
第90回 ローカロリーの食事が大事
昔は「人生50年」といわれていました。それが2011年現在、日本人の男性の平均寿命は79.59歳、女性の平均寿命は約86.44歳となりました。これが今後、どこまで延びるかわかりませんが、少なくとも100歳以上の人は2011年9月15日現在4万7,756人(うち女性が4万1594人、87.1%)にもなっています。
さて、先回、老化を制御するテロメアという遺伝子は、栄養を遮断することによってその寿命が長くなるということがわかってきたと紹介しました。つまり、お腹いっぱい食べるのではなく、食事の量は腹八分くらいにして、その人の30歳の時の体重を保つようにすればいいということです。そこで、私も30歳当時の私の体重60kgを保つために、一日の摂取カロリーを1,300キロカロリーにしています。
しかし、筋肉や骨、内臓、脳の細胞を形成するにはたんぱく質が必要ですから、魚や脂肪分の少ない牛肉などの動物性たんぱく質は若い人と変わりないほどとっていますし、緑黄色野菜、とくに老化を防ぐのに効果があるといわれる葉酸(folic acid)が多く含まるブロッコリーなどはたっぷりと食べています。
その一方、お米やめん類などの炭水化物や、お菓子などの糖分はできるだけ少なくするようにしてします。
最近、アメリカでは法律によって、ビタミンBの中の葉酸が長寿に関係があるということからパンなどの食品の中に入れられるようになってきています。葉酸という言葉は、終戦後まもない1950年頃、私がアメリカの文献に“folic acid”とあるのを読んで、葉っぱの酸、つまり“葉酸”と名づけたのですが、これが今になって、長寿に非常に関係があるビタミンだということがわかってきたのです。
つまり食品のバランスをよくとることが大切です。
皆さんもパーティーや宴会に行って、会費として三千円支払うとします。三千円を支払って四千円分食べようとするからカロリーをとりすぎてしまうのです。千五百円分ぐらいにしておけば、食べ過ぎずに、その結果、寿命が長くなります。
これまで世界でもっとも長寿の人というのは116歳ですが、現在の日本では114歳が最高齢です。また日本における長寿者には女性が圧倒的に多いということは、やはり女性に長寿の遺伝子があるのではないかとも思われます。
さて、先回、老化を制御するテロメアという遺伝子は、栄養を遮断することによってその寿命が長くなるということがわかってきたと紹介しました。つまり、お腹いっぱい食べるのではなく、食事の量は腹八分くらいにして、その人の30歳の時の体重を保つようにすればいいということです。そこで、私も30歳当時の私の体重60kgを保つために、一日の摂取カロリーを1,300キロカロリーにしています。
しかし、筋肉や骨、内臓、脳の細胞を形成するにはたんぱく質が必要ですから、魚や脂肪分の少ない牛肉などの動物性たんぱく質は若い人と変わりないほどとっていますし、緑黄色野菜、とくに老化を防ぐのに効果があるといわれる葉酸(folic acid)が多く含まるブロッコリーなどはたっぷりと食べています。
その一方、お米やめん類などの炭水化物や、お菓子などの糖分はできるだけ少なくするようにしてします。
最近、アメリカでは法律によって、ビタミンBの中の葉酸が長寿に関係があるということからパンなどの食品の中に入れられるようになってきています。葉酸という言葉は、終戦後まもない1950年頃、私がアメリカの文献に“folic acid”とあるのを読んで、葉っぱの酸、つまり“葉酸”と名づけたのですが、これが今になって、長寿に非常に関係があるビタミンだということがわかってきたのです。
つまり食品のバランスをよくとることが大切です。
皆さんもパーティーや宴会に行って、会費として三千円支払うとします。三千円を支払って四千円分食べようとするからカロリーをとりすぎてしまうのです。千五百円分ぐらいにしておけば、食べ過ぎずに、その結果、寿命が長くなります。
これまで世界でもっとも長寿の人というのは116歳ですが、現在の日本では114歳が最高齢です。また日本における長寿者には女性が圧倒的に多いということは、やはり女性に長寿の遺伝子があるのではないかとも思われます。
(2012年4月2日)
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 基礎から学ぶフィジカルアセスメント2012――(3)基礎から学ぶ循環器 |
【講師】 | 高橋敦彦先生(日本大学医学部総合健診センター医長) |
【対象】 | 看護師、保健師、看護教員、介護支援専門員など |
【日程】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【定員】 | 50名 |
【会場】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【参加費】 | 7,000円(LPC会員5,000円) |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 基礎から学ぶフィジカルアセスメント2012――(2)呼吸器総論/胸部の打診・聴診 |
【講師】 | 馬島徹先生((財)化学療法研究会化研病院呼吸器センター長/国際医療福祉大学教授) |
【対象】 | 看護師、保健師、看護教員、介護支援専門員など |
【日程】 | 6月30日(土)10:00〜16:00 |
【会場】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【参加費】 | 7,000円(LPC会員5,000円) |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 基礎から学ぶフィジカルアセスメント2012――(1)バイタルサインの異常からアセスメントできること |
【講師】 | 徳田安春先生(筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター総合診療科教授) |
【対象】 | 看護師、保健師、看護教員、介護支援専門員など |
【日程】 | 5月26日(土)10:00〜16:00 |
【会場】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【参加費】 | 7,000円(LPC会員5,000円) |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 第39回財団設立記念講演会――「いのち」つなげる「いのち」つながる |
【講師】 |
講演1「より添いささえる」――震災から1年私の想い 菅野武先生 丸森町国民健康保険丸森病院内科医長・東北大学大学院医学系研究科博士課程。仙台市出身。東日本大震災時、同院において患者の治療・搬送に当たった。2011年4月には米国TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれる。2011年12月に『寄り添い支える 公立志津川病院 若き内科医の3・11』を上梓した。 講演2「いのちつなげる いのちつながる」 日野原重明先生 聖路加国際病院理事長・同名誉院長。(財)ライフ・プランニング・センター理事長。東京都名誉都民、文化功労者、文化勲章を受章。2000年秋「新老人の会」を立ち上げ会長に。作年からは日本ユニセフ協会大使を務める。 |
【日程】 | 2012年5月19日(土)13:30〜16:30 |
【会場】 | 笹川記念会館 国際会議場(都営浅草線・泉岳寺駅より徒歩6分・JR田町駅より徒歩10分) |
【参加費】 | 1,000円。事前に往復ハガキでの申し込み(5/12消印有効、ただし満席になり次第締め切り)。 |
【定員】 | 800名 |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【詳細】 | ファイルをダウンロード(PDF:887KB) |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
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【参加要綱】 ひとり1枚の往復ハガキに、(1)郵便番号・住所、(2)氏名(ふりがな)、(3)電話番号、(4)会員の方は会員番号(LPC会員・新老人の会)を、会員で無い方は非会員と明記、返信用には住所・氏名を明記の上、下記までお送り下さい。 |
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【申し込み先】(5/12消印有効、ただし満席になり次第締め切り) 〒102−0093 東京都千代田区平河町2−7−5 砂防会館5階 ライフ・プランニング・センター 「財団設立記念講演会」 係 |
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 日野原重明先生の指導による東京都訪問介護員養成研修2級課程 |
【日程】 | 2012年4月24日(火)〜10月9日(火) |
【会場】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【講師】 | 各領域の専門職 |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【詳細】 | ファイルをダウンロード |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
■セミナーのお知らせ
【テーマ】 | 薬はリスク?―臨床薬理学的な薬の裏話― |
【日程】 | 2012年4月13日(金)14:00〜16:00 |
【会場】 | 健康教育サービスセンター(地下鉄・永田町駅下車徒歩4分) |
【参加費】 | 1,500円(会員1,000円) |
【講師】 | 高橋敦彦(医学博士、日本大学医学部総合健診センター医長) |
【関連URL】 | http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm |
【主催・問い合わせ先(平日9:00〜17:30)】 (財)ライフ・プランニング・センター TEL(03)3265-1907 FAX(03)3265-1909 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5砂防会館5階 HP:http://www.lpc.or.jp/health_edu/seminer.htm メールアドレス:lpc_seminar@lpc.or.jp |
- この連載に関するお問い合わせ先
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◆「新老人の会」に関するお問い合わせ先◆
財団法人ライフ・プランニング・センター「新老人の会」事業部
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館5F
TEL:03-3265-1907
FAX:03-3265-1909
ホームページ:http://www.lpc.or.jp/senior_soc/ -
◆日野原重明先生が顧問をつとめている「NPO法人医療教育情報センター」に関するお問い合わせ先◆
医療教育情報センター事務所
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-27-16 ハイシティ代々木303
TEL:03-5333-0083
FAX:03-5333-0084
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