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岩本ゆりの「病気との付き合い方~医療コーディネーターからの手紙~」

Letter74「納得して生きること」【最終回】

 2010年1月から始まったこの連載は、74回目の今週が最終回となりました。1年半の長い期間にわたってお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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 先日、中学3年生向けに授業をする機会がありました。事前アンケートを回収し、目を通してから授業をするのですが、今年は例年とは違うはっきりとした傾向がありました。昨年までは、「死は怖いですか?」という問いにYESと答えた人が50%、NOと答えた人が50%でしたが、今年は70%近い人がYESと答えました。また、昨年まではYESと答えた人の内、「自分に近い家族や友人が亡くなることが怖い」と答えた人が半分以上占めていました。しかし今年はほとんどの人が「自分自身が死ぬのは怖い」と答えていました。明らかに「死」を自分事として考えている生徒が増えていました。

 今、3月11日の震災、それに続く原発事故の影響から、日本中の人が生死について考える機会を得、真剣に向き合っていると感じます。皆さんは「死ぬとは何か?」「これからどう生きたら良いのか?」「病気とどうやって付き合っていったら良いのか?」という人間としての永遠のテーマにどのような答えを持っているでしょうか?

 私がこの連載を通して伝えたかったことは、「今を納得して生きることが大切」ということです。以て、病気や死と向き合った時、どう病むか、どう死ぬかの答えが自ずから導かれると思っています。幸せだ、と胸を張って言える人生を歩めるよう、今日も生きていきたいと思っています。

 ありがとうございました。


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プロフィール
岩本ゆり
(いわもと ゆり)
看護師・医療コーディネーター、NPO法人楽患ねっと副理事長。楽患ナース株式会社取締役。1995年東京医科大学病院産科病棟、1999年東京大学病院婦人科病棟、特別室・緩和ケア病室を経て、2002年NPO法人楽患ねっと開設、2003年医療コーディネーター開業、現在に至る。
2008年フジサンケイ・大和証券グループ Woman Power Project 第7回ビジネスプランコンテスト優秀賞2003年日本看護協会広報委員就任。
主な著書は『あなたの家にかえろう』(共著、2006年)、『患者と作る医学の教科書』(共著、日総研出版2009年)など。

私は看護師として、患者さんが落ち込んだ時も、前向きな時も、患者さんの人生の傍らに寄り添い、その力となる存在であり続けたいと思います。読者の方々のご相談もお待ちしています。
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