第20回社会福祉士国家試験 問題正答番号
【専門科目】社会福祉援助技術・12問
・合否の判定や設問内容についてのお問い合わせには応じかねますのでご了承願います。
|社会福祉原論(10問)|社会保障論(10問)|公的扶助論(10問)|地域福祉論(10問)|心理学(10問)|社会学(10問)|法学(10問)|医学一般(10問)|老人福祉論(10問)|障害者福祉論(10問)|児童福祉論(10問)|社会福祉援助技術(事例)(18問)|介護概論(10問)|
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問題111
ソーシャルワークにおける「人」と「環境」をめぐる学説に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 ジャーメイン(Germain,C.)らは,生態学の視点を用いて,個人に焦点を当てつつ,個人の適応についての説明をしようとした。
2 ハミルトン(Hamilton,G.)は,社会生活機能という概念を用いて,社会環境からの要求と人の対処努力との間の交換・均衡に焦点を合わせることを提唱した。
3 バートレット(Bartlett,H.)は,状況の中の人間という概念を用いて,ケースワークにおける診断についての特徴を明らかにしようとした。
4 リッチモンド(Richmond,M.)は,人と社会環境との間を個別に意識的に調整することを通して,パーソナリティを発達させる過程について論じた。
5 ソロモン(Solomon,B.)は,人を環境との相互関連の中でとらえようとし,人は状況により変化するという考え方をソーシャルワークに導入した。
【問題111の解答】4
1 ジャーメイン(Germain,C.)らは,生態学の視点を用いて,個人に焦点を当てつつ,個人の適応についての説明をしようとした。
2 ハミルトン(Hamilton,G.)は,社会生活機能という概念を用いて,社会環境からの要求と人の対処努力との間の交換・均衡に焦点を合わせることを提唱した。
3 バートレット(Bartlett,H.)は,状況の中の人間という概念を用いて,ケースワークにおける診断についての特徴を明らかにしようとした。
4 リッチモンド(Richmond,M.)は,人と社会環境との間を個別に意識的に調整することを通して,パーソナリティを発達させる過程について論じた。
5 ソロモン(Solomon,B.)は,人を環境との相互関連の中でとらえようとし,人は状況により変化するという考え方をソーシャルワークに導入した。
【問題111の解答】4
問題112
日本社会福祉士会の倫理綱領(2005年採択)に関する次の記述の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。
われわれ社会福祉士は,すべての人が人間としての尊厳を有し,価値ある存在であり,平等であることを深く認識する。われわれは平和を擁護し,[ A ]と[ B ]の原理に則り,サービス利用者本位の質の高い福祉サービスの開発と提供に努めることによって,社会福祉の推進とサービス利用者の[ C ]をめざす専門職であることを言明する。(前文より)
A―B―C
1 民主主義―権利擁護―自己実現
2 民主主義―権利擁護―支援
3 民主主義―社会正義―支援
4 人権―0社会正義―支援
5 人権―社会正義―自己実現
【問題112の解答】5
われわれ社会福祉士は,すべての人が人間としての尊厳を有し,価値ある存在であり,平等であることを深く認識する。われわれは平和を擁護し,[ A ]と[ B ]の原理に則り,サービス利用者本位の質の高い福祉サービスの開発と提供に努めることによって,社会福祉の推進とサービス利用者の[ C ]をめざす専門職であることを言明する。(前文より)
A―B―C
1 民主主義―権利擁護―自己実現
2 民主主義―権利擁護―支援
3 民主主義―社会正義―支援
4 人権―0社会正義―支援
5 人権―社会正義―自己実現
【問題112の解答】5
問題113
アドボカシーに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,サービス提供機関などの方針とクライエントの意向が対立する場合,クライエントの立場を優先的に考える。
B アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,専門的知識と技術を用いて,クライエントを支持し,クライエントの最善の利益に向けて行動する。
C ケース・アドボカシーとは,ソーシャルワーカーが特定のニーズを持つ集団の権利を擁護していくことである。
D コーズ・アドボカシーとは,クライエントがソーシャルワーカーの支援を受け,ニーズ充足を求めて行動し,自らの権利を擁護していくことである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○
【問題113の解答】1
A アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,サービス提供機関などの方針とクライエントの意向が対立する場合,クライエントの立場を優先的に考える。
B アドボカシーを行うソーシャルワーカーは,専門的知識と技術を用いて,クライエントを支持し,クライエントの最善の利益に向けて行動する。
C ケース・アドボカシーとは,ソーシャルワーカーが特定のニーズを持つ集団の権利を擁護していくことである。
D コーズ・アドボカシーとは,クライエントがソーシャルワーカーの支援を受け,ニーズ充足を求めて行動し,自らの権利を擁護していくことである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × × ○ ○
【問題113の解答】1
問題114
ソーシャルアクションに関する次の記述のうち,適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A ソーシャルアクションには,ソーシャルワーカーが主に教育者や管理者としての役割を果たすことが含まれる。
B ソーシャルアクションには,地域住民などのニーズ充足のために,制度やサービスの改善などを目指して行う組織的な活動が含まれる。
C ソーシャルアクションには,世論の喚起や集会・署名・請願・陳情などによる議会や行政機関への要求行動が含まれる。
D ソーシャルアクションには,政策形成・政策決定,資源の調達・配分についての計画が含まれる。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
【問題114の解答】3
A ソーシャルアクションには,ソーシャルワーカーが主に教育者や管理者としての役割を果たすことが含まれる。
B ソーシャルアクションには,地域住民などのニーズ充足のために,制度やサービスの改善などを目指して行う組織的な活動が含まれる。
C ソーシャルアクションには,世論の喚起や集会・署名・請願・陳情などによる議会や行政機関への要求行動が含まれる。
D ソーシャルアクションには,政策形成・政策決定,資源の調達・配分についての計画が含まれる。
(組み合わせ)
1 A B
2 A C
3 B C
4 B D
5 C D
【問題114の解答】3
問題115
次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A スーパービジョンでは,上司が部下の課題解決などを支援していくことがある。
B スーパービジョンでは,上司が部下に適切な知識や技術を習得させるようにすることがある。
C コンサルテーションでは,ソーシャルワーカーが他の専門職の相談に応じ,助言することがある。
D コンサルテーションでは,ソーシャルワーカー同士で業務遂行の適切性を相互に管理・監督することがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題115の解答】1
A スーパービジョンでは,上司が部下の課題解決などを支援していくことがある。
B スーパービジョンでは,上司が部下に適切な知識や技術を習得させるようにすることがある。
C コンサルテーションでは,ソーシャルワーカーが他の専門職の相談に応じ,助言することがある。
D コンサルテーションでは,ソーシャルワーカー同士で業務遂行の適切性を相互に管理・監督することがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題115の解答】1
問題116
次の記述の空欄A,B,Cに該当する語句の組み合わせとして,正しいものを一つ選びなさい。
標本調査とは,調査対象となる集団の一部を抽出し,[ A ]の特性を推測する方法である。集団の一部を抽出する方法には,確率理論に基づく[ B ]と,確率理論に基づかない有意抽出法がある。[ B ]には,一定の間隔で標本を抽出する[ C ]という方法がある。
A―B―C
1 標本―無作為抽出法―スノーボール法
2 標本―無作為抽出法―系統抽出法
3 標本―割当抽出法―スノーボール法
4 母集団―割当抽出法―スノーボール法
5 母集団―無作為抽出法―系統抽出法
【問題116の解答】5
標本調査とは,調査対象となる集団の一部を抽出し,[ A ]の特性を推測する方法である。集団の一部を抽出する方法には,確率理論に基づく[ B ]と,確率理論に基づかない有意抽出法がある。[ B ]には,一定の間隔で標本を抽出する[ C ]という方法がある。
A―B―C
1 標本―無作為抽出法―スノーボール法
2 標本―無作為抽出法―系統抽出法
3 標本―割当抽出法―スノーボール法
4 母集団―割当抽出法―スノーボール法
5 母集団―無作為抽出法―系統抽出法
【問題116の解答】5
問題117
障害者福祉施設におけるソーシャルワーカーの就労支援に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 障害者就労支援チームのメンバーとして,インシデント・プロセス法を用いて,就労支援の開始期における利用者のケアプランを作成する。
2 利用者に対して,利用者本人に合った就労支援セミナーや職場見学会等への参加を促す。
3 あらゆる利用者を就労支援の対象者とし,一般雇用を目標として就労の促進を図る。
4 就労支援のための相談援助は直接行わず,利用者に地域障害者職業センターを紹介する。
5 障害者就労支援チームのメンバーとして,ケアプラン作成のためのケア会議に出席し,利用者本人及び必要に応じてその家族等に参加を促す。
【問題117の解答】2
1 障害者就労支援チームのメンバーとして,インシデント・プロセス法を用いて,就労支援の開始期における利用者のケアプランを作成する。
2 利用者に対して,利用者本人に合った就労支援セミナーや職場見学会等への参加を促す。
3 あらゆる利用者を就労支援の対象者とし,一般雇用を目標として就労の促進を図る。
4 就労支援のための相談援助は直接行わず,利用者に地域障害者職業センターを紹介する。
5 障害者就労支援チームのメンバーとして,ケアプラン作成のためのケア会議に出席し,利用者本人及び必要に応じてその家族等に参加を促す。
【問題117の解答】2
問題118
ソーシャルワーカーが行う連携に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 連携には,ワーカーと地域住民などとの間で行われるものがある。
B 連携を行うための会議では,合理的な運営のために特定の職種がリーダーを務める。
C 連携を行うための会議では,個人情報の管理について十分な配慮を行う。
D 連携は,ソーシャルワークにおける援助過程のインテークの段階で主に行われる。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ○
【問題118の解答】2
A 連携には,ワーカーと地域住民などとの間で行われるものがある。
B 連携を行うための会議では,合理的な運営のために特定の職種がリーダーを務める。
C 連携を行うための会議では,個人情報の管理について十分な配慮を行う。
D 連携は,ソーシャルワークにおける援助過程のインテークの段階で主に行われる。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ○
【問題118の解答】2
問題119
次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 家族システムアプローチでは,問題をめぐるシステムに働き掛けることで解決に向かうという前提に立ち,最も身近なシステムとしての家族に働き掛けを行う。
B 心理社会アプローチでは,生活モデルに基づき,個人に生じる特定の問題行動に働き掛け,その問題行動の変容を行う。
C 危機介入アプローチでは,災害や急病といった突発的な出来事ばかりでなく,ライフサイクル上の課題等によるストレスも視野に入れて介入を行う。
D 生態学的アプローチでは,学習理論に基づき,個人のニーズ充足のために生活環境の改善を行う。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題119の解答】3
A 家族システムアプローチでは,問題をめぐるシステムに働き掛けることで解決に向かうという前提に立ち,最も身近なシステムとしての家族に働き掛けを行う。
B 心理社会アプローチでは,生活モデルに基づき,個人に生じる特定の問題行動に働き掛け,その問題行動の変容を行う。
C 危機介入アプローチでは,災害や急病といった突発的な出来事ばかりでなく,ライフサイクル上の課題等によるストレスも視野に入れて介入を行う。
D 生態学的アプローチでは,学習理論に基づき,個人のニーズ充足のために生活環境の改善を行う。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題119の解答】3
問題120
社会福祉援助活動の展開に関する次の記述のうち,最も適切なものを一つ選びなさい。
1 インテークでは,クライエントとその環境全般にわたって様々な情報を収集し,クライエントの生活全体をとらえる。
2 アセスメントでは,クライエントのニーズと援助目標との適合性や援助展開などを確認し,目標達成に向けて援助を展開する。
3 プランニングでは,クライエントの解決困難な課題から取り組み,その援助に向けての目標設定や援助実施の見守りを行う。
4 インターベンションでは,クライエントやその環境及びその両者への介入を行い,状況に応じて社会資源の開発などを行う。
5 エバリュエーションでは,クライエントのニーズと援助機関の機能やサービス内容との適合性の判断を行う。
【問題120の解答】4
1 インテークでは,クライエントとその環境全般にわたって様々な情報を収集し,クライエントの生活全体をとらえる。
2 アセスメントでは,クライエントのニーズと援助目標との適合性や援助展開などを確認し,目標達成に向けて援助を展開する。
3 プランニングでは,クライエントの解決困難な課題から取り組み,その援助に向けての目標設定や援助実施の見守りを行う。
4 インターベンションでは,クライエントやその環境及びその両者への介入を行い,状況に応じて社会資源の開発などを行う。
5 エバリュエーションでは,クライエントのニーズと援助機関の機能やサービス内容との適合性の判断を行う。
【問題120の解答】4
問題121
ケアマネジメントの過程に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 ケアマネジメントの効果や利用者の満足度などを査定し判断することを「スクリーニング」という。
2 実施されたサービスがケアプランどおりに行われているか,サービスが利用者の変化に対応できるかなど,その状況を見守ることを「アセスメント」という。
3 利用者のニーズ,問題,自己ケア能力など,利用者を取り巻く状況を多面的,包括的にとらえることを「ケアプランの作成」という。
4 利用者と合意を得た後,実行可能な援助サービスを提供することを「ケアプランの実施」という。
5 ケアマネジメント実施後に,利用者・家族の意向などを反映させ,ニーズの優先順位づけを行うことを「モニタリング」という。
【問題121の解答】4
1 ケアマネジメントの効果や利用者の満足度などを査定し判断することを「スクリーニング」という。
2 実施されたサービスがケアプランどおりに行われているか,サービスが利用者の変化に対応できるかなど,その状況を見守ることを「アセスメント」という。
3 利用者のニーズ,問題,自己ケア能力など,利用者を取り巻く状況を多面的,包括的にとらえることを「ケアプランの作成」という。
4 利用者と合意を得た後,実行可能な援助サービスを提供することを「ケアプランの実施」という。
5 ケアマネジメント実施後に,利用者・家族の意向などを反映させ,ニーズの優先順位づけを行うことを「モニタリング」という。
【問題121の解答】4
問題122
住民による高齢者見守りネットワークに関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 地域ネットワークの構築には,社会資源やニーズの把握,住民への啓発活動,虐待防止ネットワークづくりなどが含まれる。
B 地域住民が早期発見や見守りのネットワークにかかわることで,住民の地域への関心を高めることができるといわれている。
C 高齢者の虐待防止のためのネットワークとは,介護保険サービス事業者,行政機関,医療機関の3者で組まれたネットワークである。
D ネットワークのための社会資源マップは,行政が提供する資料に基づいて作成される。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○
【問題122の解答】2
A 地域ネットワークの構築には,社会資源やニーズの把握,住民への啓発活動,虐待防止ネットワークづくりなどが含まれる。
B 地域住民が早期発見や見守りのネットワークにかかわることで,住民の地域への関心を高めることができるといわれている。
C 高齢者の虐待防止のためのネットワークとは,介護保険サービス事業者,行政機関,医療機関の3者で組まれたネットワークである。
D ネットワークのための社会資源マップは,行政が提供する資料に基づいて作成される。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ○
4 × × ○ ○
5 × × × ○
【問題122の解答】2