助が必要な障害者や高齢者に必要とされる仕事内容だ。もちろん、必要とされることに依存してしまう性格の人もいるだろう。これは共依存と呼ばれるものである。精神病のピア(仲間)ヘルパーもぼつぼつ出てきたが、のめり込み過ぎる人もいるようだ。



ワーカーの人たちに感じること

 ぼくはワーカーの地区例会で事例検討をやるのに、生理的な嫌悪感をもってしまう。
 主催者に説明を求めると、「みんなで事例を共有して知恵を出し合い、現場に戻って当事者にそれを返す」と、もっともらしい返事が返ってくる。ぼくには、本人には了解を取っているとはいえ、人のプライバシーを20〜30人もの他人が集まってああだこうだと話し合うのには耐えられない。もしそれがぼくだったら、絶対嫌だ。第一、1時間や2時間の又聞きの話で、当事者と心の交流もなく、その人の生きづらさを理解することなどどだい無理であろう。



長浜園児殺害事件について

 10月16日に出された長浜園児殺害事件の判決要旨を、ぼくの文責で短くまとめました。少々長いけれど、目を通してほしいと思います。



寂しいということ

 病者は家のポストをよく確認する。何も入ってないと寂しさを感じる。正月で休みが続いて、年賀状が1通も届いていないと、社会から完全に見捨てられたように感じる。
 ぼくもせめて年賀状の返事が来ることを期待して、同窓会名簿などを引っ張り出して、過去に親しかった人に出したりしたが、返事が返ってくることはまれだった。それでムゲンのメンバーには、毎年全員に年賀状を出すことにしている。



ページトップへ
プロフィール
佐野 卓志
(さの たかし)
1954年生まれ。20歳(北里大学2回生)のとき、統合失調症を発症、中退。入院中、福岡工業大学入学・卒業。89年、小規模作業所ムゲンを設立。2004年、PSWとなる。現在、NPO法人ぴあ、ルーテル作業センタームゲン理事長。著書に『こころの病を生きる―統合失調症患者と精神科医師の往復書簡』(共著、中央法規)『統合失調症とわたしとクスリ』(共著、ぶどう社)。
ムゲン http://www7.ocn.ne.jp/~lutheran/
sanobook.jpg
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books