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コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」

障害者手帳を持とう

 障害者手帳を持っている方は少なくないと思います。でも外出時に携行していますか? そして活用していますか? ボクの場合でいうと、赤い手帳を振りかざさなくても……と何となく遠慮していました。そりゃ、ボクの歩く姿をみれば、障害があるということはわかります。けど、水戸黄門の印籠じゃあるまいし……ですね。

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 これはある意味ボクの美学でした。障害者にみられたくない。ええカッコしいなんです。でも障害を持つと仕事ができなくなる、収入が激減するのです。できる限り経費を節約しなければならない。そこで役立つのが障害者手帳。行政のサービスを受けるのにも必要ですが、それだけではありません。美術館や遊園地、演芸場など障害者割引をしてくださる施設も少なくないのです。交通機関でも割引をしてくださる。でも、使えるのはどこでなのか、それを見つけるのが難しい。ネットで調べても、ホームページのすみっこに書いてあったり、なかったり。

 最近のことを書きます。障害者手帳の提示で都内の大学病院は駐車料金が半額になりました。コンサートを聴きに行った大宮のホールではなんと無料に。でも、これらの多くは、障害者割引があることを明示していません。その都度「ダメもと」で聞くしかないのです。意外にサービスはけっこうあるけど、職員の対応はよくないですね。

 なんとなくの感覚なのですけど、障害者は使えるサービスを使っていない。遠慮している。もっと障害者手帳を有効利用しましょうよ。施設や機関によっては、利用は介護者まで含まれる。こういう情報を発信するところはないのでしょうか。わがままになってはいけないけど、もう少し自己主張があってもという気もしますね。

 次回は2012年1月24日(火)、更新予定です。

コーソクくんの「ボクは高次脳機能障害」2011年1月17日
手帳とか証とかいろいろありますね


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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、リハビリ医を紹介され、高次脳機能障害と診断される。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害者とその家族を中心にした地域会に参加し、新たな暮らし方を模索中。
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