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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

介護職の死生観

 介護の仕事では、利用者とのやりとりなどで数多くのやりがいがあります。しかし、一方で、多くの利用者の「死」という問題に直面します。とても悲しいことです。
 私自身、多くの利用者の「死」に直面しました。お通夜に参列することもあります。そのため、会社のロッカーには喪服代わりになる黒のスーツを用意しています。

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 お通夜やお葬式には、その人の人生や社会、人への貢献が表れると感じました。資産を残した人がよいという基準ではありません。何かで有名なるということでもありません。さまざまな価値観がありますが、いかに人に必要とされ愛されたかが重要ではないのでしょうか。
 人は皆、必ず死を迎えます。その時に、どれだけの人が心から泣いてくれるのか、自分のことを思い出し偲んでくれるのか。今の生き方からつながることです。
 人は、よい死に方をするために生きていることもあるのかと感じます。今さえよければいいという生き方も時には大切だと思います。しかしそれでだけでは、身体の自由が利かず、言葉を発せなくなり、死を迎える瞬間に後悔することが多いと思います。介護の仕事は、そういった状況の利用者と接した時、少しでも気持ちを汲もうとする姿勢が必要です。だからこそ、自己の死生観をもつことが大切なのです。
 利用者の死から何を学ぶか、どんなインスピレーションを感じるか、自分はどんな最期を迎えたいか…。時にはこうしたことを考えることも大切です。


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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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