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ヘルパー2級 オスマン・サンコンの明るい家庭がイチバン!

おとしよりの食事で知ったこと

 ギニアの人たちは歯が丈夫なんだ。普段からココナツの皮を歯でむいて、中の白い実を取り出して食べたりする。それに木でできた歯ブラシで毎日1時間磨く。みんな小さいときからの習慣。
 おとしよりになってもみんな歯が丈夫だから、入れ歯の人もほとんどいないんだ。ギニアに歯医者が少ないのはそれでかも。日本よりも平均寿命が低いせいもあるけど、ギニアには8020(ハチマルニイマル)なんて言葉はないよ。
 そういえば、母が日本に来たとき、堅いおせんべいをバリバリ食べるのがお気に入りだった。ボクも日本の梅干しの種くらいなら簡単に歯で割れるよ。

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これがギニアの歯ブラシ

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こうやって使うんだ

 ギニアの人たちには歯の心配はないけれど、お腹のことを気にしなきゃいけないことをホームヘルパーの勉強をしたときに知ったんだ。おとしよりはお腹(胃腸)が弱くなるから、水よりもお茶をすすめる方がいいっていうこと。ギニアではもともと暖かい飲み物を飲む習慣がないから、飲むのは水。だから、ギニアに日本茶をたくさん持って帰って、普段から母に飲んでもらったんだ。

 ギニアの平均寿命は日本よりずっと低くて54歳なんだ。子どもの死亡率が高くて、5歳までの死亡率は44%。理由はわからないけど、特に男の子は死亡率が高いみたい。
 なぜかというと、衛生面が悪いから。マラリア、コレラ、ポリオなどの感染症にかかって亡くなる人が多いんです。つまり、飲み水があまり良くないんだ。このことも長生きと関係があるかもしれない。

 ほかにも、おとしよりの食生活についても勉強した。どういう食べ物に栄養があるとか、魚の骨は注意とか。そういう日本で勉強した介護の知識をギニアの家に帰ったときに、母や親戚に教えたんだ。みんな喜んでくれた。
母 も周りのお友達を集めて、「うちの息子が言ってたことだけどね」っていいながら介護のミニ講演会をやっていたらしいよ。
 それで母が92歳まで長生きできたんだったら嬉しいんだけどね。

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虫歯は一本もないよ!


コメント


ギニアの歯ブラシにビックリ!いやその大きさにビックリです。ペンくらいの大きさかと思ったら…。これで細かいところまで磨けるのですか?でも、サンコンさんに虫歯がないことで証明されていますね。1時間もみがくのもすごい!あごが疲れそうですね。


投稿者: hiroko | 2007年07月07日 00:23

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プロフィール
オスマン・サンコン
1949年ギニア共和国ボッファ生まれ。1969年にコナクリ大学から、ソルボンヌ大学へ国費留学。1972年ギニア共和国外務省に入省し、同年、日本に大使館を開くために初来日。駐日ギニア大使館に1979年まで勤務。1980年にワシントンDC駐米ギニア大使館勤務。その後、ギニアを日本の皆さんにもっと知ってもらいたいという思いで、1984年に外務省を休職し、再来日。タレントとしてテレビ・映画などに多数出演し、全国各地で講演活動を行う。現在は、タレント活動のほか、ギニア日本交流協会顧問としてボランティア活動を行っている。また、ホームヘルパー2級資格を取得し、お年寄りとの交流にも力を入れている。
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