第20回社会福祉士国家試験 問題正答番号
【共通科目】心理学・10問
・合否の判定や設問内容についてのお問い合わせには応じかねますのでご了承願います。
|社会福祉原論(10問)|社会保障論(10問)|公的扶助論(10問)|地域福祉論(10問)|社会学(10問)|法学(10問)|医学一般(10問)|老人福祉論(10問)|障害者福祉論(10問)|児童福祉論(10問)|社会福祉援助技術(12問)|社会福祉援助技術(事例)(18問)|介護概論(10問)|
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問題41
生涯発達に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 遊びは,乳幼児期における環境への能動的なかかわりとしてとても重要である。感覚運動的な遊びから象徴的な遊び,規則的遊びへと発展していくといわれている。
2 児童期には,人のためになることを自発的に行うという「向社会的行動」が著しく発達する。相手の気持ちを思いやる,適切に自己主張をするなど,社会性の発達にとって重要な時期である。
3 「心理・社会的モラトリアム」とは,大人になるための準備や練習を行う期間であり,自我同一性の確立の課題に取り組むことになる。モラトリアムという言葉には,大人になるための「通過儀礼」という意味が込められている。
4 ステューデント・アパシーとは,特に高校生,大学生が学業などへの意欲を失い無気力になり,何もする気になれなかったり,できてもサークル活動やアルバイトなどの活動にだけ身を置いたりすることをいう。
5 中年期には,次第に体力の衰えや能力の限界を認識するようになる。これらをきっかけに,本来の自己の課題を見つめ直し,それを達成させようとする時期となることが期待されている。
【問題41の解答】3
1 遊びは,乳幼児期における環境への能動的なかかわりとしてとても重要である。感覚運動的な遊びから象徴的な遊び,規則的遊びへと発展していくといわれている。
2 児童期には,人のためになることを自発的に行うという「向社会的行動」が著しく発達する。相手の気持ちを思いやる,適切に自己主張をするなど,社会性の発達にとって重要な時期である。
3 「心理・社会的モラトリアム」とは,大人になるための準備や練習を行う期間であり,自我同一性の確立の課題に取り組むことになる。モラトリアムという言葉には,大人になるための「通過儀礼」という意味が込められている。
4 ステューデント・アパシーとは,特に高校生,大学生が学業などへの意欲を失い無気力になり,何もする気になれなかったり,できてもサークル活動やアルバイトなどの活動にだけ身を置いたりすることをいう。
5 中年期には,次第に体力の衰えや能力の限界を認識するようになる。これらをきっかけに,本来の自己の課題を見つめ直し,それを達成させようとする時期となることが期待されている。
【問題41の解答】3
問題42
心理療法に関する次の記述のうち,適切なものを一つ選びなさい。
1 来談者中心療法では,クライエント−セラピスト関係の中で,純粋性,無条件の肯定的関心,共感的理解などが重要であると考えられている。創始者は,後にこの考え方をフォーカシングへと発展させたジェンドリン(Gendlin,E.)である。
2 集団心理療法は,集団の相互作用を活用して,メンバーの人格変容,自己認知の促進,対人関係の改善等を図ることを目的としている。エンカウンターグループ,ウォルピ(Wolpe,J.)の創始したサイコドラマなどがある。
3 ユング(Jung,C.)は,集合的な無意識があることを仮定し,個人的無意識だけでなく,集合的な無意識が夢や内的なイメージを作り出すと考えた。夢分析,箱庭療法,絵画療法などの具体的な臨床技法にも大きな影響を与えた。
4 行動療法は,行動の獲得,維持,修正に関する科学的な実験及び理論を基礎としている。トークンエコノミー法,モデリング法などがあり,エリス(Ellis,A.)の考え方を理論的背景としてもっている。
5 ジャネ(Janet,P.)は,自由連想法を創始し,転移−逆転移,防衛機制,発達理論などに基づく,体系的な精神分析理論を構築した。彼の考え方は,PTSD概念の確立にも大きな貢献をした。
【問題42の解答】3
1 来談者中心療法では,クライエント−セラピスト関係の中で,純粋性,無条件の肯定的関心,共感的理解などが重要であると考えられている。創始者は,後にこの考え方をフォーカシングへと発展させたジェンドリン(Gendlin,E.)である。
2 集団心理療法は,集団の相互作用を活用して,メンバーの人格変容,自己認知の促進,対人関係の改善等を図ることを目的としている。エンカウンターグループ,ウォルピ(Wolpe,J.)の創始したサイコドラマなどがある。
3 ユング(Jung,C.)は,集合的な無意識があることを仮定し,個人的無意識だけでなく,集合的な無意識が夢や内的なイメージを作り出すと考えた。夢分析,箱庭療法,絵画療法などの具体的な臨床技法にも大きな影響を与えた。
4 行動療法は,行動の獲得,維持,修正に関する科学的な実験及び理論を基礎としている。トークンエコノミー法,モデリング法などがあり,エリス(Ellis,A.)の考え方を理論的背景としてもっている。
5 ジャネ(Janet,P.)は,自由連想法を創始し,転移−逆転移,防衛機制,発達理論などに基づく,体系的な精神分析理論を構築した。彼の考え方は,PTSD概念の確立にも大きな貢献をした。
【問題42の解答】3
問題43
ストレスと危機介入に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 学校での事件後の危機介入は,危機状態のアセスメントと解消が重要で,その支援は長期にわたり,予防策などの作成・運営まで行うことを目的とする。
2 災害の被災者は自らの生命の危険を感じるだけでなく,死別や喪失,生活変化などで急性ストレスや慢性ストレスが生じやすい。
3 ストレスの成立を阻止するための対応策を総称してストレスマネジメントと呼ぶが,心の問題の発生を予防する重要な手段の一つである。
4 犯罪被害者に対する支援は,被害者がストレスなどに対処し,自ら立ち直っていくことを必要な範囲で援助するという姿勢が基本である。
5 対人援助職がセルフコントロールやセルフリラクセーションの方法を習得することは,援助スキルの理解にとどまらず,自らのストレス対処方略にも役立つ。
【問題43の解答】1
1 学校での事件後の危機介入は,危機状態のアセスメントと解消が重要で,その支援は長期にわたり,予防策などの作成・運営まで行うことを目的とする。
2 災害の被災者は自らの生命の危険を感じるだけでなく,死別や喪失,生活変化などで急性ストレスや慢性ストレスが生じやすい。
3 ストレスの成立を阻止するための対応策を総称してストレスマネジメントと呼ぶが,心の問題の発生を予防する重要な手段の一つである。
4 犯罪被害者に対する支援は,被害者がストレスなどに対処し,自ら立ち直っていくことを必要な範囲で援助するという姿勢が基本である。
5 対人援助職がセルフコントロールやセルフリラクセーションの方法を習得することは,援助スキルの理解にとどまらず,自らのストレス対処方略にも役立つ。
【問題43の解答】1
問題44
高齢者の心理的理解と支援に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 高齢期においては喪失体験が多いため,精神的苦悩の緩和には,専門家によるカウンセリングとともに,身近な者が提供するサポートが有効である。
B 高齢期になって「頑固」や「短気」といった特性が急に目立ち始めたときは,何らかの病気の影響を考慮することも必要である。
C 高齢者は自殺のハイリスク群と呼ばれ,自殺者全体の約3分の1が60歳以上であるが,これは日本だけに見られる特異な現象である。
D 高齢者の知的機能の低下は認知症による場合が多く,若い人に比べて身体的疾患による影響は極めて小さい。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題44の解答】2
A 高齢期においては喪失体験が多いため,精神的苦悩の緩和には,専門家によるカウンセリングとともに,身近な者が提供するサポートが有効である。
B 高齢期になって「頑固」や「短気」といった特性が急に目立ち始めたときは,何らかの病気の影響を考慮することも必要である。
C 高齢者は自殺のハイリスク群と呼ばれ,自殺者全体の約3分の1が60歳以上であるが,これは日本だけに見られる特異な現象である。
D 高齢者の知的機能の低下は認知症による場合が多く,若い人に比べて身体的疾患による影響は極めて小さい。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○
【問題44の解答】2
問題45
発達障害に関する次の記述のうち,適切でないものを一つ選びなさい。
1 発達障害の子どもたちは,障害であると理解されず,何度も叱(しっ)責されたり,いやがらせやいじめを受けたり,適切な支援が受けられなかったりすると,様々な心理・行動上の問題が起きてくることがある。
2 注意欠陥多動性障害は,不注意優勢型と,多動性−衝動性優勢型,及び混合型に分かれる。学業などにおいて不注意な間違いをしたり,落ち着きがなく,自分の席を立ったりすることがあり配慮が必要である。
3 学習障害には,読字障害,算数障害,書字表出障害などがあり,それぞれ,年齢,就学,知的水準から期待される状態より明らかに低い場合には,このような障害に対するアセスメントと配慮が必要となる。
4 アスペルガー障害は,対人相互反応の障害や,限定的・反復的な行動や興味・活動の様式が見られる。言葉を丸暗記するなどの能力や年齢に相応した自己管理能力が見られるが,行動上の障害がその子のわがままのせいにされてしまう場合もある。
5 自閉性障害は,対人的相互作用とコミュニケーションの発達上の障害であり,活動と興味の範囲が大きく制限されている。障害の状態は,発達水準や年齢によって大きく変化し,早期の統合失調症であるといわれている。
【問題45の解答】5
1 発達障害の子どもたちは,障害であると理解されず,何度も叱(しっ)責されたり,いやがらせやいじめを受けたり,適切な支援が受けられなかったりすると,様々な心理・行動上の問題が起きてくることがある。
2 注意欠陥多動性障害は,不注意優勢型と,多動性−衝動性優勢型,及び混合型に分かれる。学業などにおいて不注意な間違いをしたり,落ち着きがなく,自分の席を立ったりすることがあり配慮が必要である。
3 学習障害には,読字障害,算数障害,書字表出障害などがあり,それぞれ,年齢,就学,知的水準から期待される状態より明らかに低い場合には,このような障害に対するアセスメントと配慮が必要となる。
4 アスペルガー障害は,対人相互反応の障害や,限定的・反復的な行動や興味・活動の様式が見られる。言葉を丸暗記するなどの能力や年齢に相応した自己管理能力が見られるが,行動上の障害がその子のわがままのせいにされてしまう場合もある。
5 自閉性障害は,対人的相互作用とコミュニケーションの発達上の障害であり,活動と興味の範囲が大きく制限されている。障害の状態は,発達水準や年齢によって大きく変化し,早期の統合失調症であるといわれている。
【問題45の解答】5
問題46
欲求や動機に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 マズロー(Maslow,A.)が唱えた欲求の階層説において,第4の段階は自己実現の欲求である。
2 ある目標の達成が困難なときに,その目標と類似した他の目標を達成することで充足感を得ようとする行動を投影という。
3 内発的動機づけによる行動は,その行動に対する外部からの報酬によってのみ強められる。
4 体内の生理的な均衡状態を保とうとする働きをホメオスタシスという。
5 同時に複数の同程度の欲求があるときに,欲求に応じた行動の選択ができない状態を退行という。
【問題46の解答】4
1 マズロー(Maslow,A.)が唱えた欲求の階層説において,第4の段階は自己実現の欲求である。
2 ある目標の達成が困難なときに,その目標と類似した他の目標を達成することで充足感を得ようとする行動を投影という。
3 内発的動機づけによる行動は,その行動に対する外部からの報酬によってのみ強められる。
4 体内の生理的な均衡状態を保とうとする働きをホメオスタシスという。
5 同時に複数の同程度の欲求があるときに,欲求に応じた行動の選択ができない状態を退行という。
【問題46の解答】4
問題47
社会的認知・行動に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 単純接触効果とは,同じ対象を繰り返し見たり聞いたりすることで,好意的な態度が形成されることである。
2 フット・イン・ザ・ドア法とは,緊急事態においてそれを目撃している人が多いほど,援助の手が差し伸べられる割合が少なくなる現象のことである。
3 リスキーシフトとは,ある社会的な集団の成員に対して,過度に一般化された認知や信念が生じやすいことである。
4 傍観者効果とは,集団討議を経た決定が,個人の決定だけのときよりも,危険性が高いものになりやすい現象のことである。
5 ステレオタイプとは,受け入れやすい小さな要請を承諾した後には,大きな要請を受け入れやすくなる現象のことである。
【問題47の解答】1
1 単純接触効果とは,同じ対象を繰り返し見たり聞いたりすることで,好意的な態度が形成されることである。
2 フット・イン・ザ・ドア法とは,緊急事態においてそれを目撃している人が多いほど,援助の手が差し伸べられる割合が少なくなる現象のことである。
3 リスキーシフトとは,ある社会的な集団の成員に対して,過度に一般化された認知や信念が生じやすいことである。
4 傍観者効果とは,集団討議を経た決定が,個人の決定だけのときよりも,危険性が高いものになりやすい現象のことである。
5 ステレオタイプとは,受け入れやすい小さな要請を承諾した後には,大きな要請を受け入れやすくなる現象のことである。
【問題47の解答】1
問題48
心理尺度の分析に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 標準偏差は,ある集団における尺度得点の散布度を示す統計量の一つである。
B 相関係数は,2つの集団間における尺度得点の平均値の差を示す統計量の一つである。
C 分散分析は,3つ以上の集団間の尺度得点の平均値の差について検討する場合に用いる方法の一つである。
D 折半法は,同一集団において同じ心理尺度を使って繰り返し測定し,その一致度から信頼性を確認する場合に用いる方法の一つである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○
【問題48の解答】2
A 標準偏差は,ある集団における尺度得点の散布度を示す統計量の一つである。
B 相関係数は,2つの集団間における尺度得点の平均値の差を示す統計量の一つである。
C 分散分析は,3つ以上の集団間の尺度得点の平均値の差について検討する場合に用いる方法の一つである。
D 折半法は,同一集団において同じ心理尺度を使って繰り返し測定し,その一致度から信頼性を確認する場合に用いる方法の一つである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○
【問題48の解答】2
問題49
心理検査に関する次の記述のうち,正しいものを一つ選びなさい。
1 ビネー式知能検査は,知能偏差値を算出することで集団の中での個人の知能水準の位置を算出したり,言語性IQと動作性IQに分けて算出したりすることなどに特徴がある。
2 乳幼児期は成長が著しい時期で,獲得される能力も個人差が極めて大きいため,遠城寺式乳幼児分析的発達検査法などの発達検査法を用いても,発達上の障害を発見するのは困難である。
3 WAB(Western Aphasia Battery)失語症検査は,失語症の有無だけでなく,失語症の症状を分類してとらえることができる点に特徴がある。
4 ロールシャッハテストは,特定の図版についてのイメージの現れ方から全体的な人格特性を解釈しようとするものであるため,反応について分析的な見方をすることはできない。
5 矢田部・ギルフォード性格検査は,個人の内面に深くかかわることを検査するものであるため,集団で実施することは避ける。
【問題49の解答】3
1 ビネー式知能検査は,知能偏差値を算出することで集団の中での個人の知能水準の位置を算出したり,言語性IQと動作性IQに分けて算出したりすることなどに特徴がある。
2 乳幼児期は成長が著しい時期で,獲得される能力も個人差が極めて大きいため,遠城寺式乳幼児分析的発達検査法などの発達検査法を用いても,発達上の障害を発見するのは困難である。
3 WAB(Western Aphasia Battery)失語症検査は,失語症の有無だけでなく,失語症の症状を分類してとらえることができる点に特徴がある。
4 ロールシャッハテストは,特定の図版についてのイメージの現れ方から全体的な人格特性を解釈しようとするものであるため,反応について分析的な見方をすることはできない。
5 矢田部・ギルフォード性格検査は,個人の内面に深くかかわることを検査するものであるため,集団で実施することは避ける。
【問題49の解答】3
問題50
被虐待児の行動や認知に関する次の記述のうち,適切なものに○,適切でないものに×をつけた場合,その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 被虐待児は,親などから暴力を受け続けることで,暴力や攻撃への拒否感を強くしており,同年代の子どもたちに比べて,攻撃性は低い。そのため,施設のなかで,物を壊したり,攻撃的になったりすることはほとんど見られない。
B 被虐待児は,反抗的行動を示したり,人を挑発したりして,ますます自分を,虐待を受けてしまう状況にもっていってしまいがちである。このことは,「無差別的愛着傾向」といわれることがある。
C 被虐待児は,虐待を受けるのは自分が悪いからだ,自分に原因があるからだと考えがちである。このように,虐待が子どもの思考や認知に影響を与え,その結果,罪悪感が強くなり,自己評価も低くなってしまうことがある。
D 被虐待児は,虐待を受け続けることで,大人の顔色をうかがい,年齢にふさわしくない大人びた言動を見せることがある。特に,大人の期待を満たすように行動したり,大人の気持ちや行為に敏感になったりすることがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ×
3 × ○ × ○
4 × × ○ ○
5 × × ○ ×
【問題50の解答】4
A 被虐待児は,親などから暴力を受け続けることで,暴力や攻撃への拒否感を強くしており,同年代の子どもたちに比べて,攻撃性は低い。そのため,施設のなかで,物を壊したり,攻撃的になったりすることはほとんど見られない。
B 被虐待児は,反抗的行動を示したり,人を挑発したりして,ますます自分を,虐待を受けてしまう状況にもっていってしまいがちである。このことは,「無差別的愛着傾向」といわれることがある。
C 被虐待児は,虐待を受けるのは自分が悪いからだ,自分に原因があるからだと考えがちである。このように,虐待が子どもの思考や認知に影響を与え,その結果,罪悪感が強くなり,自己評価も低くなってしまうことがある。
D 被虐待児は,虐待を受け続けることで,大人の顔色をうかがい,年齢にふさわしくない大人びた言動を見せることがある。特に,大人の期待を満たすように行動したり,大人の気持ちや行為に敏感になったりすることがある。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ × × ×
3 × ○ × ○
4 × × ○ ○
5 × × ○ ×
【問題50の解答】4