ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

「1300年」を伝承する

 全国を旅する講師?でもある私は、行く先々で名所旧跡には、時間の許す限り足をのばすことを心がけています。忘れられない思い出はたくさんありますが、特に印象深いのは、高知県室戸岬の空海が悟ったとされる岩穴、島根県出雲市の出雲大社、それに最近では長崎市の福山雅治(NHK大河ドラマ「龍馬伝」主演)の実家(笑)ですかね。

続きを読む

 3日前に日本を代表するパワースポットに出かける機会がありました。あの三重県伊勢神宮です。神社本庁では別格の本宗の扱いを受け、全国約8万社を包括しているというから舌を巻きます。
 伊勢神宮といえば「お伊勢まいり」。食べ物では「赤福」が有名です。私の頃の小学校6年生の修学旅行先の定番が伊勢でした。二見浦に夫婦岩、御木本幸吉の真珠と、思い出はつきません。
 この地に、なんと40年ぶりに行く機会がありました。この日は伊勢市でケアプラン点検支援マニュアルの研修会が午後からあり、午前中に伊勢神宮に参拝したい旨を伝えました。すると、主催の市の粋なはからいで、江原課長に案内していただくことができました。

 神宮内の様子はいつもの写メ日記をご覧いただくとして、今回は40年ぶりとあって感慨深いものがありました。
 まずは、まさか40年後に今のような仕事で再参拝するとは予想もしていなかったことですね。それに、見る荘厳な景色だけでなく腕白ではしゃいでいた思い出がいずれも懐かしく蘇ってきて……実によく覚えているものだと思いました。小学6年生の視線に巨大に見えた大杉や五十鈴川が思ったより小さく見えたこと。これはよくあることですが、ちょっとさみしいですね(^_^;)。

 驚いたのは、1300年間も「遷宮」が続いていて、3年後の平成25年に新しく建てた内宮に引っ越すというのです。その間隔は20年。始まったのは7世紀ごろといいますから、なんと1300年以上、この遷宮が脈々と続いているわけです。
 その理由は2つの説があり、1つがいつも清新な建物に神を祭るということ。もう1つが技術の伝承として20年ごとになっているというもの。私は多分後者だと思いますが、みなさんはどう思われます?

 話は横道にそれますが、この手の話は祭りにもあり、茨城では50年に一回という祭りもあるといいます。これは祭事する側の理由もあるでしょうが、高齢者・年輩者を大事にする文化・習慣をつくるすばらしい知恵と思いました。

 伊勢神宮では大工仕事も外注(笑)せずに職員として雇用し育成しているそうで、神宮・橋梁・鳥居など、1300年前からのそのままの技術を伝えているというからびっくりです。ちなみに700人の方が働いていると聞き、これにも「へえ~!」でした。

 「世界遺産には登録されないんですか?」と尋ねましたが、神宮の歴史は古くても建物はせいぜい築20年ですから、むずかしいとお聞きしました。
 これにも納得ですが、やっぱりちょっと残念ですね。
 生涯に一度は参る価値がある寺社の1つ、それは伊勢神宮ですね。
 ※絵馬とかおみくじがないのも好感がもてました。さすが神社の総本山だとしみじみと感動した次第です!(^^)!

ムロさんの写メ日記 

2010052101.gif
なつかしの五十鈴川です。濁っていたのが残念。錦鯉がたくさん泳いでいるのが見えなかったのです


2010052102.gif
大木にしがみつく。小学6年生とき、みんなでやったのを思い出しました


2010052103.gif
後ろが内宮です。これも3年後には引っ越しをし、この社殿の檜材は神宮内や全国の神社で再利用されるそうです。ちなみに今も植林がされていて、育つまでに200年かかるそうです


2010052104.gif
どこかのグループホームでしょうか、車イスでの参拝です


2010052105.gif
伊勢市の点検支援マニュアルの研修会の様子です


2010052106.gif
翌日は三重県伊賀市を訪れました。地元では田楽で有名なわかな屋へ。向かって右が伊賀市社協の平井俊圭さん、左が三重県長寿社会室の盆野行輝さんです


今週のメールマガジン「元気いっぱい」第228号は「先入観と決めつけ」です。ケアタウンの公式HPではバックナンバーまで見ることができます。


コメント


 こんばんは。先生の旅メモも楽しみです。去年の秋私も出雲大社行きました。改修中でした…福山さんの実家!行ってみたいです。去年コンサート行きました。代々木第一体育館へ!
 今日は丸ごと自分の時間、朝から何もしないで強力な肩こり治療のため整骨院へ。その後ポイント利用で映画へ。タイトルに惹かれ「パリより愛をこめて」をチョイス。なんと銃撃戦とカーチェイス!でも楽しかったです。ワックス!どこかでみた…トラボルタ!
 移動の途中、デイの送迎にすれ違い…○○さん、行ったかな?特養の脇をぬけ、○○さんショート利用中だっけ?病院の横を通り、退院まだかな?
 なかなか俗世間から抜けられないようです。
 パソコンのぐんまちゃんの壁紙を季節で変え、小旅行で自分の気分を切り替え、メルマガで情報を切り替えもう少しお仕事続けていきましょうか。


投稿者: なお | 2010年05月22日 23:48

 なおさんは、自分流の気分転換法を身につけられているようですね。とてもいいですね。
 私も携帯電話の壁紙やパソコンの壁紙は定期的に張り替えています。パソコンの壁紙は、海を泳ぐゾウガメです。ゆったりと泳ぐ様が、どこかほっとさせます。ただ目がちょっとコワイのが正直なところです。
 でもこれにもすっかりと慣れました。

 気楽な旅メモもたまに書きますね。楽しんでください。(ちなみに、先週は帯広市を日帰りしました)


投稿者: たかむろ | 2010年05月26日 19:59

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

【高室成幸さんの最新刊】
『ケアマネジャーの質問力』
著者:高室成幸
定価:¥2,100(税込)
発行:中央法規出版
ご注文はe-booksから
3172.jpg


bn_caretown.jpg
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books