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南雲明彦の「発達障害と生きるということ ~当事者からのメッセージ~」

新しい旅立ち(最終回)

 この1年間、ブログを書かせて頂いている間に色々なことがありました。ブログをはじめてまもなく第3腰椎破裂骨折を経験し、1か月の入院生活を送りました。この時は、自分の力では何もできない無力さを感じ、そのことによっていかに自信を喪失するのかということを再確認しました。同時に、様々な人の支えの中で生かされているんだと改めて感じました。私のやりたいことを理解して、応援してくれている方たちの存在に心から感謝いたします。

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 その方たちに恩返しするには、私自身がこれからも進化を遂げていかなければいけません。これからもできる限り、前へと進んでいきます。その力の源は、今、出口の見えない迷路を彷徨っている人たちに、いずれ光が差し込む日が来るということをイメージしてほしいという願いです。
 そして、すべてのみなさんに、私たちの周りには学習障害を含む色々な特徴をもった人たちがいて、理解者に出会うことで、苦しみが軽減されることを知って頂きたいと思います。その際は、発達障害の特性だけでなく、一人ひとりの人生に目を向けて、その人自身を理解していただければと思います。人生は多様です。だからこそ、さまざまな人たちの支えが必要なんです。その支えがあれば、「人生は多様だからこそ面白い」と思えるのではないでしょうか。

 先日、ドラマ「3年B組金八先生」が終了しました。このドラマの中には、発達障害、性同一性障害、薬物依存、不登校、引きこもりなど、さまざまな生徒が出てきました。こういった特徴をもつ子どもたちは決してマイナーな存在ではありません。子どもたちが路頭に迷うことなく、自分の人生にチャレンジするためには、良き理解者である大人の存在が必要不可欠です。言葉ではうまく伝えられないかもしれないので、色々な形で、そのサインを発すると思います。そんな時に、無条件で寄り添っていただき、障害特性とともに、その人全体を理解していただきたいのです。

 子どもたちは、そんなヒーローの存在を待ち続けています。堅く閉ざされた心を簡単には開けないかもしれません。大人を試すようなことをするかもしれません。それでも、なお、その子どものことを見守っていてほしいのです。「大丈夫だよ」と、上辺だけの言葉ではなくて、心の底から伝えてあげてほしいのです。小さな勇気を出し続けることで、いずれ、大きな力になっていくことを感じさせてあげてください。

 普通ではできない経験や背負った当事者が、自分の運命をどう捉えて、歩んでいくか。こうして、生きづらさを与えられたのには、きっと、理由があるのではないかと思います。そして、私の場合は、偶然にも声を出してみなさんに知らせる役割を与えられたのではないかと。少しでも、子どもたちに「一人じゃない」というメッセージを伝え、周囲の人たちには、「手を離さないで」と大声で伝えていきたいと思います。

 1年間、このブログを通じて出会った方や、支えていただいたけあサポ編集部の方に心から感謝を申しあげるとともに、違う形で、皆様と再会できる日を心より楽しみにしております。今まで、本当にありがとうございました。


コメント


もう終わりなのですか?どう言う事情なのか分かりませんが、これからもカミングアウトを続けてください。ありがとうございます。


投稿者: 佐野 | 2011年03月30日 19:55

 自分の特性に関してヒントを伝えてくれた人はいたけれど、身近にヒーローはいませんでした。
だから妄想族(笑)自分が成長したら共感できることが増えるはずだから。それなりに色々な出会いがあると信じて。私達それぞれが固有の歩みを生きる存在ですから。
 今からも笑いながら奮闘していきます。これからもブログを続けますので、お時間があればお立ち寄りくださいませ。
 企画が終了した為の一つの区切りなのでしょうか?(お休みされたら)新たな成長による新しい取り組みを心待ちにしております。


投稿者: 青空☆ひよこ | 2011年03月31日 16:02

佐野さまへ

コメント、ありがとうございます。
これで終わりではなく、ブログとは違う形で皆さんと諸々を共有していく予定です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


投稿者: 南雲明彦 | 2011年03月31日 19:42

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
南雲 明彦
(なぐも あきひこ)
アットマーク明蓬館高校
共育コーディネーター
1984年生まれ。21歳の時に自身が発達障害の一つである「ディスレクシア(読み書き困難)」であることを知る。その後、「ディスレクシア」の存在が世の中に知られていないことから、啓発、支援活動に尽力中。
著書に『僕は、字が読めない。~読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年~』(小菅宏著/集英社)、『私たち、発達障害と生きてます~出会い、そして再生へ~』(共著/ぶどう社)がある。
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