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福祉マイスターへの道 毎日更新

認知症とくすり(5)

【Q】
 昨年は、新しい抗認知症薬が3つ登場しました。どう使い分けているのですか。それぞれの特徴、注意点は?

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【A】

 2011年に3つの抗認知症薬が登場しました。
 2つはアリセプト®と同じアセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害薬のレミニール®(一般名:ガランタミン)、イクセロン・リバスタッチ®(一般名:リバスチグミン)で、もう一つはNMDA受容体アンタゴニストのメマリー®(一般名:メマンチン)です。
 前者の2つはアリセプト®と同じタイプですが、アリセプト®が反応しない認知症にも効果があり、貼付剤という新しい剤型も期待できます。後者のメマリー®は唯一異なるタイプなので、アルツハイマー型認知症の中等度、高度の適応を持ち、AChE阻害薬の効果が不十分な例や、副作用のため使えない場合でも使用できるほか、AChE阻害薬と併用することで、認知機能に上乗せ効果が期待できるとの報告もあります。
 このように、選択肢が増えたことは利用者にとって大きな福音です。
 でも、これら4つの抗認知症薬はいずれも認知症の認知機能の症状の進行を抑制するという効能であり、根本的な治療薬ではないこと、適応がアルツハイマー型認知症だけであることなど、根本治療などに向けた革新的な新薬の開発が待たれます。

出典:「認知症の薬 最新の知識」『おはよう21』中央法規出版、2012.5


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