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ヘルパー2級 オスマン・サンコンの明るい家庭がイチバン! 2007年06月

スピーチしました!

 先日、友達の小松さんが施設長をしている特別養護老人ホーム諏訪の苑へ行きました。この老人ホームの法人は、今年でちょうど10周年。その記念パーティーのおめでたい席に呼ばれたんだ。だから今日はビシッとスーツ姿。
 パーティーではスピーチを頼まれていたのだけれど、一緒にカラオケも披露しちゃいました。何を歌ったかといえば、大好きな「浪花節だよ人生は」。若い人もおとしよりもみんな知っているし、一緒に口ずさんでくれる。それに、この曲は歌詞を全部暗記しているから、いつでもどこでもOKなんだ。
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カラオケも披露しました



おとしよりの食事で知ったこと

 ギニアの人たちは歯が丈夫なんだ。普段からココナツの皮を歯でむいて、中の白い実を取り出して食べたりする。それに木でできた歯ブラシで毎日1時間磨く。みんな小さいときからの習慣。
 おとしよりになってもみんな歯が丈夫だから、入れ歯の人もほとんどいないんだ。ギニアに歯医者が少ないのはそれでかも。日本よりも平均寿命が低いせいもあるけど、ギニアには8020(ハチマルニイマル)なんて言葉はないよ。
 そういえば、母が日本に来たとき、堅いおせんべいをバリバリ食べるのがお気に入りだった。ボクも日本の梅干しの種くらいなら簡単に歯で割れるよ。

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これがギニアの歯ブラシ



日本とギニアの食事

 初めて日本に来たときは、日本ではどんな料理を食べるんだろうって思ってた。
 まだ右も左もわからないまま、街の食堂に入って、チャーハンを見たときはびっくりした。遠い日本でもお米を見ることができて驚いたんだ。だってギニアの主食は日本と同じお米だから。

 ボクは隣で食べている人のチャーハンが美味しそうだったから、それを指さして注文を伝えたんだ。それからはそのお店に行って人さし指を出すと、いつもチャーハンを出してくれるようになったんだ。日本語がわからなかったから、指一本で店員さんがわかってくれて、ホントによかったよ。でも、それから1か月間、毎日チャーハンを食べたんだけどね。



おとしよりは大きな図書館

 ギニアのことわざにこういうのがあります。
 「一人の老人が死んだとき、一つの大きな図書館に火を付けて燃やすのと一緒だ」

 高齢者はたくさんの知識を持っている。先祖代々語り継がれてきた人間の知恵や自然の教えを知っている。生きている図書館なんだ。
 ボクも子どもの頃、父や母にいろいろな話をしてもらった。ガマン強く生きること。まじめに生きること。助け合うこと…。学校でも教わらなかったことがいっぱいあった。



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プロフィール
オスマン・サンコン
1949年ギニア共和国ボッファ生まれ。1969年にコナクリ大学から、ソルボンヌ大学へ国費留学。1972年ギニア共和国外務省に入省し、同年、日本に大使館を開くために初来日。駐日ギニア大使館に1979年まで勤務。1980年にワシントンDC駐米ギニア大使館勤務。その後、ギニアを日本の皆さんにもっと知ってもらいたいという思いで、1984年に外務省を休職し、再来日。タレントとしてテレビ・映画などに多数出演し、全国各地で講演活動を行う。現在は、タレント活動のほか、ギニア日本交流協会顧問としてボランティア活動を行っている。また、ホームヘルパー2級資格を取得し、お年寄りとの交流にも力を入れている。
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