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南雲明彦の「発達障害と生きるということ ~当事者からのメッセージ~」 2010年04月

強迫性障害と自傷行為の日々。

 学校での「学びづらさ」「生きづらさ」があり、高校2年生の秋に不登校になりました。それから、「うつ病」という診断を受け、精神病院にも1ヶ月ほど、入院もしました。その時に「どうして、自分は本が読めないんだ!」と泣き叫んでいたことを、今でも忘れていません。しかし、いくら叫んでも、自分も周りの人も「ディスレクシア」のことを知らず、気づかず、改善策を見いだせずにいました。



「読む・書く」だけではなく「聞く」ことにも困難が

 読む、書く、聞く、見る…など学習に不可欠な能力のどれかに困難が生じた場合、学校に行きづらい要因になってしまいます。
 これまでは「読む、書く」の困難についてお話してきましたが、実は私はもう一つ「聞く」ことも苦手でした。「聴覚過敏」をもっていたのです。



「常にニコニコしている子」の裏の理由

 皆さんは、「いつも、ニコニコしている子ども」がいたとして、どのように感じるでしょうか? 一見すると、悩みが少ない、明るい子のように感じるのが普通です。もちろん、心の底からにじみ出てくる笑顔であれば、何の問題もありません。しかし、その笑顔が「自己防衛行動」であったなら、どうでしょうか? 私は、まさにこの「ニコニコしている子ども」であったと思います。



文字を読むことが不可欠とされる学校教育と現代社会

 前回までは、自己紹介も含めて発達障害について大まかに説明をしてきました。今回からは、私自身の生い立ちや発達障害をめぐるさまざまなテーマについて、すこし深く語っていきたいと思います。



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プロフィール
南雲 明彦
(なぐも あきひこ)
アットマーク明蓬館高校
共育コーディネーター
1984年生まれ。21歳の時に自身が発達障害の一つである「ディスレクシア(読み書き困難)」であることを知る。その後、「ディスレクシア」の存在が世の中に知られていないことから、啓発、支援活動に尽力中。
著書に『僕は、字が読めない。~読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年~』(小菅宏著/集英社)、『私たち、発達障害と生きてます~出会い、そして再生へ~』(共著/ぶどう社)がある。
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