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南雲明彦の「発達障害と生きるということ ~当事者からのメッセージ~」

カウンセラーの存在意義

 前回の続きです。
 言葉というのは、簡単に受け流してはいけないものだと思います。その人の人生さえも左右する言葉が確かに存在するからです。

 私はどうしようもなく荒れていた頃に、女性カウンセラーから言われた「2、3年経てば、笑える日がきっと来る」という言葉を信じて、日々を重ねてきました。

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 はっきり言って、カウンセラーの期待に対して、「裏切り」となるようなことも沢山してきました、今となっては、反省だらけです。
 ただ、なぜかはわかりませんが、とにかく、何があっても、「信頼しきってくれたこと」は、大きな財産となっています。どんな状況にあっても、「後ろには、私がいるから、何度転んだって良い。とにかく、色々な事にチャレンジしなさい」と言ってくれたおかげで、沢山の人に迷惑をかけましたが、なんとか、こうして、自分なりに生きている事ができます。

 今まで、カウンセリングは多数受けましたが、どうも、こちらからの提案は受け入れてもらえませんでした。それは、なぜか。その間に存在するものは、「プライド」です。

 もちろん、カウンセラーの立場上、お金を頂きながら、カウンセリングをしている以上、「プロ意識」は大切です。だけど、自分のわずかな「プライド」を守るために、目の前の子どもに対して、自分の思い通りにならないと、最後には、怒鳴りつけてくるカウンセラーがいたのは事実です。もちろん、素晴らしいカウンセラーも沢山いるので、たまたま、このような人達と関わることになったのかもしれませんが。

 子どもではあっても、必死でもがき、考え、答えを探しているのです。それを無視して、型にはめ込むばかりでは、子どもは傷つきます。そして、防衛反応として、演技をします。つまり、大人の顔色をうかがって、対応していくのです。これでは、「安らぎ」を求めている子どもに、逆効果です。

 だからこそ、関係は対等でないとしても、目線はその子と同じものであってほしい。沢山の大人に裏切られ、信用できなくなってしまった子ども達に、「信用出来る大人がここにいるよ」と、伝えてあげてほしいのです。

 そうすることで、子ども達は力を充電することができ、未来への突破口を見い出していけるのだと思います。

 子どもだからといって、決して見下さないでほしいのです。子ども達は、目線を同じくしてくれる人を「味方」と考えますし、いざという時に助けてくれる「ヒーロー」を待ち望んでいます。その存在にカウンセラーがなってくれたら、子ども達は本気で明日を夢見て、信じることができるのだと思います。


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プロフィール
南雲 明彦
(なぐも あきひこ)
アットマーク明蓬館高校
共育コーディネーター
1984年生まれ。21歳の時に自身が発達障害の一つである「ディスレクシア(読み書き困難)」であることを知る。その後、「ディスレクシア」の存在が世の中に知られていないことから、啓発、支援活動に尽力中。
著書に『僕は、字が読めない。~読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年~』(小菅宏著/集英社)、『私たち、発達障害と生きてます~出会い、そして再生へ~』(共著/ぶどう社)がある。
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