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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

介護の仕事の使命

 経営相談で、他業種からデイサービス事業に参入された経営者と面談しました。その相談内容とは、デイサービスの稼働率が上がらずに困っているということでした。同時に、スタッフの定着率が悪いという介護業界の問題がそのまま経営課題となっている相談内容でした。
 今回のブログでは、この経営者の相談から、介護業界の抱える問題について考えます。

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 まずは稼働率が上がらないという問題です。その事業所のプログラムは、プログラム事態がまったくなく、その日の雰囲気で進めていくという話でした。
 たしかに、決められた型に利用者をはめ込むことはよくないことで、その運営方針は理解できます。しかし、その日の雰囲気を見て、どういったプログラムを行うのかはスタッフの力量が大きいものです。経験の浅いスタッフは、マンネリ化したプログラムを続けるだけになってしまう可能性もあります。
 そこで、コンテンツを何種類か用意しておき、その都度選択していく方法がよいのではないかと提案しました。
 また、職員の定着率が上がらないからと、その経営者がとった方針は、祝祭日を定休日にしてスタッフの休暇を増やすことでした。
 私はこの方針に疑問を抱きました。なぜならば、デイサービスの利用が必要な利用者の多くは、祝祭日も関係なく利用したいという要望があります。家庭によっては、祝祭日に自分の時間をもつためにデイサービスを利用したいという希望もあります。
 スタッフの待遇を改善するという考え方は大切です。経営者の立場で考えると、祝祭日にスタッフが出社してくれることは、申し訳ない気持ちもあります。しかし介護の仕事は、対象となる顧客が高齢者であり、祝祭日だから介護が不要というわけではありません。社会的な使命や役割をスタッフと共有していくことで一体感が生まれることもあります。対症療法ではなく、その先を見据えた方向性、社会での介護サービスの役割を法人内で話し合い、自己の使命を考えていくことが必要だと実感しました。

【ご案内】
セミナーのお知らせ
12月1日(土)
地域密着で成功する介護事業セミナー
沖縄開催
http://www.eichieru.com/seminar/121201.html
○理念の具体化
○デイサービスの開業について
立地、人材の採用、売上シュミレーション
○営業方法
○インターネットの成功事例と活用方法
○スタッフのモチベーションUPの事例
○実地指導対策
○コンプライアンズの重要性

12月14日(金)
忘年会セミナー
http://eichieru.com/seminar/121214.html
開 場;15時30分
1 部;16時00分~17時00分=「笑う介護士」の目標達成の方法 担当;袖山卓也先生
2 部;17時10分~18時30分=来年度の介護事業の展望、
              コンプライアンズの重要性 実地指導対策、担当;小濱道博先生
対 談;18時30分~19時00分=講義の内容の質疑応答など    担当;袖山先生×小濱先生×辻川
懇親会;19時00分~20時00分


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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
2g66

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