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秋山映美の「監獄から社会へ」 2009年09月

黒羽刑務所を訪ねて その2

 2009年2月末日現在、黒羽刑務所の受刑者の平均刑期は3.9年で、平均年齢は42.9歳、60歳以上の受刑者が10%、70歳以上の受刑者が3%収容されています。
 罪名は、一番多いのが窃盗27%、ついで、薬物事犯16%、強盗14%、性犯罪10%です。
 多少日本語のわかる外国人も250人ほど収容されていました。外国人に関しては刑期によって刑務所が限定されていないため、黒羽刑務所には無期刑の外国人受刑者もいるそうです。



黒羽刑務所を訪ねて その1

 少し前に黒羽刑務所を見学してきました。
 黒羽刑務所は、栃木県にあり、『獄窓記』(2003年、ポプラ社)で山本譲司さんが記している刑務所です。定員は1820人、初犯で刑期10年以下、26歳以上の男性の受刑者が収容されています。
 
 黒羽刑務所の建物の配置には特徴があり、居室棟と工場棟が屋外の廊下を隔てて向かい合っています。そのため、受刑者の移動は比較的スムーズに行われているそうです。
 受刑者が行う懲役作業には、木工、印刷、金属加工、洋裁、ステンドグラスや紙袋などの製作などがありました。刑務所内の作業をする炊飯作業、配膳作業、受刑者の布団を干す作業、敷地内の清掃作業を担当している受刑者もいました。
 工場棟内では、いくつもの異なる懲役作業が行われていました。私たちが見学したのは二つの工場ですが、一つの工場では、手前で金属加工、その奥はローソクの箱詰め作業、さらに奥ではプラスチックの袋詰め作業、もう一つの工場では、紙袋製作、印刷、パソコンによる写植、ステンドグラス製作の作業、などというように、同じ工場内でも全く別の作業が行われていました。



「休暇」を観て

 少し前になりますが、「休暇」という映画を観ました。この映画の原作は、吉村昭さんの短編小説集『蛍』(中央文庫)に収録されています。

 主人公の刑務官が、シングルマザーの女性と結婚をすることになったため、死刑執行の際に落下する死刑囚の体を支える「支え役」を志願し、1週間の特別休暇をもらって新婚旅行に行くというお話です。



「アメリカの取り組み~ドラッグ・コートの紹介」

 1980年代から薬物使用と薬物の影響を受けた犯罪が急増し始めたアメリカでは、刑務所は薬物事犯者であふれかえってしまい、刑務所に収容する人を減らすことと、薬物を自己使用した人の再犯を防止することを目的として、ドラッグ・コートという裁判制度が創設されました。
 ドラッグ・コートは、1989年フロリダ州マイアミのデイド郡裁判所が、薬物を自己使用した人に対して、裁判の過程で薬物依存症者にプログラムを受講させ、地域社会と協力して回復させるために創設した制度で、今では全米の各地で実施されています。



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プロフィール
秋山 映美
(あきやま えみ)
NPO法人監獄人権センター
理事
明治大学大学院法学研究科修士課程を修了。明治大学法学部在学中から、監獄人権センターにボランティアとして参加。受刑者や家族などから届く、月200件にものぼる相談の手紙にボランティアと協力して対応したり、受刑者の現状を世に訴えたりなど、刑事施設内にいる受刑者の人権に関わる活動を続けている。
監獄人権センターHP
 http://cpr.jca.apc.org/
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