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南雲明彦の「発達障害と生きるということ ~当事者からのメッセージ~」 2010年11月

誰でも原動力は「ありがとう」。

 先日、今年のNHK紅白歌合戦の司会に抜擢されたジャニーズ事務所の「嵐」のコンサートに知人と行ってきました。そこで、驚いたのは、そのメンバーの二人が立ち位置を間違えてしまったということを、トークの時間に話して、笑い合っていました。その瞬間、観客も一緒に笑っていたんです。これ、よく考えると不思議な光景です。大抵は、ミスをしたら、笑ってはいけないような雰囲気になります。でも、その正直な姿勢こそが、「嵐」の個性であり、大切な要素な気がしました。そして、私たちが忘れかけている、大切なものであるとも思ったのです。



「障害」を超えて笑い合う

 先日、某テレビ局の制作サイドの方とお話をさせていただき、今後、ディスレクシアのことを取り上げていただける可能性があるかどうかをお話ししました。
 残念ながら、見た目に分かりづらい障害であり、当事者が見つかりにくいということもあって、取り上げにくいということを言われました。もちろん、安易にメディアに取り上げられればよいというものではないでしょうが、影響力は絶大だと思います。しかし、地道に新聞、雑誌などで、取り上げられる回数が増えてくれば、実現できそうな気もします。



「歩み寄る」ということ

 11月7日(日)に徳島県立総合教育センターで、特別支援教育講演会を行ってきました。とくしま教育の日(教育週間)実施事業ということで、講演以外にも、高校生産業教育展やわくわくキッズフェスティバルが開催されていました。その後、四国放送から、取材を受けました。放送予定日は、12月4日(土)午後3時~3時30分となっております。徳島にお住まいの方は、ご覧いただければ、幸いです。内容は、発達障害の解説、発達障害の事例紹介、徳島県内の支援、療育体制の現状についてとのことです。



読書週間で考えたこと

 『読書週間』が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されました。今年は「国民読書年」で、読書週間標語は「気がつけば、もう降りる駅。」です。「読書の秋」というのは、昔から言われていることですが、私はこの季節になると、喜びと憂鬱が交じり合った心境になります。憂鬱の理由は、学校でも読書に重点を置かれてしまうと、読むことが苦手な人間としては、自分の年齢相応の本というのは、なかなか、読めません。文字を追うことがやっとで、内容理解まで進まずに、周囲を見渡しては、すらすらと読んでいる友達を見て、「自分は、なんて、バカなんだろうか」と責め続けていた日々を思い返します。



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プロフィール
南雲 明彦
(なぐも あきひこ)
アットマーク明蓬館高校
共育コーディネーター
1984年生まれ。21歳の時に自身が発達障害の一つである「ディスレクシア(読み書き困難)」であることを知る。その後、「ディスレクシア」の存在が世の中に知られていないことから、啓発、支援活動に尽力中。
著書に『僕は、字が読めない。~読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年~』(小菅宏著/集英社)、『私たち、発達障害と生きてます~出会い、そして再生へ~』(共著/ぶどう社)がある。
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