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秋山映美の「監獄から社会へ」 2011年05月

監獄から社会へ(最終回)

 ブログを始めたちょうど2年前、2つの意味をこめてこのブログタイトルを考えました。

 一つは、「刑務所(監獄)から出所して社会に出てくる受刑者をどのように私たちが受け止めるかということをみんなで考えていきたい」ということ。
 もう一つは、「監獄からの情報やメッセージを社会へ、たくさんの人に届けたい」ということ。



失敗してもやり直せる社会

 私のブログにもときどきコメントが寄せられますが、出所しても仕事を見つけるのに苦労している元受刑者はたくさんいます。
 今の日本では、そうでなくても仕事を見つけるのが大変ですが、社会から何年も遠ざかってしまうと、よりいっそう困難な状況になってしまうことが想像できます。



持続可能な支援

 監獄人権センターに届く手紙の内容は、日常の出来事というよりも、何かひどい人権侵害を受けているという相談の方が圧倒的に多く、そして、私たちはそれを改善するために政策提言をしてきました。
 なので、このブログで紹介する内容も自然と「刑務所ではこんなひどいことが起こっているんです」という内容になりがちでした。

 私自身も監獄人権センターに関わりはじめた当初、大学生だった頃は、「こんなひどい人権侵害を受けているなんてかわいそう、なんとかしなくては」なんて思っていたこともありましたが、たくさんの相談の手紙を読みアドバイスをするようになると、「かわいそう」という思いだけでは支援を続けることができないということがとてもよくわかりました。



受刑者が被災地に義援金

 4月26日の各新聞で報道されていましたが、今回の震災について、全国の63の刑務所や拘置所に収容されている人たち約2,800人が、4月11日までに合計2,156万円の義援金を被災地に送金したとのことです。
4月26日付毎日新聞



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プロフィール
秋山 映美
(あきやま えみ)
NPO法人監獄人権センター
理事
明治大学大学院法学研究科修士課程を修了。明治大学法学部在学中から、監獄人権センターにボランティアとして参加。受刑者や家族などから届く、月200件にものぼる相談の手紙にボランティアと協力して対応したり、受刑者の現状を世に訴えたりなど、刑事施設内にいる受刑者の人権に関わる活動を続けている。
監獄人権センターHP
 http://cpr.jca.apc.org/
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