
第43回 心をさわやかにするために始める3つのこと
「健康」の本当の意味を知っていますか?
健康の健という字は、「人(にんべん)」+「建」と書きます。これは、「人がすっくと立って、風が吹いても押されても倒れない」という様子を表しています。そして、「康」は「心がやすらかである」という意味です。
身体が丈夫なだけでは、本当の健康とはいえないのです。心もまた健康であることが大切です。
では、どうすれば心のやすらかさ、心の健康がもたらされるのかについて考えてみましょう。
身体が丈夫なだけでは、本当の健康とはいえないのです。心もまた健康であることが大切です。
では、どうすれば心のやすらかさ、心の健康がもたらされるのかについて考えてみましょう。
生きがいをもつ
生きがいを感じることは、心の健康になくてはならないものです。
そのためには、「誰かと一緒にやる」という【連帯感】が必要です。たとえばエベレスト登山の場合、パーティーは1本のザイルでそれぞれの体をつないで頂上を目指しますね。サッカーでも野球でも、仲間が肩を組んで「いくぞ!」とやる、あのチームワークです。
一人で生きるのではなく、この連帯感をもつことがみなさんに【充実感】や【達成感】をもたらし、気持ちまで若々しくします。
そして、「やってよかった」という思いや、「自分が誰かの役に立った」という喜びが、自分の人生に【有用感】をもたらし、心を満たしてくれます。
これが心の健康です。
そのためには、「誰かと一緒にやる」という【連帯感】が必要です。たとえばエベレスト登山の場合、パーティーは1本のザイルでそれぞれの体をつないで頂上を目指しますね。サッカーでも野球でも、仲間が肩を組んで「いくぞ!」とやる、あのチームワークです。
一人で生きるのではなく、この連帯感をもつことがみなさんに【充実感】や【達成感】をもたらし、気持ちまで若々しくします。
そして、「やってよかった」という思いや、「自分が誰かの役に立った」という喜びが、自分の人生に【有用感】をもたらし、心を満たしてくれます。
これが心の健康です。
口角を上げて明るい表情に
写真の絵は、私が新幹線の車中で描いたものです。3つのうち、ぱっと見て、あなたが魅力的だと思うのはどれですか?

もちろん左の「ほほ笑み」ですよね。明るい表情の人に会うと気持ちがいいものです。笑顔で話すと声もさわやかに聞こえますし、自然にユーモアも飛び出したりもします。
真ん中の威張った顔は人を遠ざけますし、右の無表情な生気のない顔は冴えないですよね。
「ほほ笑み」の顔にするには、口角を上げるのがポイントです。これは、意識して練習しないとできません。
鏡を見て、自分の笑顔をチェックしてみてください。唇の端がきれいに上がっていますか? どのくらい上げればすてきに見えるか、笑顔をつくるエクササイズをしてみましょう。
真ん中の威張った顔は人を遠ざけますし、右の無表情な生気のない顔は冴えないですよね。
「ほほ笑み」の顔にするには、口角を上げるのがポイントです。これは、意識して練習しないとできません。
鏡を見て、自分の笑顔をチェックしてみてください。唇の端がきれいに上がっていますか? どのくらい上げればすてきに見えるか、笑顔をつくるエクササイズをしてみましょう。
声を「ド」から「ラ」へチューニング
表情の次は、声のトーンも変えましょう。暗く沈んだ声はいけません。「ド」から「ラ」へ、ふだんの声よりトーンを上げて話してみましょう。
「おはよう」の一言も「ラ」の音で言うと、いつもよりさわやかで若々しく聞こえませんか?
ちなみに、オーケストラが演奏を始める前に、コンサートマスターが立ってバイオリンで「ラ」の音を出し、これにならっていろいろな楽器の音合わせをします。その音合わせの音程はラの音です。ラは人間の耳に聞き取りやすい音だという説もあります。
そうして、ラの音を意識して話しているうちに、絶対音感が身についてきます。夫婦でラの音で話すようにしていたら、家庭が明るくなることうけあいです。
こういうちょっとした心がけで、心はさわやかに、そして気持ちも若々しくなります。これも明るく生きるためのコツといえるのではないでしょうか。
「おはよう」の一言も「ラ」の音で言うと、いつもよりさわやかで若々しく聞こえませんか?
ちなみに、オーケストラが演奏を始める前に、コンサートマスターが立ってバイオリンで「ラ」の音を出し、これにならっていろいろな楽器の音合わせをします。その音合わせの音程はラの音です。ラは人間の耳に聞き取りやすい音だという説もあります。
そうして、ラの音を意識して話しているうちに、絶対音感が身についてきます。夫婦でラの音で話すようにしていたら、家庭が明るくなることうけあいです。
こういうちょっとした心がけで、心はさわやかに、そして気持ちも若々しくなります。これも明るく生きるためのコツといえるのではないでしょうか。
(2009年1月13日)
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