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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

デイサービスのM&A

 先週、2件ほど「デイサービスを売りたいから買ってほしい」「買いたい方を探してほしい」という相談がありました。
 月に2件程度の業務委譲、M&Aの相談というのはよくある話ですが、週に2件という相談は初めてのことです。

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 彼らが業務を委譲したい理由は「経営者が高齢になってきた」ためです。介護保険制度が施行され、現場出身で介護への想いが強く起業された人が多くいます。地域にもよりますが、ケアマネジャー兼社長、介護職兼社長というように、プレイングマネージャーとして活躍されている人が多いです。
 自分が健康の時はいいのですすが、健康面の不調などで事業の継続が困難になる場合があります。しかし、すぐに辞めるわけにはいきません。守勢の難しさだと思います。
 デイサービスの形態も多様化してきました。「想い」だけの運営では成り立たなくなってきたのではないでしょうか。
 仮に今、自分の勤めている法人の代表者が突然変わったら、皆さんはどうしますか?(嬉しい人もいるかもしれませんが)。場合によっては、職を失う可能性もあるかもしれません。利用者と離れてしまったり、同僚と離れてしまうことになるかもしれません。そうならないためにも、立場に関係なく考えていくことが必要です。
 私は、介護事業所をすでに運営されている場合の事業譲渡、買収には慎重です。金額にもよりますが、たとえ売上が上がっていたとしても、働く職員やサービス方針に大きな相違があると、現在運営している法人に影響が出ます。プラスとマイナスを考えて、プラスの要因が圧倒的に多くならないと意味がありません。
 これから介護の業界に新規に参入したい、起業したい人にとっても「あり」でしょう。初月から売り上げの見通しが立っているのは大きなプラスです。あとは自己の想い、方針をどのように落とし込んでいくかです。
 経営者は日頃から、後任を育てる取り組みも行っていく必要があります。そのためには、介護技術や知識の向上の研修だけでなく、管理者としての育成にも力を入れる必要があります。


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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
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