ページの先頭です。

ホーム >> 福祉専門職サポーターズ >> プロフェッショナルブログ
辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

利用者からの学びの蓄積と共有

 「介護の仕事の魅力は何ですか」
 こう質問をすると、多くの人が「利用者様から学べることが多い」と答えます。確かに、人生の先輩である高齢者から学ぶことは多くあります。優しさや話し方、人生訓など、接する人によって学ぶことも変わります。

続きを読む

 しかしながら、私も含めて、その学びを活かしきれていない現状があります。それはとてももったいないことです。
 利用者と接していて「これは」という言葉をいただいたり、嬉しいこと等がありますが、日常業務に追われて忘れてしまうこともしばしばです。そこで当社では、グループウェアで「うれしい出来事!」として社員で共有するようにしています。
 たとえば「○○さんから教えられた、漢字の意味」。「朝」という漢字は、分解すると十月十日になります。十月十日は胎児が母親のおなかにいる日数を指すので、朝は生まれ変わった新しい自分になっているというたとえです。このようなちょっとした気づきを他者に発信することで、インプットだけでなくアウトプットにもなります。学びを共有することは、社内の雰囲気づくりにも役立ちます。
 グループウエアを取り入れていない事業所では、コルクボードなど小さい掲示板を用意し、名刺カードやメッセージカードで貼り付けていくことで代用できます。その際、多くのスタッフが目にする場所がよいでしょう。
 こうした出来事を集めるためには、利用者の声や表情に注力する必要があるので、スタッフの感性も高まります。利用者から学んだことを活かす方法の一つとして、「うれしい出来事!」「学んだこと!」などを発信する場や機会をもつ環境づくりはいかがですか?


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
2g66

メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books