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辻川泰史の「介護事業所運営のコツ、教えます」

ブログを始めよう! その2

 前週に引き続き、介護事業所でブログを開設する際のノウハウをお伝えします。

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ブログの作成(2) 目的とコンセプトの明確化
 掲載方法を決めたあとは、ブログの目的を明確にすることが必要です。いざブログを始めてみると、どのような内容を書けばよいのかでつまずいてしまうケースが多くあります。最初の数か月は書くべき内容があっても、書き続けているうちにマンネリ化することがあります。
 ですから、始める前にどのような内容で書いていくかというベースをしっかりと決めておくことが大切です。


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ブログの作成(3) 更新頻度の決定
 理想は更新を毎日行うことですが、日々の業務が多忙で難しい場合があると思います。明日に先伸ばしているうちに、気づくと数日間更新できていない状況があるでしょう。一人で行わずに分担制としたり、法人内で担当チームを結成していくことも、定期的な更新・継続には必要なことかもしれません。

ブログの作成(4) ターゲットを定める
 「ターゲット」というと営業的な視点に感じられるかもしれませんが、ここではブログを読んでほしい人たちを指します。
 福祉業界でブログを行う上で、あまりにも業界とかけ離れた内容では意味がありません。どんな人にブログを閲覧してほしいのか? そのためには何が必要なのか決めておくことが必要です。

 私個人のブログは、職員やその家族、利用者の家族、福祉業界の人をターゲットにしています。「自分はこういった考えで経営している」「こういった活動に取り組んでいる」「こういった事をしたい」という内容を書いています。
 事業所のブログのターゲットは、職員の家族、利用者の家族、ケアマネジャー、福祉業界の人をターゲットにしています。「日々の活動」、時には利用者自らパソコンで文字を打つなどして、事業所の内部を公開しています。

活性化の工夫
 多くのブログには、アクセス数(閲覧された回数)が集計できる機能が付いています。ですから毎月のアクセス数を集計し、前月と比べることで、意欲が湧いてきます。
 法人内に複数のブログがある場合は、ブログごとに集計してアクセス数を競ってみても面白いでしょう。弊社では管理者全員がブログを開設しているので、毎月ランキングを出してチャンピオンを決めて表彰、景品なども出します。
 どうして表彰するのか? アクセス数が多いということは、法人の取り組みの周知や理念の啓蒙に貢献していることにつながると評価できると思います。
 また、同業種の人と意見を交換することもできます。合同で研修会を開催したり、相互に見学しあうなどネットワークを広げることで、ブログを行う意味や意義が深まってくるでしょう。

 最後に、介護事業所のブログは、一般的なサービス業とは異なり、次の点に注意することが必要です。
・利用者の個人情報
・スタッフの個人情報
 さらに、ブログでの情報発信に関しても、地域を意識した内容が必要です。
 地域にある介護事業所がどのような指針、どのような取り組みを行っているのかを積極的に公開し、地域の方が安心して介護サービスを受けることができるように情報を発信していきましょう。
 ブログを積極的に行っていくことで、利用者の家族がITを通して、どのような法人のサービスを利用しているかがわかりやすくなり、安心にもつながります。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
辻川 泰史
(つじかわ やすし)
1978年東京都生まれ。98年、日本福祉教育専門学校卒業。老人ホーム、在宅介護会社勤務を経 て2002年、(有)はっぴーライフを設立(05年に株式会社化)。08年、(株)エイチエルを設立。現在、コンサルティ ング、講演、セミナーなどでも活躍中。
著書に『福祉の仕事を人生に活かす!』(中央法規、2009年)がある。
はっぴーライフHP
http://www.hl-tokyo.com/
対談ムービー http://www.youtube.com/user/
2g66

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