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南雲明彦の「発達障害と生きるということ ~当事者からのメッセージ~」 2010年10月

「特性」を「個性」とするために

 先日、福祉関係の方々と食事の席をご一緒する機会がありました。その中には、新聞記者、ジャーナリスト、高齢者、障害者、ホームレス、自殺孤児の支援をしている人たち等、色々な立場の人がいらっしゃいました。
 最近、「無知」というのは、恐ろしいものだと痛感していますが、こうして交流することで、少しだけかもしれませんが、自分の活動にはないものを得ることができます。教育関係者といえば、私だけだったと思います。こういう中にいると、反応がとても新鮮で、たくさんの気づきがあります。初めて、ディスレクシアのことを知ったという人のご質問というのは、正直で、指摘が鋭く、ユーモアがあって、今後につながりそうなことばかりでした。



障害をもつと、謝る機会が増える

 人に傷つける言葉を言ってしまったり、ミスをして迷惑をかけてしまったりすると「ごめんなさい」と謝る機会があると思います。これは、人と関わっているのであれば、普通のことです。しかし、これは、自分に明らかに非がある場合です。ですが、自分に非がないのに、謝るしかない場面というのが存在すると思います。



理想を描こう

 北海道で障害をもつ人の支援をしている人が、こんな面白い例え話をしてくれました。

 「ウルトラマンは3分しか、地上にいることができない。しかし、ウルトラマンにはウルトラマンにしかできない役割と働きがある」と。

 発達障害をもっている方々のほとんどは、一般の人たち同様に学業に励んだり、仕事をしたりするにはどうすればいいのか? と考えているのではないかと、最近、感じています。しかし、この言葉は、「人それぞれに、合った役割と働き方がある」という新しい発想を与えてくれました。



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プロフィール
南雲 明彦
(なぐも あきひこ)
アットマーク明蓬館高校
共育コーディネーター
1984年生まれ。21歳の時に自身が発達障害の一つである「ディスレクシア(読み書き困難)」であることを知る。その後、「ディスレクシア」の存在が世の中に知られていないことから、啓発、支援活動に尽力中。
著書に『僕は、字が読めない。~読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年~』(小菅宏著/集英社)、『私たち、発達障害と生きてます~出会い、そして再生へ~』(共著/ぶどう社)がある。
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