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高室成幸の「ケアマネさん、あっちこっちどっち?」

100話~これまでとこれから~

 先週のブログに書きましたが、今回でめでたく100話目となりました!(^^)!
 「100」は、さまざまな意味で区切りとなる数字です。ほぼ2年間続けたことになります。書く場所は、全国いろいろ。東京で書いているのは稀で、今日も島根県浜田市です。これからは、送信した場所を記入するとよいかもしれませんね(^_^;)。

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 「事業所と利用者の契約関係なのに、ケアマネジャー個人として関わっていたことに気づきました。複数のケアマネジャーで担当するという発想は新鮮ですね」(S・N)
 「リスクマネジメントの話のなかで、ケアマネジャーの複数担当制の話が参考になりました。事業所として契約しているのに、個人担当として1人のケアマネが責任を負っています。複数の目でみることが大切ですね」(Y・T)
 これらは、主任介護支援専門員研修「事業所の人事管理・運営」をテーマとして語った内容への感想です。
 私は、ケアマネジャーのみなさんがどうして仕事に負担感ばかり感じてしまうのかを、さまざまな視点から考察しています。その中の1つが「ケースの抱え込み」にあることがわかりました。

高室 事業所でケースカンファレンスは定期的に行っていますか?
ケアマネジャー 必要があればやっているというレベルでしょうか。個々に忙しいですから。
 それは大変ですね。では、認定更新のケアプランを提案する前に事業所で話し合う、チェックするなどはされていますか? 
ケアマネ えっ? 新規はしていますが……。
 先月更新の方のケアプランは、事業所でカンファレンスを行いましたか? 管理者の方が目を通す程度ですか?
ケアマネ 正直、個人任せで、できていませんね。
 つまり、担当ケアマネに丸投げということになっていたり……いかがです?
ケアマネ そ、そうですね(汗)

 この手の質問をして返ってくる回答の多くは、このパターンです。
 私はちょっと危惧を覚えます。読者のみなさんはいかがですか?
 カンファレンスの場が意外と定例化していないことも気がかりですが、結果的に多くのケースが「専門性」の名の下に本人任せになっていることにです。これが「私の利用者」という意識を作ってしまっているとしたら、とても心配です。
 自明のことですが、あくまで「居宅介護支援事業所」と「利用者」との契約関係であり、ケアマネジャー個人との契約ではないということ(これは独立系? 居宅の場合だって同じですね)。ケースの困難性だけでなく、定期的(例:2~3年ごと)に担当ケアマネを意識的に変えている事業所もあります。
 それは「抱え込み意識」を防ぐためと、利用者を多面的な視点でケアマネジメントをするためと、ある管理者は回答してくれました。

 みなさんが仕事で抱えるさまざまな戸惑いや迷い、悩みをいかに克服すればよいか、そのヒントを101号以降では展開をしていきたいと思っています。ご期待くださいね!(^^)!。

ムロさんの写メ日記
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高速道路のSA(サービスエリア)には、「逆走事故」注意のポスターがありました。いま、増えています。みなさん、高速道路では走ってきた「車のすれ違い」にご注意ください。そのかなりの割合が「認知症ドライバー」とも言われています(驚!)

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新神戸駅そばのクラウンプラザホテルのエントランスです。見事な生花でした

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今回も宮古島の海です。波の音も静かなビーチでした。4月には海開きになるんでしょうね

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飛騨市のケアマネさんから以前に届いた写メを公開(^_^;)。すごい雪です。この雪をはらってから事業所への出動となる日々だそうです

今週のメールマガジン「元気いっぱい」第166号は「あなたは犬派、猫派?」です。ケアタウン総合研究所の公式HPでもバックナンバーがすべて見ることができます。


コメント


 記念すべき100話に私の感想を(多分私の)載せて頂きありがとうございました。あと二日間で、少しでも研修の内容が身につけられるように頑張ります。
 明日も宜しくお願いします。

PS
 脳細胞が熱で死んでいく音が聞こえます…(笑)


投稿者: S・N | 2009年02月19日 18:07

 先生、浜田の研修生です。今回の研修は、聞いていた以上に、ホントに自分の在り様を「自己覚知」する良い機会でした。職場での自分の位置、とても自分の立場の位置取りが難しい。管理職でもなく、ヒラでもない…。
 何のために自分がいまこのポストにいるのか、いつも自問自答する日々です。でも、いまさら他の事業所に移動する潔さもなし…。それなら次の世代を育てなきゃってわけです。月曜日からがんばるぞ。3月10日にお会いするのを楽しみにしています。


投稿者: y・k | 2009年02月21日 21:13

S・Nさんへ
 脳細胞が熱で死んでいくというより、溶けだすような熱い研修会でしたね。S・Nさんの「目が離せない」と言ってもらいたい発言は秀逸でした(笑)。読者の皆さん、内輪受けですみません あの飄々とした印象から、繰り出される鋭い一言がおもしろかったですね。桃井かおり風といっていいでしょうか?

y・kさんへ
自己覚知は、少々の痛みを伴うこともありますね。今回はご自分の立場にも振り返る「気づき」も多かったよう。おっしゃるように、自分の成長とともに、次世代を育てることにも情熱を感じられるようになると、今回の「気づき」も新人への実のあるアドバイスとなると思います。
来月、再会するのが楽しみです!(^^)!



投稿者: たかむろ | 2009年02月23日 09:50

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
高室成幸
(たかむろ しげゆき)
ケアタウン総合研究所所長。日本の地域福祉を支える「地域ケアシステム」づくりと新しい介護・福祉の人材の育成を掲げて活躍をしている。「わかりやすく、元気がわいてくる講師」として全国のケアマネジャー、社協・行政関係、地域包括支援センター、施設職員等の研修会などで注目されている。主な著書に『ケアマネジメントの仕事術』『介護予防ケアマネジメント』『ケア会議の技術』『ケアマネジャーの質問力』(以上、中央法規)、『地域包括支援センター必携ハンドブック』(法研)など著書・監修書多数。

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